日光天体観測遠征第2日目。
7:46、起床。
目の眩まんばかりの陽光が降り注いでいます。
寝起きで眠たいところですが、
折角中禅寺湖まで来た事ですし、
昨夜はシャワーも浴びられていないので
日帰り温泉まで朝風呂を浴びに行きます。
中禅寺湖から一段上がって戦場ヶ原。
中禅寺湖でもそこそこ晴れていましたが、
こちらは雲の上なのか快晴です。
昨日もこっちまで来た方がより星が見えたかもな…
グツグツと湯気が立ち上る湿地にやって来ました。
ここが奥日光湯元温泉の源泉です。
良く見たら、カモが泥に頭を突っ込んで
餌を探しているような素振りを見せていました。
こんな硫黄臭の強い温泉に棲む魚なんているのかな?
この小さな木組みの小屋が源泉。
ここから各浴場までパイプラインが引かれています。
そんな温泉の中の一つ、日光山温泉寺に入ります。
788年に勝道上人によって発見されたのが起こりとされる
大変長い歴史を有する温泉です。
本来はお寺という事もあって湯船は狭いですが、
源泉掛け流しの濁り湯は気持ち良かったです。
朝風呂を浴び終えたらキャンプ場に戻って朝食を食べ、
チェックアウトを済ませて出発します。
まずは明日から東北大学で研究会があるという先輩を
今市駅まで送り届けます。
昨日のいろは坂は後輩に譲ったので、
今回は僕がいろは坂を運転。
2車線一方通行なので思ったほど走り難くないですね。
これが対面通行だったらと思うと…
でも、山道はやはり楽しいです。
これでもっと車が少なければ最高なんだけど。
今市駅から再び中禅寺湖に戻る第二いろは坂も運転したので、
これでいろは坂の48カーブは制覇です。
再び奥日光湯元温泉の湯ノ湖にやって来ました。
マス釣りに興じる釣り人が大勢居ます。
しかし、僕等は釣りには興味が無いので
国道120号、通称日本ロマンチック街道で西を目指します。
県境が近付くにつれ、
山は険しさを増す一方です。
あの県は基本的に南東部以外の県境が険し過ぎる。
金精峠に到着。
駐車場があり、付近の山塊の登山口の一つにもなっています。
金精峠から振り返った景色。
男体山と、ほんの少しだけ湯ノ湖が顔を覗かせています。
男体山もいつかリベンジしたいなぁ…
そのまま金精峠を越え、
やって来たのは群馬県です。
良く未開の地だとネタにされる群馬県ですが、
ここは北部なので割とガチで未開の地が数多く残っています。
利根川に注いでいる片品川沿いを歩きます。
浸食によって削られた岩壁が見事です。
対岸の斜面で土砂がパラパラと落ちてきて、
皆が携帯電話を覗き込んで何やら言っているので
一体何事かと思ったら緊急地震速報が届いていました。
よりによってこんな場所で!?
隣の渋川市で震度5弱を観測する
そこそこ強い地震だったようですが、
幸い大規模な土砂崩れとかは起きませんでした。
一度いろは坂を下りたのにわざわざまた上って
敢えて群馬県側まで出て来た理由がこちら。
名勝、吹割の滝です。
まるでモーゼが割ったかのように岩盤が裂けていて、
そこに勢い良く水が流れ落ちています。
しかし、その形状上遊歩道からは滝本体が良く見えません。
もっと上から俯瞰したいな…
という事で、対岸の岩壁の上を通っているという
遊歩道を歩いて観瀑台へ行ってみます。
レンタカーの返却時刻が迫っているから急がねば…
この辺りはクマが出るらしいので
そこかしこに設置されている鐘を打ち鳴らしながら進みます。
でも、幾ら何でも鐘が多過ぎでは。
そんなにクマが出るんだろうか…?
見えました!
俯瞰すると裂けたような形状になっているのが見て取れますね。
観瀑台は一応3つあったのですが、
第一観瀑台以外は木々に遮られていて殆ど見えませんでした。
まあ、この絶壁とも言える急斜面で
枝を剪定するのは難しいだろうしな…
崖にへばりつくような遊歩道は
それ自体も一見の価値があります。
落石防止網には大きな落石が沢山溜まっていて
付近の地盤の脆さを窺わせます。
国道120号から覗き込んだ吹割渓谷。
そろそろ時間がまずいので急いで帰ります。
片品川が見事な河岸段丘を造っている沼田市街。
帰りは沼田ICから関越自動車道に乗って帰ります。
先程の地震の影響で50km/h規制が掛かったとかで
そこそこ渋滞しているとの情報だったので、
已む無くレンタカーを3時間延長する事に。
それでも、事故渋滞に次ぐ事故渋滞があったので、
三芳PAで夕食を食べ、首都高速道路を抜けて北千住に戻ったのは
返却時間3分前の事でした。
ギリギリセーフ。
という訳で、天体観測遠征は無事に終了しました。
…そうか、名目上は天体観測が主目的だったのか。
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