茨城県北旅行第2日目。
7:30、起床。
川辺の露天風呂で朝風呂し、
勿論納豆もある朝食を食べてから早速出掛けます。
袋田温泉に泊まったのだからここは行っておかないと。
袋田の滝です。
一昨年の初夏に一度来ていますが、
西行法師が
「この滝は四季に一度ずつ来なければ
真の風趣は味わえない」
と言ったことから
「四度の滝」という別名が付いているほどなので、
厳冬期にもう一度訪れるのは何もおかしくありません。
朝から賑わっているトンネルを通って滝に向かいます。
おお、これは壮観ですね!
残念ながら全面凍結とはいきませんでしたが、
6割程度が凍っています。
エレベータで上がった第2観瀑台から見た袋田の滝。
上段の滝の方が凍結度が高いですね。
また、凍結と言っても水が流れていないわけではなく、
氷の層の下に常に流水があるような状態になっています。
その為、朝は凍っていても昼には融けてしまうことが多いそうなので
冬に袋田の滝を見るなら是非とも早起きして朝一番で行きましょう。
前回来た時には気付いていませんでしたが、
良く見ると観瀑台の脇の巨岩にお堂があります。
その名を四度滝不動堂と言い、
現在のトンネルや観瀑台が造られる前はここから滝を望んでいたとか。
今では道が崩落してしまって近寄ることが不可能になり、
不動堂の御本尊もトンネル内部に移転されています。
しかしまあ、良くぞあんな巨岩の急斜面にお堂を造ったものだ…
駐車場へと戻る道すがらに立派な氷柱がありました。
ここは谷筋でも何でもないけど、湧き水でもあるのかな?
…思いっきり人工なんですね。
まあ、秩父三大氷柱も三十槌の氷柱以外人工らしいし、
ある意味では自然と人間の合作か。
それでは、国道118号で奥久慈を抜けます。
ロータス・エキシージMK2と原付の板挟みにあって辛い。
ITたっての希望で勝田まで南下して
有名な喫茶店にやって来ました。
休日とあって凄い人の入りです。
本業は喫茶店ではなくコーヒー豆の専門商社ということで、
店内は雑貨店のようになっています。
こちらがお待ちかねのコーヒー。
徳川将軍珈琲です。
徳川慶喜が飲んだというコーヒーを再現し、
徳川家の子孫が焙煎に携わったとか。
将軍っぽい金色のカップで供されます。
コーヒーの違いがあまり良く分からない男ですが、
現在の一般的なコーヒーよりも苦味や酸味が穏やかで
その分深みに特化しているような…?
コーヒーとケーキセットでは
20代前半の青年2人のお腹は満たされないので、
近くのラーメン屋へハシゴ。
勝田のご当地ラーメンであるスタミナラーメン発祥のお店で、
上述の喫茶店に負けず劣らず大行列ができていました。
これは焼肉冷やしラーメン。
焼肉と言いつつ実際は豚ロースの唐揚げで、
冷やしと言いつつ餡は熱々です(麺は冷やされている?)。
ラーメンではありながらスープは殆ど無いので
餡掛け焼きそばに近い食感です。
大学の近くに欲しいお店ですね。
腹拵えを終えたら下道でつくば市に向かい、
最後に茨城県のシンボル筑波山に向かいます。
筑波山は頭文字Dの舞台にもなった峠道で、
名古屋市出身のITはガンガン飛ばしています。
ただ、この東側のエリアは交通量が少ないこともあって
路面が荒れています。
細過ぎる…
こんな道でレースなんてできるのか?
モンテカルロみたいな感じなのでしょうか。
極め付けに車幅制限のブロックがあって峠道終了。
この車幅制限、麓には無かったけど
ここまで頑張って登ってきてしまった大型車はどうするのだろう…
ギリッギリで筑波山ケーブルカー宮脇駅に到着。
駐車場からの坂が思ったよりキツかった…
16:20発筑波山ケーブルカーに乗車。
最終便はこの1本後なのですが、
山頂と山麓から同時に発車するというケーブルカーの特性上、
これを逃したら最早降りて来られません。
これに乗ったところで上で過ごせる時間は僅か10分強。
それだけの為に往復1,050円も払うのは馬鹿らしいということか、
この列車の乗客は僕等2人だけという貸切状態です。
しかし、反対列車は筑波山を思う存分楽しんだ人々で満員です。
茨城県って案外観光客が居るんだな…
ケーブルカーらしく最急勾配は358‰なので
勾配はパーミルではなくパーセントで書かれています。
一瞬、普通鉄道並みの勾配なのかと思ってしまった。
東京スカイツリーの高さを示す看板がありました。
スカイツリーってこんなに高いのか…
ちなみに、千葉県と沖縄県には
東京スカイツリーよりも高い地点は存在しません。
16:29、筑波山頂駅に到着。
昨日、茨城県内の鉄道は完全乗車したと言いましたが、
ケーブルカーも一応鉄道なので
これを以って完乗と言った方が良いかもしれません。
山頂の方が麓より若干寒いような?
雪が残っていました。
道理で寒いと思った。
雪解け水で道が泥濘んでいて歩きにくいです。
ダッシュで山頂まで行けないかと画策していたのですが、
そもそも登山道は雪が積もっていて
普通のスニーカーでは厳しそうでした。
北側(桜川市、筑西市)を望む。
筑波山より北は真っ平らな茨城県のイメージと違い、
茨城県最高峰を有する八溝山地から続く山塊が鎮座しています。
より景色が開けているのは
真っ平らな茨城県のイメージそのままの
南側(つくば市、土浦市)なのでしょうが、
こちらは電線の所為であまり眺めが良くありません。
土産物屋の屋上に展望台があるようなのですが、
目の前で閉店されて上れませんでした。
トンボ返りですが、終電なので戻らねばなりません。
16:40発筑波山ケーブルカーに乗車。
駅の外まで続く行列ができていて
積み残しされないか不安になりましたが、
1両編成ながら見た目より容量が大きく余裕で乗れました。
でも、本当に積み残してしまった時はどうするのだろう…
というか、そもそも最終便で上る便を担当した運転手は
どうやって帰ってくるのでしょうか。
詰所でもあるのかな?
折角なので筑波山神社にも参拝しておいたら、
ほんの1、2分だけ無料駐車時間をオーバーしてしまって
駐車料金を払う羽目になってしまいました。
筑波山神社に金運の御利益は無いのか…
何やかんやしていたら意外と時間が経ってしまったので、
谷田部ICから常磐自動車道に乗って金町に帰ります。
金町にある気になっていたイタリアンバルで打ち上げ。
いやー、良い茨城県の旅だった。
脚注
※「ロータス・エキシージ」
最高速度250km/h超えのスポーツカー。
新車価格はメーカー希望小売価格で1,000万円前後。
cf. ロータス・エキシージ – Wikipedia
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