(無題)

羽田国際空港で2/16を迎えました。
深夜なのに大混雑の保安検査場を抜け、出国審査を…
あれ?出国審査も自動化されたの!?
これではスタンプラリーが貯まらないではないか…
ゲートを抜けた後に事務室へ行ったら
一応押してくれましたが。

2:10発PR423便に搭乗。
深夜便なのでさっさと寝てしまおうかと思いましたが、
揚州へ行ったときに途中までしか見られなかった
ミッション・インポッシブルがあったので、
ついつい見てしまいました。
離陸中に見るアクション映画は臨場感が違う。
一通り見終えたら少しでも寝ます。

(以降、マニラ時間UTC+8.0h)


6:09、Ninoy Aquino国際空港(ニノイ・アキノ国際空港)に到着。
初上陸のフィリピン共和国です!
しかし、これは単なる乗り継ぎ。
3時間10分の待ち時間があるので、
頑張ればフィリピンに入国出来るかとも考えましたが、
このNinoy Aquino国際空港は
ちょくちょく世界最悪の空港に選ばれているそうなので
大事を取って止めておきました。


結論から言うと正解だったと思います。
まず乗継案内のカウンターに向かったのですが、
何やら抗議する欧米人団体の後ろでえらく待たされ、
漸く順番が回ってきたと思ったら
何も言われず搭乗口の番号が4から7に書き換えられ、
階段を上がれと言われたので上がろうとしたら
別の係員にそっちには行くなと言われて
係員用みたいな暗い通路を通って出発ロビーに行き、
7番搭乗口に向かったものの
どう見ても僕の乗る飛行機の案内が無く、
心配になって案内カウンターを探したものの
電光掲示板さえ見当たらず、
(実際にはちっこいのが入口のすぐ側にあった。)
出発ロビーを歩き回った果てに
何とか端っこの11番搭乗口に番号を見付けました。
何だこのグダグダな空港…


9:20発PR539便に搭乗。


大都会Manila(マニラ)を抜けます。
スモッグが酷いですね…
入国すらしていませんが
Manilaに来る気が失せてしまいました。


ただ、目的の都市も結構スモッグが酷いのですが。

(以降、インドネシア西部時間UTC+7.0h)


12:24、Soekarno Hatta国際空港
(スカルノ・ハッタ国際空港)に到着。
やって来ました、インドネシア共和国の首都
Jakarta(ジャカルタ)です!
実質的に修士課程の卒業旅行である今回は
世界最大のイスラム国家、インドネシアを旅します。
学部時代の卒業旅行に比べて
随分落ちたもんだと言われそうですが、
東南アジアはアフリカや南米並みに
体力がある内でないと回れないところが多いので…


リゾートホテルみたいな外観の空港です。
ただ、建物の外壁に無造作に取り付けられた
エアコンの室外機は東南アジアらしさを感じさせます。


今日は空港に宿を取ってあるのでまずは宿に向かいます。
Kalayang(スカイトレイン)で第3ターミナルへ。
この連絡鉄道、てっきり複線なのかとおもったら、
折り返しのポイントを造るのが面倒だったのか、
それぞれの線路を2編成の列車が往復するという
単線×2の構造になっており、
同じ番線でも行き先がランダムになっています。
画期的な建設費削減…?


宿はカプセルホテル形式。
日本以外でもあるんだな…
インドネシアなので、日本から輸入したのかも知れませんが。

宿に荷物を置いたら、いよいよ市街へ。
空港のATMでRp.500,000ほどキャッシングします。
とんでもない高額のように見えますが、
Rp.130でやっと1円くらいなので
実際には4,000円足らずです。
そう考えるともっと下ろしておくべきだったかな…
また、制限区域内にあったATMで
3回立て続けに暗証番号を間違えてしまって、
僕のインドネシア旅行は始まった瞬間に
終わりを迎えてしまったのかと思いましたが、
制限区域外のATMで再挑戦したら普通に下ろせました。
旅費削減のためにバスで市街に向かいます。
Gambir(ガンビル)行きに乗車。
本来の運賃はRp.40,000だそうなのですが、
お釣りをあまり用意していないのか
Rp.50,000払っている人が多い印象でした。


夜行便の疲れからか爆睡してしまい、
気付いたらGambir駅(ガンビル駅)に到着。
どうってことはない典型的な都市型の小駅…
と見せ掛けて、インドネシア随一のターミナル駅です。
ここから各地への長距離列車が発着しており、
日本で言う東京駅のような役割を果たしています。
その割には金町駅くらいの規模しかないけど…


ここから歴史のあるKota駅(コタ駅)へ
電車で行きたかったのですが、
Gambir駅は長距離列車のみ発着しており、
近郊列車は一切停まらないのだそうです。
日本なら特急専用ホームを造る程度ですが、
インドネシアではそもそも駅からして
住み分けしているんですね。
長距離列車に乗るにはバスやタクシーで
別の駅に行かねばならないインドネシアと、
上野駅から北千住駅に行こうとして
良く分からないまま列車に乗ったら
水戸駅まで飛ばされる可能性のある日本と、
果たしてどちらが親切なのかは難しいところです。


駅の売店を覗いてみたら、
日本語の書かれた商品が幾つもありました。
日本企業の製品も数多くあるのですが、
現地企業が自社製品に
日本語を書いている例も多いようです。
美味しそうに見えるのでしょうか?


Kota(コタ)行きのバス停を目指して
Monumen Nasional(独立記念塔)のある
Lapangan Merdeka(ムルデカ広場)を突っ切ります。
今日は土曜日だからか広場で遊ぶ人が多いです。
しかし広いな、この広場…
幸い曇りなので直射日光はありませんが、
熱帯特有のむしっとした熱気がまとわりつきます。
暑い…


蒸し暑い中歩き回って判断力が鈍ったのか、
ボロボロのバンに乗り込んでしまいました。
何故だろう、インドネシアではあまり緊張感が湧かない…
TN. Abang(タンジュン・アバン)とKotaを結ぶ
M.08という系統の路線バスのようです。
何故女性しか乗っていないのだろう…
どうやら運賃は一律Rp.4,000らしいのですが、
Rp.5,000払っている人も多く居ました。
インドネシアではRp.4×10nの料金に対して
Rp.5×10n払うとお釣りは来ないようです。


混沌の真っ只中にあるKotaに辿り着きました。
信号や横断歩道などという軟弱なものはありませんが、
地元民に倣って突っ切ります。


Kota駅に到着。
こちらの方が風格がありますね。


中はこんな感じ。
欧風な頭端式ホームです。
ここはオランダ植民地時代に造られた駅。
そのため、何処か欧州を感じさせる造りになっています。
Београд駅(ベオグラード駅)を思い出すな…


Kota駅の方が遥かに大きいのですが、
ここに発着するのは全てCommuter
(コミューター)と呼ばれる近郊列車です。
通勤・通学用の駅という位置付けですね。


駅前はこんな感じ。
これまた混沌です。
客引きがウザそう…と思いきや、
唯の一度も声を掛けられることはありませんでした。
蒸し暑くてやる気が出ないのか、
それとも僕が現地人に見えたのか。


Taman Fatahillah(ファタヒラ広場)。
ここは嘗てBatavia(バタヴィア)と呼ばれた
オランダ東インド会社の中枢部で、
今も当時の豪華な建物が多く残る観光地です。
大勢で地べたに直座りするのがインドネシア式か。


オランダ風な建物の建ち並ぶ歩行者天国。
お洒落な喫茶店が多いです。
大道芸人も居たりします。
しかし、明日は朝が早いので遊んではいられません。


Kota駅に戻り、Bekasi(ブカシ)行きCommuterに乗車。


この列車、塗装が変えられ、金網が取り付けられてますが、
何処か見覚えはないでしょうか。
そうです、JR武蔵野線などで活躍していた205系電車です。
日本とインドネシアは軌間が同じ為、姉妹都市である東京都から
東京メトロ、東急、それにJR東日本に属していた大量の中古車両が
ここJakartaに送り込まれたのです。


内装も殆どそのままなので違和感が凄い。
ここがJakartaということを忘れそうになります。
乗っていたら新松戸駅に着くんじゃなかろうか。


勿論、新松戸駅には着きませんが。
Gondangdia駅(ゴンダンディア駅)に到着。


東南アジアらしい雑然とした裏路地にある駅です。
駅前ってもう少し発展するものじゃないんだろうか…


空港への列車が出る駅まで歩く間に
デパートがあったのでフードコートで夕食にします。


ここにも日本語が。
パン屋の箱に「焼きたて」と書かれているのは
まあちゃんと意味が通っているから良いのですが…


クレープの名前が「自殺」なのは
一体何を意図しているのでしょうか。
過労死に続いて自殺まで世界共通語化してしまったのか…?


自殺というのは縁起でもないので
ここは純インドネシア料理でいきます。
インドネシアの国民食、Nasi Goreng(ナシゴレン)です。
炒飯に良く似た、というか「炒飯」と全く同じ意味の名前で、
Kerupuk(クルプッ)というエビ煎餅が添えられています。
甘辛い味付けは日本人の舌にも良く合います。
これは美味しい!
パクチーフリーなのも好印象です。
ベトナム料理屋やタイ料理屋よりも、
インドネシア料理屋が日本にもっと増えて欲しい。


Commuterの停まるSudirman駅(スディルマン駅)の隣にある
BNI City駅(BNIシティ駅)にタクシーで向かい、
ここから空港鉄道のRailink(レーリンク)に乗ります。
電光掲示板がバグっているな…


21:49発Bandar Udara Soekarno-Hatta
(スカルノ・ハッタ空港)行き列車に乗車。
何気にこれが終電です。
ちょっと危なかった。
22:30に空港に着いたら、
手早くシャワーを浴びて寝ました。

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