(無題)

今日は全国的に雨模様だというのに
何故か関東だけは晴れの予報になっています。
これで外に出ずに研究なんかしていたら
天照大御神に対する重大な叛逆と言わざるを得ません。
という訳で、今日は前々から行ってみようと思っていた
つくばりんりんロードを走ってみる事にしました。


土浦までは何度か走った事があるので、
土浦駅まではJR常磐線で輪行。
朝に掃除やら何やらをしていたら
土浦駅着が11時になってしまいました。
いつの間にか土浦が
サイクリングを前面に押し出した街になっている…


早速つくばりんりんロード、
元い茨城県道505号桜川土浦潮来自転車道線を走ります。
ここは元々筑波鉄道という私鉄が敷かれていた場所で、
平成4年以降茨城県が自転車道として整備を進めています。


廃線跡という事もあって
沿道には駅の遺構なんかを見る事が出来ます。
自転車を漕ぎつつ鉄分補給まで出来るなんて素晴らしいですね。
これは旧・新土浦駅です。


この旧・虫掛駅のように
休憩所として整備された廃駅もあります。
この写真だと整備された感ゼロですが。


そもそも平坦な茨城県南部の廃線跡とあって
勾配もカーブも殆ど無い快走路です。
往年の筑波鉄道くらいの速度が出せそうです。
しかし、あまりに速度が出て危ないからか
車道との交差点にはシケインが設けられています。
それを嫌ってか、並行する車道を走る人も多く見受けられます。


旧・常陸藤沢駅を改装した藤沢休憩所。
今回は荷物を軽量化するべく、
水は2Lのプラティパスではなく、
500mLの茶漉し付き水筒に茶葉を入れて
休憩所毎に水を注ぎ足す方式を採用してみました。
スポーツドリンクと違って
お茶だと飽きが来ないのも良いですね。


つくば市に入りました。
KEK以外の用事で来るのは初めてです。


廃線跡にあるまじきクランクが現れました。
これは一体…


どうやら小田城の城址のようです。
これを見るに、筑波鉄道は城址のど真ん中を
対角線で貫いていたようだけど、
良くそんな計画の許可が降りたな…


現在は城址公園として整備されています。
わざわざ埋め戻したのでしょうか。


筑波鉄道の中心駅だった旧・筑波駅。
現在のつくば駅からは直線距離にして14km離れています。
まあ、そもそも谷田部町等が合併して誕生したつくば市と
この駅の所在地だった旧・筑波町は別物なのですが。
(現在は合併しています。)


現在も筑波山口バスターミナルとして
この地域の玄関口としての役割を果たしています。


町の中心部ということで飲食店があったので
ここで昼食にします。
飲食店と言うか、正確には製麺所の有料試食という扱いでしたが。
法律上届出の義務とかが変わるのかな?


昼食を終えたらサイクリング再開です。
筑波山を横目に北上を続けます。
サイクリングロードというのは
ルートファインディングをしなくて良いから楽ですね。


…と思っていた矢先、
唐突にサイクリングロードが途切れてしまいました。
終点までまだ20km弱もあるのにここで終わりとか
そんなことある?


つくば市が終わって桜川市に入ったから
財政が追いつかずに終了とか
そういう話なのでしょうか…
だとしたら桜川土浦自転車道という名前は詐欺では。


と、ぶつくさ文句を垂れていたら
2kmほど先でサイクリングロードが再開しました。
バイパス道路の整備で2kmだけ潰されたのでしょうか。


安心したのも束の間、
再開したサイクリングロードは
モトクロスばりに波打っていたり…


のたうつように蛇行したり、
元が鉄道であることを微塵も感じさせない極悪線形です。
そこまでして速度を落とさせたいのでしょうか。
それとも、単調で飽きないようにする為の配慮?


そんなことを勘繰ってしまうくらい
とにかく平坦一本調子なので、
寄り道でちょっとだけヒルクライムしてみます。


流石は関東平野、
ほんの数百m登っただけでこの景色の広がりようです。
綺麗ですね。
筑波山もヒルクライムの聖地らしいですが、
そちらは寄り道では済まないので
この雨引観音で我慢します。


というわけで終点の岩瀬駅に到着しました。
最大の観光地は何と言っても途中の筑波山なので
ここには特に何も無いですね。


が、何とセイコーマートがありました。
北海道ご当地コンビニが何故茨城県に!?
茨城県が許容範囲ならもう少しだけ南下して
千葉県にも進出して欲しい。
取り敢えずガラナを買って
北海道(とブラジル)を思い出しておきました。


さて、もうゴールでめでたしめでたしみたいな雰囲気を醸していますが、
岩瀬駅は文字通り折り返し地点でしかありません。
筑波鉄道亡き今、
岩瀬駅から輪行で帰ろうとすると
物凄い遠回りを強いられてしまうので、
土浦駅まで気合いで帰ります。
初見だった往路はともかく、
二度目になる復路でこの単調さは中々辛い…
あっ!しかも、ライトを忘れてきてしまったから
何としても日没までに戻らねば!


ギリギリセーフかアウトか判断に迷うところですが、
何とか真っ暗になる前には帰って来られました。
良かった良かった…
平坦な地形は確かにサイクリング向きかも知れませんが、
代わり映えのしない景色は
あまりサイクリング向きではないですね。

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