(無題)

今日は快晴の土曜日。
こんなの外出しなかったらお天道様に対する冒涜ですね。
千葉県に引っ越した暁には
自転車で絶対にやろうと決めていた事があるので、
今日はそれを実現させる事にしました。

洗濯やらで準備に少し手間取って10時に出発。
まあ、言うて同じ千葉県内だし行けるだろう。
まずはやけに混み合う国道6号で北東に向かいます。
国道6号を迂回する県道ルートを開拓した方が良いかもな…


我孫子市からは利根川サイクリングロード(?)へ。
ハテナが付いているのは
サイクリングロードだという案内が何処にも無く、
あくまで堤防管理用道路でしかないような
雰囲気があるからです。
麗らかな陽気に包まれた土曜日だというのに
他に走っている人はほぼ居ません。
橋の数も極めて少ないので快走出来ます。
ただ、あまりに何も無さ過ぎて若干暇です。


快調に飛ばしていたら、
栄橋の手前で突然道が途切れてしまいました。
橋が少ない代わりに、その少ない橋と交差する場所では
容赦なく橋の方を優先して特に案内もありません。
仕方ないので自転車を担いで道を渡り、
この区間は併走する国道356号を走ります。


まだそんなにお腹は空いていませんでしたが、
利根川河川敷は多摩川や荒川と比べずとも
飲食店の類、というか農業・治水関連以外の建造物が
ガチで見当たらないので、
まだ町がある今の内に昼食を取っておきます。
車1台がやっと通れるような細い裏路地にあった喫茶店。
オリジナルナポリタンを頼んでみたら、
じっくり炒めたタマネギとシメジの風味で
何とも優しい甘さのほのかに和風なスパゲティでした。


成田市に入りました。
頭上を見慣れない海外の航空機が飛び交っています。
景色が変わらなさ過ぎて
ループしてるぞって言われたら信じそう。


道沿いにあった謎の宝船。
スーパーマリオブラザーズ3かな?


首都圏中央連絡自動車道の脇に
発酵の里こうざきなる道の駅を見付けたので、
気になって入ってみました。
甘酒や味噌などの美味しそうな商品がありましたが、
如何せん要冷蔵の物が多いので泣く泣く諦めました。


神崎町神崎神宿とかいう神々しい地名。
神崎町の名前の由来となった神崎神社があるそうです。
まあ、あまり時間に余裕は無さそうだし、
神社はパスで良いかな…


何だあの盛り上がりは!
語源が「盛り」である事を体現するかのような森です。
こんなの参拝せざるを得ない!


ひたすら平坦な水田地帯に
忘れられたような小山。
そのてっぺんに神崎神社があります。
何やら膝を突いて唄を歌っているおばさん達が居ました。
ちょっと怖い。


御神木。
「なんじゃもんじゃの木」と言うそうです。
小学校の国語の教材で出てきそうな名前ですね。


香取市に入って道の駅水の郷さわらが現れました。
利根川沿いではこれが最後の道の駅。
しかし、まだまだ先は長いので
ここで休憩して英気を養っておきます。


築堤工事で用いられたトロッコが展示されています。
この辺りは利根川の氾濫原故に地盤が軟弱で、
トラックでは土砂を運搬出来なかったのだとか。


飲むヨーグルトと麦芽ゼリー、それに紅はるかの焼き芋を購入。
麦芽ゼリーは千葉県では
給食のデザートとしてお馴染みなんだとか。
駄菓子っぽいココアのような風味が素朴で美味しいです。
同じ千葉県だから松戸でも売ってないかな…


神崎神社に参拝した関係で
時間が厳しくなっていたので、
香取市の名前の由来となった香取神宮はパスする事に。
河川敷に鳥居がありました。
津宮浜鳥居という名前だそうで、
ここから祭神が上陸したのだとか。


ここから神宮までが表参道です。
直角に折れ曲がっているので
残念ながら香取神宮は見えませんが。


JR鹿島線利根川橋梁。
利根川に16本掛かっている鉄道橋の内、
最も下流部に位置する橋梁です。
潜った直後に列車が来たから逆行になってしまった…


うー、長い!
流石は関東で最も長い川…
多摩川や荒川と違って下流へ行くほど建物が減ります。
その分風が非常に強いです。
向かい風ではなく横風なだけまだマシですが…


利根川治水百年記念モニュメントなるものがありました。
何でこんなものを撮っているのかというと、
他に何もネタが無いからです。
橋でさえ10kmに1、2本しか架かっておらず、
休憩するタイミングも良く分かりません。


そうこうしている内に日が暮れてきてしまいました。
まだまだ距離があるというのにこれはまずい…


水門を兼ねた橋。
勿論、サイクリングロードは途切れます。
車が途切れるのを見計らって橋を渡ります。


突如として舗装路が終わってしまいました。
海まではまだあと15kmもあるというのに…!
しかし、ロードバイクでこの砂利道を
15kmも走るのは不可能なので、
集落を抜けて国道356号に出ます。


遂に銚子市に入りました!
関東地方の最東端に位置し、
日本一早く初日の出を迎えられる町。
逆に言うと、日本一早く日が暮れる町でもあるという事です。
急がねば…

しかし、この銚子市が中々大きい。
市街中心部の銚子駅に着いた辺りで
無情にも太陽は完全に沈んでしまいました。
いっそ銚子駅をゴールにしてしまおうか…
いや、ここまで来て諦められるか!
最後の最後で台地が現れて脚が攣りそうになりながら
更に東へと走ります。
そして…


着いたー!
千葉県最東端にして関東最東端の地、犬吠埼です!
利根川の終点でもあります。
千葉県のほぼ最西端に位置する松戸から
遥々ここまで来たかと思うと感動も一入です。
しかし、感動してばかりもいられません。
ここから帰らねばならないのです。
言うて同じ県内なんだから2時間くらいで帰れるだろう
とか思っていたのですが、
鉄道での所要時間は何と3時間。
常磐線なら茨城県を通り越して
福島県に入りそうな時間です。
しかも、銚子電鉄はローカル私鉄故
1本逃すと次は1時間後です。
是が非でも次の犬吠駅19:05発に乗らねばなりません。
ん?いや待てよ…


銚子電鉄の速度だと
ロードバイクで直に銚子駅まで行ってしまった方が早いですね。
特急を使ってしまおうかとも思いましたが、
今日最後の特急が自転車解体中に
無情にも発車してしまったので、
大人しく鈍行列車で帰る事にします。


19:41発JR総武本線普通千葉行きに乗車。
千葉駅で21:41発JR総武本線各停御茶ノ水行きに乗り換え、
西船橋駅で22:12発JR武蔵野線各停所沢行きに乗り換え、
新松戸駅で22:33発JR常磐線各停代々木上原行きに乗り換えて
22:37、北松戸駅に到着しました。

同じ千葉県内なのにこんなに遠いなんて…
千葉県は面積では愛知県とほぼ同じで、
ディズニーランドや中部国際空港の埋め立てで
デッドヒートを繰り広げているそうですが、
そうとは思えないほど広く感じますね…
次に目指すべきは最南端…だろうか。

脚注
※「面積のデッドヒート」
   中部国際空港の建設により現在は愛知県5,172km2の千葉県5,158km2
   ほんの少しだけ愛知県の方が大きい。

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