(無題)

今日は東京大学ピアノの会2013年度入会生による
OB・OG演奏会に出演しました。
京都出張中に必死こいて練習していた理由がこれです。
弾いたのは、
リャプノフ作曲 ロシアの主題による変奏曲Op.49。
インドネシア旅行に行っていた関係で
FPを提出し忘れてしまったので、
ここでFP紛いのことを書いてみようと思います。

作曲者のセルゲイ・リャプノフは、
フランツ・リストが超絶技巧練習曲で使えなかった
12の長短調で超絶技巧練習曲を作り、
超絶技巧練習曲集を「完成」させた人として有名です。
このロシアの主題による変奏曲Op.49もまた
超絶技巧練習曲集Op.11に優るとも劣らない名曲で、
重厚な主題と、徹底して哀愁漂う10の変奏とフーガは、
長く寒い冬に培われたロシアを存分に感じさせます。

この曲は僕が高校時代に偶然出会った曲で、
僕のマイナー曲探求の原点とも言える曲であり、
いつか重要な節目で弾こうと思い続けていました。
卒業演奏会で弾くという案もあったのですが、
結局はこのOB・OG演奏会まで
7年間もの長きに渡って温めることとなり、
それだけに熟成された思いは並々ならぬものがあります。
京都出張中に練習させてくださった
TKとMDの両ご実家に感謝の念も抱きつつ、
この6年間に思いを馳せながら弾きました。

正直僕が弾くには手に余るほどの大曲でしたが、
この場で弾けて本当に良かったし、楽しかったです。
これは僕の高校以降のピアノ生活に於ける
一つの集大成のつもりではありますが、
これからもピアノは続けていくつもりです。
そこに知られざるマイナー曲のある限り!

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