(無題)

いつでも行けるは結局行かない。
関東は王道の観光地ほど行ったことがありません。
今日は人から誘われたので、
梅雨時の今こそ賑わう関東の王道観光地、
鎌倉の紫陽花を見に行くことにしました。

北松戸駅から11:04発JR常磐線各停向ヶ丘遊園行きに乗車。
今回は連れの都合で昼スタートです。
西日暮里駅で11:30発JR山手線外回りに乗り換え、
東京駅で11:53発JR横須賀線普通逗子行きに乗り換え、
12:53、鎌倉駅に到着。
快晴の日曜日とあって物凄い混雑です。


実は来たことが無かった鶴岡八幡宮。
やっと参拝できました。


もうお昼時なので鶴岡八幡宮傍の蕎麦屋で昼食。
小町通りからは外れている所為か、
味はかなり美味しい割に空いていて穴場でした。
やはり蕎麦は鴨に限る。
腹拵えと参拝を済ませたら電車(列車?)に乗って
お隣の北鎌倉駅へ向かいます。


紫陽花の名所である明月院目当てに来たのですが、
ここもまた物凄い行列。
お寺の門から優に300mは行列が延びています。
幸い、比較的回転は良いのか
割とスルスルと進んでいるので、
思ったよりは待ちませんでしたが。


明月院の中も大行列です。
まるでお祭りの日の参道のよう。
誰だ夕方だと空くとか言ったのは。


しかし、紫陽花は確かに綺麗です。
明月院ブルーと呼ばれる鮮やかな青色。
昨日は雨天だったからか、
快晴の午後とは思えないほど瑞々しいです。
実はこの明月院に紫陽花が植えられたのは戦後になってからで、
物資不足の時代に参道に立てる杭を調達できず、
代わりに手入れが楽な紫陽花を植えたのが始まりだとか。
正に怪我の功名ですね。


木造の階段が崩れてしまわないか心配なくらい
大勢の人が連なっています。
有名な山門はとても写真を撮れるような状態ではありませんでした。


紫陽花が無いからか比較的空いていたやぐら堂。
三方が崖に囲まれています。
綺麗なコの字形になっているので、
崖を刳り貫いたのかもしれません。


ちなみに、「やぐら」は真ん中に建っているお堂ではなく、
幾つもの仏像が彫られたこの穴です。
鎌倉で最大級の大きさだとか。


紫陽花こそありませんが、
この周囲は苔生していてまた違った趣があります。


そして、明月院と言えばこれも外せません。
ここもまた大行列ができていますが、
ここまで来たので並びます。


並んでいる最中に大きなリスが横を駆けていきました。
こんな人混みの中に現れるものなんですね。
というか、鎌倉にリスが棲息しているのか…


月繋がりなのか兎の置物がありました。
出雲を思い出しますね…


30分弱並んで辿り着きました、悟りの窓です。
満月のような真ん丸の窓から庭園が見える
明月院の有名スポットです。


窓の部分だけ拡大するとこんな感じ。
ここから紫陽花は見えないので
ここは紅葉の時期の方が人気だそうです。
今でも十分大人気ですが。


悟りの窓のある本堂の先に
特に紫陽花の綺麗な場所がありました。
カップル達が自撮りに精を出しています。
こんな日陰で青い紫陽花を背景に撮ったら
滅茶苦茶顔色が悪く写りそう。


ちなみに、竹林もあったりします。
選り取り見取りですね。


混雑は凄かったけど、
確かに混雑するだけの価値はある場所でした。


人混みの中を歩き回って小腹が空いたので
茶房でわらび餅でも食べます。
善き哉。
まだ天気は快晴のままなので、
折角なら夕焼けも見ようと
北鎌倉駅からJR横須賀線に乗って鎌倉駅に戻り、
江ノ島電鉄に乗り換えて海岸へ向かいます。


鎌倉高校前駅にやってきました。
18時前になって少しは空いてきた…
のでしょうが、それでもまだまだ大混雑です。


有名な踏切。
ここは中国かと思うほど中国語しか聞こえません。


しかし、踏切には興味が無いので手早く海岸に下ります。
今日は風が強くて波飛沫で視界が煙っています。
カメラに悪そうですね…


鎌倉方面に向かって歩きます。


ふと振り返ると富士山が見えていました。
初夏とは思えない空気の澄み方です。


稲村ヶ崎まで歩いてきました。
ここもカップルで賑わっています。
鎌倉はカップルしか来てはいけない場所になったのか…?


荒れ狂う太平洋と富士山。
この海は心境描写でしょうか。


夕焼けはとても綺麗でした。
偶にはベタな観光地も良いものですね。
海沿いに住みたくなってくるなぁ…
…でも毎週末この混雑は嫌だな。

脚注
※「電車(列車?)」
   常識人にとってはどうでも良いが、実は首都圏では電車と列車に区別がある。
   ざっくり言うと、
   電車:各停や快速の種別で短距離を走る(e.g. 京浜東北線各停大船行き)
   列車:普通や特急の種別で長距離を走る(e.g. 東海道本線普通沼津行き)
   しかし、横須賀線はその区別が曖昧である。
   逆に、特に明確に分けられているのが常磐線。
   緑帯が電車、青帯が列車になっている。

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