伊豆諸島旅行第2日目。
式根島に向かいます。
6:15、起床。
YRの鼾が五月蝿くて良く眠れなかった…
支度をして新島港へ。
7:40発東海汽船さるびあ丸に乗船。
これは下りの船なので新島から乗る人は殆ど居ません。
出港前から既に見えている
台地状の式根島に向かいます。
式根島は新島から大型客船でも僅か20分の距離。
3.67km2という面積は伊豆諸島の有人島の中で最小で、
式根島は伊豆諸島の中で唯一
一島一村ではなく新島村に属しています。
その為、新島との間には村営連絡船にしきが
1日3便運航されています。
8:07、式根島野伏港に到着。
陽キャも大勢下船しました。
港には台風13号の接近を注意するお兄さんが居て、
「台風13号は動きが遅いので
長期間島に閉じ込められる可能性があります!」
と、声を張り上げていました。
降りた瞬間に注意するほどなのか…
下田に避難するという島民の人も居ました。
それはそれとして式根島を巡ります。
式根島の目抜き通りは新島にも増して鄙びています。
しかし、観光面ではかなり名を馳せた島だからか
物価はかなり観光地価格です。
陽キャが来るくらいだしな…
地元の商店で朝食の弁当を買います。
くさや弁当です。
くさやは臭い匂いを損ねないように
真空パックになっています。
この臭さが堪らない。
腹拵えを済ませたら島散策を始めます。
式根島は伊豆諸島随一の温泉島として有名。
道端には湯加減の穴という
熱気の吹き出す穴があったりします。
YRが手を突っ込んではしゃいでいました。
じきに舗装路も終わり、獣道となります。
カニが沢山いて驚きました。
蜘蛛の巣も多いので枝で払いながら進みます。
浜ん津城という名の海岸に辿り着きました。
あれだけ居た陽キャは何処へ消えたのやら、
人の気配は一切ありません。
時折沖合いを舟が通るくらいです。
写真を撮ったり、魚を見たり、
岩に登ったりして各自思い思いに過ごします。
やっている事が高校
いや、中学校の時から何も成長していない。
再び散策路に戻ります。
木々が生い茂っていて風が吹き込まない上、
蒸散の効果なのか蒸していて非常に暑いです。
御釜湾第三展望台に到着。
島の南西部にある御釜湾を俯瞰できる展望台です。
樹木が若干邪魔ではありますが綺麗ですね。
更に険しく蒸し暑い道を進みます。
ジャングルだな…
湾の対岸にある御釜湾第一展望台。
こちらの方が良く整備されていますが、
眺め自体は第三展望台の方が良いような…
太陽の位置的な問題もあるかもしれませんが。
湾の真ん中にある第二展望台は微妙でした。
不意に森が途切れ、荒涼たる土地が現れました。
唐人津城です。
伊豆諸島の他の島々と同じく火山噴火によって生まれた式根島の、
火山岩をそのまま留めている場所です。
白いコーガ石と青い海のコントラストは
目も眩んでくるほどです。
写真では分かりにくいですが海面までは30m以上あり、
脆い足場もあって中々怖いです。
集落から一番遠い位置で人も殆ど来ないので
間違っても転落しないようにしましょう。
行軍で疲れたので暫し休みます。
海風が心地良い…
体力を回復させたら最後の展望台へ。
神引展望台に到着。
カンビキ浦から新島までを綺麗に見渡せる展望台です。
白から緑を経て青へのグラデーションが実に美しい。
ここまで大変は思いをして歩いてきた甲斐がありました。
…と言うと散策路の最深部にあるように聞こえますが、
実際には散策路の別の入口の駐車場から徒歩数分です。
しかし、絶景は苦労してこそ絶景なのだ!
自分達の歩んできた道を振り返る。
まあ、森に覆われて全く見えませんが。
歩きに歩いてお腹ペコペコ喉カラカラになったので
島唯一の喫茶店でお昼ご飯にします。
明日葉を使っているというガパオライス。
あまり効いていない冷房と
蒸し暑い空気をかき混ぜる扇風機が
本場のタイを彷彿とさせます。
一旦宿に戻って昼寝してから散策再開。
これはまいまいず井戸。
地下水位の低い式根島に於いて水を得る為に
まずすり鉢状に地面を削って深さを稼いでから
改めて垂直に掘った井戸です。
とにかく造るのも使うのも一苦労なので
新島から上水が引かれて以降一切使われていないそうです。
さて、折角真夏の島に来たからには泳がないわけにはいかないでしょう。
というわけで石白川海水浴場にやってきました。
流石は伊豆諸島、東京都は思えぬ海の美しさ!
ですが、僕等は主に奥の岩を登ったりして遊んでいました。
海水浴を楽しんだ後は温泉で潮を流します。
式根島は温泉の聖地としても知られており、
この松が下雅湯を始めとして幾つもの公衆温泉があります。
しかし、僕等はそんな整備されきった温泉に興味はありません。
この大地の裂け目の先を目指します。
ちなみに、この両側の岩は脆くて削れやすいので
数多くの落書きが残されています。
中には大正4年とかいう古過ぎる落書きも。
その当時ってそんな気軽に式根島に来られたのかな…?
津波が来たら一溜まりもなさそうだな…
そんな道を進みます。
着きました!地鉈温泉です。
まるで大地を大鉈で切り裂いたようなところに湧く温泉。
式根島の代名詞として語られることも少なくありません。
源泉の温度はそのまま入るには熱過ぎるので、
海に流れ込んで丁度良い塩梅になっている地点を狙うという
何ともワイルド極まりない天然温泉です。
温泉の成分で岩は滑りやすくなっており、
波もそんなに穏やかではないので、
折角ベストポジションを見付けても
その位置を保ち続けるのは中々困難です。
しかも、座るには水深が深いので中腰の姿勢になります。
のんびり浸かるという温泉ではないですね…
良いお湯でしたが。
山も海も温泉も満喫できて最高の島でした。
式根島はこれまで行った島の中でも
かなり上位に入りますね。
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