(無題)

今日から三連休。
3本目の論文の初稿も書き終わったので、
関東に居る理由は何一つありません。
冬は冬らしいところへ行きます。

5:00、起床。
降雪で交通機関の乱れが予想されていたので、
若干余裕を持って出発します。
北松戸駅から6:18発JR常磐線各停向ヶ丘遊園行きに乗り、
西日暮里駅で6:42発JR山手線外回りに乗り換え、
品川駅で7:12発京急本線エアポート急行
羽田空港国内線ターミナル行きに乗り換え、
羽田空港第2旅客ターミナルへ。
既に何十便も欠航が決まっているようですが、
幸い僕の乗る便は飛ぶようです。
8:55発ANA747便に搭乗。


目指すは冬真っ盛りの能登半島です。
しかし、降雪の影響だとかで
能登空港上空をぐるぐると旋回し続け、
やっと着陸態勢に入ったかと思ったら
まさかのゴーアラウンド。
当初の予定飛行時間は1時間だというのに、
既に2時間近くも飛んでいるぞ…
これはもしや…


11:27、小松飛行場に到着。
人生初のダイバートです。
誰だ能登空港で雪による欠航は
殆ど無いとか言っていたのは。
まあ、羽田に引き返さなかっただけマシか…


小松飛行場から能登空港までは
北陸交通のシャトルバスを手配してくれました。
ただ、弁当も満足に無い小松飛行場から
丁度お昼時に2時間も高速バスに乗るのは辛い…


しかし、御託を並べても始まりません。
売店で軽食を買ってバスに乗り込みます。
日本海沿いの北陸自動車道と
のと里山海道を継いで能登空港へ。


予定より遅れること実に4時間、
やっと能登空港に到着しました。
確かに雪は降っているけど風はあまり無いし、
豪雪地帯なのにこの程度で欠航するものなのか…?


ちなみに、シャトルバスには急遽作ったと思われる
団体名を書いたカードが掲げられていたのですが、
ANAダイバー「ド」になっていました。
正しくはダイバー「ト」(divert)です。


何はともあれ、レンタカーを借りて
当初の目的地である輪島に向かいます。
代行バスはそのまま和倉温泉へと向かっていたので、
能登空港を利用する人の多くは輪島や珠洲ではなく
七尾方面へと行くようです。


宿にチェックインしてから遅い昼食。
輪島市は天然フグの漁獲量が日本一だそうなので、
炙りフグ丼を頂きました。
香ばしく炙られたぷりぷりのフグが美味しい!
ただ、知多半島民としては
日間賀島や篠島がフグのメッカだと思っていたので、
輪島市が日本一だというのはちょっと意外です。
(南知多町はトラフグなら強いらしい。)


雪が吹雪になってきましたが、
ここまで来て旅館に籠もるわけにはいきません。
国道249号で北東へと向かいます。


まずやって来たのは白米千枚田。
断崖が続く能登海岸の中で
僅かに傾斜が緩んだ場所を切り拓き、
見事な千枚田が作られています。
丸山千枚田大山千枚田に比べても
1枚1枚の田んぼの大きさがとても狭いです。
千枚もあるように見えるからではなく
「狭い田」が語源で「千枚田」になっているという説さえあるとか。


能登半島は何故か恋人の聖地化しようという動きがあるらしく、
この白米千枚田にもハート型のオブジェと鐘がありました。
が、この鐘、鳴らしてみると
カコンという何とも間の抜けた音しかしません。
もっと千枚田に響き渡る音の鳴る鐘は無かったのでしょうか。


6:59から20:05というえらく細かい営業時間の商店などを見つつ
能登半島の更に先の方へと向かいます。


曽々木海岸のシンボル、窓岩。
良ーく見ると巨岩に穴が空いているのが分かります。
時期によってはこの穴に丁度夕陽が射し込むこともあるとか。
冬場は屡々波の花が見られるそうなのですが、
残念ながら今は殆ど見当たりません。
この吹雪でもまだ風量が足りないのか…


赤島バス停までやって来ました。
寒風吹き荒ぶ海岸で凍死してしまわないようにするためか、
簡素ながら待合室が設けられています。
秘境駅みたいな感じで良い雰囲気ですね。


そのすぐ側の喫茶店で一服。
この辺り一帯は揚げ浜式製塩で有名な地域で、
この喫茶店では塩を使ったメニューを推しています。
塩っぱいというよりも寧ろ甘みを増している感じで、
よりまろやかな味わいになっています。


夕食の時間が迫ってきたので、
スリップに注意しながら吹雪の中を帰ります。
白米千枚田はライトアップしていました。


夕食は勿論能登の海鮮です。
やはり北陸は海の幸が美味しい!
吹雪で冷えた身体を魚介と温泉で温めてから、
明日に備えて寝ました。

コメント