利尻礼文旅行第4日目。
島を離れます。
6:30、起床。
窓を開けると北国らしい爽やかな風が吹き込んできます。
フェリーと空港連絡バスの接続が恐ろしく悪くて
朝の始発便に乗らないと
昼過ぎの飛行機に間に合わない為、
残された時間は殆ど無いのですが、
あまりに気持ちの良い朝なので
ちょっとだけ散歩してから行きます。
礼文島唯一にして日本最北の湖、久種湖。
冬場は渡り鳥がやって来るそうで、
夏場の今は湖畔のキャンプ場に
物好きな旅人がテントを張っています。
それでは、北海道道40号で香深港へ向かいます。
今日も利尻島が綺麗に見えますね。
8:45発ハートランドフェリー ボレアース宗谷に乗船。
またしてもボレアースか…
(利尻礼文航路には他にフィルイーズ宗谷と
サイプリア宗谷が充当されている。)
桃岩荘の人達が見送りの儀式をしていました。
さらば、礼文島よ…!
始めは利尻富士のオマケみたいなつもりだったけど、
想像より遥かに素晴らしい島だった…
今度は花の時期に来て
縦断トレッキングをしてみたいです。
船上では乗客がカモメに餌を与えていました。
思ったよりも威圧感があります。
10:40、稚内港に到着。
さて、空港行きのバスが出るまでは3時間以上もあります。
どうしたものかな…
色々と考えた結果、
自転車を借りてサイクリングする事にしました。
ここまで来たのだから宗谷岬にも寄っておきたい
とは思ったのですが、
3時間ではとても行って帰って来られないので、
稚内市のもう一つの岬に向かいます。
やはりサハリンを思い起こさせる
最果て旅情満点の道ですね。
そんな事を思いながら北を見遣っていると…
あの朧気に見えている影は…
方角的にサハリンのクリリオン岬!?
宗谷岬からでなくても見えるのか!
姿が見えると余計に行きたくなってくるな…
この辺りはまだ稚内市の市街地の範疇で
住宅もそこそこ建っているのですが、
あちこちでシカを見掛けます。
鹿肉食べたいな…
おめでたい配色の稚内灯台。
積雪の状況下でも見易くする為でしょうか。
塔高は43mもあり、道内トップです。
そして、灯台の傍のイルカが踊る広場は…
野寒布岬(ノシャップ岬)です!
名前が根室市の納沙布岬(ノサップ岬)と非常に似ていますが、
これは名前の由来となったアイヌ語がどちらも同じ
「ノッ・シャム」だからです。
意味は「岬の傍」だとされています。
本来は岬そのものの名前ではなく
その近くにあったコタン(集落)の名前というわけです。
納沙布岬と違ってここは建物が多いので、
そんなに最果て感はありません。
巡ってきた利尻島と礼文島が見えます。
良い島だったなぁ…
岬の傍の食堂で昼食。
ウニの食べ納めです。
昼食を終えたらサイクリング再開。
サハリンまで目と鼻の先のこの岬には
海上自衛隊のレーダーも設けられているのが見えます。
稚内の中心部があるノシャップ岬東海岸は
何だかんだで住宅街が続いていましたが、
西海岸はそれに比べると家が疎らです。
北海道基準ではある方だと思いますが。
そしてこっち側にもシカはいます。
心成しか東海岸より態度がデカいような。
稚内西小学校。
最果て感ありますね。
残念ながら、生徒が減り過ぎて4年前に閉校となりました。
来た道を戻るのは怠いので
半島を付け根で横断します。
半島の尾根へと登る坂道の途中から俯瞰した西浜の集落。
家同士の絶妙な距離感は一体何なのでしょうか。
これだけ土地が余っているのだから
引っ付いても仕方ないという考えなんだろうか。
横一文字に連なっているのは、
すぐ裏手に半島の尾根が聳えているからです。
津波や高潮があったら一溜りもないな…
尾根を越えて稚内の市街地に戻ってきました。
英数字が書かれた謎の標識があります。
海上自衛隊関連の何かなんだろうか…?
滅多に閉じない踏切でノースレインボーエクスプレスに遭遇。
特急宗谷はキハ261系のはずだけど…
代車かな?
稚内名物ロシア語併記の道路標識。
南稚内ってЮжно-Вакканайじゃなくて
Южный Вакканайなのか…
そして、道路標識だけではなく
食料品店までロシア語を併記しています。
“FOOD MARKET”もちゃんと
“Продовольственный Магазин”に
ロシア語翻訳されていますね。
でも、ロシアだと“Продукт”の表記の方が
良く見るような気がしないでもない。
そして締めはやっぱりこれ、
稚内牛乳のソフトクリームです。
サイクリングの後だとまた一際美味しい。
それでは、名残惜しいですがそろそろ帰ります。
稚内空港から15:30発ANA574便に搭乗。
さらば、宗谷の島々よ…!
17:25、羽田国際空港に到着。
これにて今回の北の島旅が終わりました。
長年の夢だった利尻山登頂と、
絶景の礼文島巡りが出来て本当に楽しかったです。
やはり北国は良いですね。
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