(無題)

今日からドイツ出張です。
今回は公費な上、西欧なので何事も無く平穏に
行くかと思ったのですが…

昨夜、帰宅してから出張の準備。
パスポートに、お金に、着替えに、パソコンに、
あ、そう言えば今回はポスター発表だからポスターも…
…ポスター?
あぁっ!
しまった!
ポスターを作ったは良いが印刷していなかった!
何ということだ…!
2週間前に完成してまだ先だから良いやと…
ポスターの大きさはA0サイズ。
印刷できるのは大学内の限られた印刷機だけです。
しかも、極めて厄介なことに僕のパソコンでは
OSのバージョンの問題でポスターを印刷することができません。
飛行機の出発時刻が明朝10:50であることを鑑みると
7時半には印刷を終えていなければならないでしょう。
この時の時刻は既に22時過ぎ。
無礼を承知で吉田研の面々に片っ端から連絡を取り、
1時過ぎにどうにか約束を取り付けることができました。
自分のミスで日曜日の早朝に叩き起こしてしまうのは
誠に心苦しく申し訳ないですが、背に腹は代えられません。
諸々の準備を済ませて床に就いたのは1時半。
絶対に寝過さぬようアラームをセットして仮眠します。

5:00に起床。
急いで大学へと向かいます。
吉田研M2のMHとD2のKK先輩と約束したのですが、
2人が寝過さないとも限らないので
念の為下宿のパソコンを持ってきて試したのですが、
ドライバーをインストールすることすらできませんでした。
しかし、2人とも時間通り来てくれて
どうにかポスターを印刷できました。
有難い…
そのまま成田国際空港へ。
急いで走ったわけではありませんが、
普通に歩いて向かったら時間ギリギリ
というか時間ピッタリでした。


10:50発NH231便に搭乗。
経費を削減して乗継便にしようとしたのですが、
無意味に時間を掛けるなといういちゃもんが入ったので
お望み通り直行便を使って差し上げました。
これで後は欧州までひとっ飛び…
ん?エンジンを止めたぞ…?
えぇ!?スポイラーが壊れた!?


何と整備の為に降機させられてしまいました。
気付かずに飛ぶよりマシか…?
13時半に続報が出るとのことだったので、
貰った1,000円のバウチャーで昼食を取ります。
物価高の成田空港で1,000円じゃ殆ど何も食べられないな…
結局、3時間20分遅れの14:10に出発。
更に離陸の順番待ちで1時間待たされました。
ここまで遅れたとなると、もしかすると…


今回は何と全日空なので日本語で映画が見放題です。
映画では全然泣けなかったのですが、
プロジェクトXの黒四ダム回を見て号泣したりしていました。


日本を飛び立って11時間、
モルドバを思い起こさせる田園地帯が見えてきました。

(以降、中央ヨーロッパ夏時間UTC+2.0h)


19:34、Brussel国際空港(ブリュッセル国際空港)に到着。
初めての大陸西欧、ベルギー王国です!
最終的には3時間44分遅れでした。
本来の予定としては、ここから鉄道を乗り継いで
学会の開かれるドイツはAachen(アーヘン)に
今日中に辿り着く予定だったのですが…
この時間ならまだ頑張ればワンチャン辿り着けるか…?
という淡い期待は入国審査の大渋滞で打ち砕かれ、
敢え無く急遽新たに宿を手配して
今夜はBrussel(ブリュッセル)で1泊してから
明日改めて向かうことにしました。
こういうハプニングが好物で結構楽しんでいるのは内緒。


ドイツ、フランス、イギリスに囲まれた要衝ベルギー。
案内標識はどれも英語、オランダ語(フラマン語)、フランス語、
そしてドイツ語の4ヶ国語併記です。
このブログでは地名の現地語表記を心掛けているけど、
この場合は何語で書くのが正解なんだろう…
取り敢えずオランダ語で書いておきます。


何にせよまずは宿を取った市内に出ます。
20:58発IC Knokke(クノック)行きに乗車。


ていうかデカいな!
長身のベルギー人(フランス人とかかも知れないけど)が
小さく見えてしまうほど巨大な2階建て列車です。
車内放送はオランダ語、次いで英語の順でした。


治安の悪さに定評のあるBrussel-Noord駅(ブリュッセル北駅)。
移民や失業者の溜まり場になっているそうです。


21:16、Brussel-Centraal駅(ブリュッセル中央駅)に到着。
駅名はフランス語で書かれていますね。
ていうか、このたった18分の乗車で€8.9も取るのか!
恐るべしベルギー。


幾ら日曜日の夜とはいえ、
首都の中央駅にしては人が少な過ぎないか…?
ベルギー人はあまり鉄道を使わないのでしょうか。


Brussel-Centraal駅外観。
欧州の駅にしては思ったよりこじんまりしています。
やはりそんなに利用者数が多くないのでしょうか。


何だか通りが暗い…
そしてやはり人通りが少ない。
身の危険を感じるタイプの閑散さではありませんが、
国民の平均所得が日本よりずっと高い超先進国なのに
こんなにも活気が無いものなのでしょうか。
いや、アフリカや東南アジア、旧ソ連の賑わいを鑑みるに
寧ろ発展しているからこそ活気が無いのかな。


オープンカフェの建ち並ぶ区域は観光客で賑わっていました。
ここなら夕食も食べられそうです。


Carbonade flamande(カルボナード・フラマンド)。
牛肉をビールで煮込んだベルギー料理です。
実は付け合わせのフライドポテト(ベルギーでの呼称は
Frietjes(フリッツ))もベルギー発祥だとか。
その割には「フレンチ」フライとも呼ばれていますが。
流石はドイツ語圏、どちらもビールに良く合います。
飲んだのはグラス1杯だけですが、
機内でずっと映画を見ていたからか
宿に帰ったところでシャワーも浴びず寝落ちしました。

コメント