この間新京成電鉄の株主優待券を貰ったのですが、
思った以上に使い道がありません。
一度全線乗り通したことがあるし、
そもそも全線乗っても運賃258円という安さで
区間乗車ではあんまり旨味がありません。
このままだと使う機会を逸してしまいそうなので、
この先2ヶ月で最後の予定の無い土日に
使ってみることにしました。
北松戸駅からJR常磐線各停向ヶ丘遊園行きに乗り、
松戸駅で新京成電鉄普通京成津田沼行きに乗り換え。
株主優待券を最大限活用して
新津田沼駅で降りてJR津田沼駅まで歩いて
JR総武本線快速千葉行きに乗り換え。
千葉県民になってから恐らく初めて県庁所在地に来ました。
お目当てはこの千葉モノレールです。
湘南モノレールと同じく、
懸垂式(レールにぶら下がるタイプ)のモノレール。
しかも、2路線あって複雑な空中戦が繰り広げられている…
という写真を撮ろうとしたのですが、
ごちゃごちゃし過ぎていて
肝心の車両が隠れてしまいました。
営業距離15.2kmは何気に世界一。
世界一長い懸垂式モノレール路線として
ギネス世界記録にも認定されており、
誇らしげにポスターやステッカーが貼られています。
千葉駅から千葉都市モノレール2号線千城台行きに乗り換え。
2号線と言いつつ、開業は1号線よりも7年半も早かったそうですが。
湘南モノレールよりもかなり高度が高いです。
思ったより揺れが少ないので怖さはありませんが。
すぐに1号線が分岐します。
この栄町は千葉県随一の繁華街…
というか、はっきりと言ってしまえば風俗街だとか。
治安の悪そうな雰囲気が漂っていますね…
列車はニュータウンを走ります。
同じ造りの家が何十軒も並んでいて間違えたりしないのかな?
えらく高巻きしている交差点。
そんなに背の高い車が通るのかな?
終点の千城台駅に到着。
駅前では当て付けのように京成が千葉駅や
東京駅への路線バスを走らせています。
千葉都市モノレールは千葉-都賀間で大きく回り道しているせいで
千城台駅から千葉駅へ向かうのに
都賀駅でJR総武本線に乗り換えた方が早い上に運賃総額は同じ、
乗り換えが面倒ならバスに乗った方が安いという有様で、
千葉都市モノレールはとにかく赤字続きになっています。
また、上述の経路の問題もあり、
一番利用客が多いのは末端区間の都賀-千城台という
中々珍しい路線にもなっています。
千城台駅付近には特に何も見所がないので
折り返し列車で戻ります。
途中の桜木駅に何故か縄文時代を描いた雑な壁画があったので、
気になって途中下車してみました。
どうやら加曽利貝塚という遺跡が近くにあるようですね。
ちょっと行ってみます。
これがその加曽利貝塚らしいけど…
貝塚は建造物という感じでもないので良く分かりません。
千葉都市モノレール2号線千葉みなと行きに乗って千葉駅へ。
千葉駅で千葉都市モノレール1号線に乗り換えて乗り潰します。
1号線はほぼ葭川の真上をなぞるように走っています。
この車両は何故か運転室の床の一部がガラスになっていて
運転手に対して緊張感を与えています。
県庁前駅に到着。
折り返し時間が殆ど無かったので、
外に出て目に付いた2つの建物のどちらかが県庁なんだろうと
パッと写真だけ撮って踵を返しましたが、
この左は千葉県議会議会棟、右は千葉銀行県庁支店で、
肝心の千葉県庁は右奥のビルだそうです。
そのまま折り返し列車に乗って千葉みなと駅に来ました。
これで千葉都市モノレールは完乗です。
これが駅名の由来となった千葉中央港。
結婚式場やレストランの立ち並ぶハーバーフロントと
絵に描いたような臨海工業地帯がこの港を挟んで相対していて、
千葉県らしい雑然さを体現しています。
千葉みなと駅はJR京葉線も通っており、
千葉都市モノレールは中心部から少し離れた
JR京葉線へのアクセスを担っています。
このまま帰るのも何だか寂しいので、
JR京葉線各停蘇我行きに乗り、蘇我駅で
JR内房線各停木更津行きに乗り換え。
浜野駅にやってきました。
交通量の多い道路を横断して臨海部を目指します。
お目当てはこの京葉臨海鉄道。
千葉市から袖ケ浦市まで続く臨海工業地帯の輸送を担うべく
昭和38年に開業した日本で最も古い臨海鉄道です。
ネットで時刻表を調べた限り、
そろそろ上り列車がやって来るはず…
強風で資材置き場から舞い上げられる土砂に耐えながら
列車が来るのをひたすら待ちます。
何とか明るいうちに来てくれ…!
来たっ!
本当はもっと赤々と夕陽に照らされる絵が理想でしたが、
これはこれで良しとします。
いやー、京葉臨海鉄道の撮り鉄という
千葉県民の義務を果たせて良かった。
日も暮れて寒い中浜野駅に戻ります。
浜野駅東口バス停から小湊鐵道バス ロングウッドステーション行きに乗車。
もう一つ寄り道です。
ちはら台駅にやって来ました。
京成千原線の終着駅です。
元々は小湊鉄道が本千葉駅まで申請していながら
資金不足から建設できずにいた免許を、
予定線沿線のニュータウン開発に合わせて
第3セクターの千葉急行電鉄が引き継いで開業させたものの、
ニュータウン鉄道特有の高い運賃に
バブル崩壊に伴う住宅需要低下が相俟って経営破綻し、
京成電鉄に引き継がれたという過去を持つ路線です。
そのため、京成電鉄の路線の中では唯一全線単線になっています。
複線化用の用地や海士有木までの免許は未だに残っていますが、
利用者数が現在の2倍にあたる4万人/日にならなければ
検討にすら値しないという立場のようです。
複線化よりは延伸して欲しいけど。
京成電鉄千原線普通京成津田沼行きに乗り換え。
この後は京成津田沼駅で新京成電鉄に乗り換え、
松戸駅でJR常磐線に乗り換えて北松戸駅に帰りました。
これで千葉県の未乗区間は残すところあと2線区!
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