中米旅行第9日目。
優雅に空を舞います。
7:00、起床。
時差ボケ…と言うべきか、バスボケと言うべきか、
4時過ぎに一度起きてしまいました。
二度寝出来ましたが。
今日は久し振りに日の出後の起床です。
のんびりしたくをして
ぽかぽか陽気の中出掛けます。
朝の桟橋。
始発便を待つ多くの人で賑わっています。
始発と言っても8時台ですが。
8:45発Ocean Ferry Belizeに乗船。
ベリーズ時間では17分遅れでした。
9:33、San Pedro(サンペドロ)に到着。
メキシコのユカタン半島から続く
Ambergris Caye(アンバーグリス・キー)にある、
こちらはがっつりリゾート開発の進んだ町です。
何と道が舗装されています。
更には乗用車まで走っています。
Caye Caulker(キーカーカー)とはえらい違いですね。
心成しか、Caye Caulkerよりも
一段カラフルな配色の通りを歩きます。
San Pedro空港(サンペドロ空港)に到着。
空港と言っても滑走路はほんの1,000mしかなく、
発着出来るのは小型機だけです。
ここで暫く僕等が乗る機体を待ちます。
10時半にパイロットが迎えに来ました。
これが僕等の乗る機体、セスナ206です。
操縦士含めて6人乗りの小さな機体になっています。
今回は柄にも合わず遊覧飛行に乗ってみる事にしたのです。
いざ離陸!
小型機なので振動が凄いです。
San Pedroの街並みを眼下に見下ろしつつ、
南へと舵を切ります。
エメラルドグリーンの美しい海。
7分程でCaye Caulkerが見えてきました。
The Split(ザ・スプリット)は上空から見ると、
まるで薄水色の油絵具で
一文字に上書きしたようですね。
Caye Caulker全景。
こうして見ると本当に小さい島です。
Caye Caulkerから10分程飛ぶと、
紺碧のカリブ海の中に鮮やかな環礁が見えてきました。
Turneffe Atoll(ターネフ環礁)です。
Caye Caulkerより遥かに大きい島もあるのですが、
本土から少し離れている為か
手付かずの自然が残されています。
Caye CaulkerやSan Pedroも
嘗てはこんな風にマングローブが生い茂っていたのでしょうか。
Turneffe Atollから飛ぶ事更に10分。
再び環礁が見えてきました。
あれが目的地です。
斑模様の珊瑚礁の中に混じって
一際目を惹く存在が…
そう!このGreat Blue Hole(グレートブルーホール)です!
珊瑚礁にぽっかりと空いた紺碧の穴。
直径313mは世界最大です。
座席によって不公平が出ないよう
時計回りに3回転、その後方向転換して
反時計回りに3回転してくれます。
しかし、こんな穴が一体どうやって出来たのだろうか…
Great Blue Holeばかりに目が行きがちですが、
実はベリーズの珊瑚礁はオーストラリアの
Great Barrier Reef(グレートバリアリーフ)に次いで
世界第2位の大きさを誇っているのだそうです。
そして、アメリカからパナマ運河に向かう
国際航路にも位置している為、
環礁で座礁したタンカーもいます。
本土から離れている為解体も出来ず、
放置されてただ朽ち果てるのみとなっています。
Great Blue Holeのある環礁にも一応陸地はあり、
その中で最大のNorthern Caye
(ノーザン・キー)には灯台があり、
灯台管理用の飛行場も整備されています。
環礁の名前もずばり”Lighthouse Reef”(灯台礁)です。
灯台守の生活ってどんな感じなんだろう…
小さな小さな島に何やら家が建っていました。
一体どういう人が住んでいるんだろう…
ハリケーンとか来たらどうするのかな…
助手席に座っていたチェコ人兄ちゃんが
帰りにちょっとだけ操縦桿を握らせてもらっていました。
良いなぁ!羨ましい!
飛行機の操縦は男なら誰しもが憧れますよね。
日本でも列車なら運転出来るツアーがあるけど、
飛行機が運転出来るツアーとか無いのかな…
1時間の飛行を終え、San Pedro空港に戻ってきました。
いやー、実に素晴らしいフライトだった。
帰りのフェリーまでは時間があるので
San Pedroも少し観光してみます。
ワシントン大学ベリーズキャンパスなんてものがありました。
東大もベリーズキャンパス作るんだよ、あくしろよ。
道端にトカゲ…
かと思ったら巨大なイグアナがいました。
ビビる。
海に面した風通しの良い喫茶店。
お昼時なのでここで昼食を摂る事にしました。
ここに限らず何処もガラガラで
店員が暇を持て余しているのですが、
今の時期のベリーズはオフシーズンなのでしょうか。
潮風に吹かれながらサンドイッチを食む…
贅沢だなぁ…
僕にはリゾートなんて向いていないかと思っていましたが、
この贅沢な時間の使い方は最高です。
日本では島旅を好いているのだから、
これも良く考えたら島旅の一種ですね。
昼食を食べ終えたら、
海岸に沿って北に歩いてみます。
皆ビーチベッドに寝そべるか、
桟橋でうたた寝していて長閑な雰囲気です。
ホテルの使用人は打ち寄せる大量の海藻の掃除で
天手古舞になっていましたが。
雪国の雪掻きみたいだな…
消防署と警察署。
こちらの仕事はどれくらいあるのだろうか。
炎天下を歩いて疲れてきたので、
この辺りで一旦スーパーに入り、
ジュースを買って浜辺で一休み。
スーパーマーケットの物価は
Caye CaulkerよりSan Pedroの方が安いです。
華僑が足下を見ているのだろうか…
ジュースを飲んでいたら、
海で遊んでいた子供が近付いてきて
ポーズを取ってきました。
某Lalibela(ラリベラ)の記憶がある僕としては
撮影したらチップをせびられるんじゃないかと心配でしたが、
ここの子供は純真なのでそんな事はしてきませんでした。
爆音で陽気な音楽が流れる
Boca Del Rio Park(ボカ・デル・リオ公園)。
このクソ暑い中バスケをしている人達が居ます。
実はCaye Caulkerだけでなく
San Pedroも海峡(?)によって南北に分かれており、
多くの子供達が海水浴をしています。
Caye Caulkerもそうだったけど、
何故わざわざ水路の近くを海水浴場にするのだろうか。
San Pedroの場合は南北が橋で繋がっているので、
ちょっとだけ北島の方も見てみます。
商業地区の南島と違って
北島はリゾートホテルが建ち並ぶエリアらしいけど…
…見たところ廃墟しかないな。
今はベリーズでもリゾート開発は落ち目なのでしょうか。
そうこうしていたら
いつの間にか帰りのフェリーの時刻が迫っていたので、
急いで港に戻ります。
16:00発Ocean Ferry Belizeに乗船。
Caye Caulkerに戻ってきました。
最初着いた時は結構栄えているじゃないかと
些かがっかりしたものですが、
San Pedroを見た後だとその長閑さが分かりますね。
僕はこちらの方がずっと好きです。
今日もまたカリブ海に陽が沈む…
夕食はほんの少しだけアジアが恋しくなった、
というよりは金銭的な問題で中華料理屋へ。
焼きそばっぽい料理を食べました。
アジアを感じる。
嗚呼、これが日本のソース焼きそばだったらなぁ。
ただ、ここで日本料理が食べられたら
本気で帰国意欲が失せてしまいそうなので、
ある意味助かった…のでしょうか。
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