(無題)

インドネシア旅行第6日目。
後半戦の始まりです。

6:14、起床。
今日帰国したとしても十分満足できるくらい
Bengkuluを満喫していましたが、
実はまだまだ旅行には続きがあります。
宿を出てタクシーでGambir駅(ガンビル駅)へ。


賑わう朝のGambir駅。
と言っても、長距離列車用の駅なので通勤ラッシュは無く、
夕方に来た時とそんなには変わりませんが。


切符(eチケット)はネットで購入できるのですが、
この機械でチェックインしなければなりません。
eチケットには「出発60分前までには駅に来ること」
と書いてあったので、
そんな空港並みに厳重な体制を敷いていて
混み合っているのかと思ったのですが、
実際には2分でチェックインが終わりました。


余裕綽々で朝食を食べます。
ハラールなマクドナルドというのがあって
そんなこと可能なのかと入ってみましたが、
良く良く考えたらハンバーガーのパテは
豚肉ではなくて牛肉なので、
イスラム教的には特に問題が無いのか
日本と全く同じでした。


発車20分前になるとホームに行くよう放送があります。
Gambir駅を出る列車には全て愛称が付けられており、
列車によってどの番線かが決められています。


ホームでは乗務員が案内にあたっています。


8:30発Taksaka 52号Yogyakarta
(ジョグジャカルタ)行きに乗車。
52号とありますが朝夕の2往復しかありません。
この列車は日本で言うグリーン車くらいに相当する
Eksekutif(エクセクティフ)クラスの列車なので、
飛行機とそんなに大差無いくらいの運賃
(と言っても、日本円で3,000円弱)がするのですが、
明後日まで全て満席になっていました。
そんなに急がない国民性を反映しているのか、
他国に比べて明らかに事故率の高い飛行機は
インドネシア国民さえ敬遠しているということなのか。


Jakarta(ジャカルタ)を抜けます。
Jakarta近郊はCommuter(コミューター)で
結構過密なダイヤが組まれているので、
京王線みたいなノロノロ運転をしています。


しかし、一度郊外に出ると新快速並みに飛ばします。
カーブらしいカーブが見当たらない素晴らしい線型。
保線もしっかりしており、
名鉄と同程度の揺れしかありません。
あのMolek(モレック)と同じ国とは信じられない。


ちなみに、水田の中にあるこの掘っ立て小屋は
スコールが来た際に逃れる為のものだそうです。


11:28、途中駅のCirebon(チルボン)に停車。
屋根に登って点検したりしています。


ここまで220kmもノンストップで走ってきて
遂に初めての停車駅、の割には
そんなに大した街でもないような…
まあ、日本に来た外国人観光客も
東海道新幹線の名古屋駅で
同じようなことを思っているのかもしれませんが。


Cirebon駅を出て1時間ほどすると、
列車はPulau Jawa(ジャワ島)の
中央分水嶺を越えにかかります。


進行方向左手の車窓には雲に包まれた
Gunung Slamet(スラメト山)が。
列車も一時豪雨に遭いましたが、数分で抜けました。


13:37、Purwokerto駅(プルウォケルト駅)に停車。
峠の南側にある駅で、中央運輸司令室もある
交通の要衝と思しき駅です。


そろそろお腹が空いてきたので
食堂車で昼食を食べます。
勿論、Nasi Goreng(ナシ・ゴレン)です。


弁当のような箱で提供され、
ご飯は紙に包まれています。
食堂車というよりは駅弁みたいな感じですね。


Purwokerto駅の少し先で単線になりました。
それでも、この列車は特に優先度が高いのか
運転停車は全くしませんが。
複線化工事もかなり進んでいるようで、
全線複線になるのもそう遠くないのかもしれません。
そう言えば、高速鉄道計画ってどうなったんだろう…


15:05、Kebumen駅(ケブメン駅)に停車。
大胆にも前7両をドアカットしていました。
間違えて1号車に乗ったら降り遅れそう。


15:33、Kutoarjo駅(クトアルジョ駅)に停車。
最後の途中停車駅です。


16:25、Yogyakarta駅(ジョグジャカルタ駅)に到着。
古都Yogyakarta(ジョグジャカルタ)です!
ピッタリ時刻表通りの時間に着きました。


雑踏を掻き分けて駅の外に向かいます。
商業都市のJakartaと違って観光地なので
タクシーの客引きがそこそこ激しいですが、
宿までRp.80,000とか言ってきたので
無視して通りを歩きます。


しかし、小雨がパラついてきたので
結局通りに居た自転車タクシーBecak(ベチャッ)に乗ります。
自転車の前に2人掛けの椅子を付けたもので、
風が中々心地良いです。


銀行の前では何やらデモのようなことをしていました。
こんな緊迫した場面に遭遇しても、
Becakに乗っていると不思議と牧歌的な光景に見えてくる不思議。


が、スコールが降り出してずぶ濡れに。
一応、ビニールの幌はあるのですが、
出すタイミングが結構遅いです。


ずぶ濡れになりながらも送り届けてくれました。
ここで日本から遅れてやって来た
P会の先輩であるSY先輩と後輩のTKと合流しました。
ここからは3人旅行になります。
本当は最初から3人旅行の予定だったのですが、
2人がMolekツアーに難色を示して
Yogyakartaからの合流になりました。


何はともあれ、無事に合流できたので
ここからインドネシア旅行の後半戦が始まります。

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