厳冬旅行第9日目。
暖を求めて帰路の始まりです。
3:51、起床。
どういう訳かЯкутск(ヤクーツク)発の便は
早朝の時間帯が多いので、
こんな時間に起きなければなりません。
眠くて仕様がありませんがタクシーに乗って空港へ。
こんな早朝だと土産物屋とかもやってないだろうな…
と半ば諦めていましたが、
5時前でも普通にやっていました。
Якутск空港(ヤクーツク空港)の土産物屋は
4時半や5時に開店するようです。
早朝便の利用者に優しい。
但し、閉店時刻は14時だったりするので注意。
6:15発S7 3252便に搭乗。
眠過ぎるので機内食をガン無視して寝ます。
(以降、クラスノヤルスク時間UTC+7.0h)
8:16、Толмачёво空港
(トルマチョーヴォ空港)に到着。
シベリア最大の都市、Новосибирск
(ノヴォシビルスク)です。
久し振りですね。
以前シベリア旅行で訪れた街の中では
断トツでつまらない街だったので、
別に戻ってきたい訳ではなかったのですが、
シベリアの交通の要衝になっているので
ここで飛行機を乗り継がねばなりません。
前回もカザフスタン行きの列車に
乗り換える為だけに降りていましたね。
Якутскから成田まで直行便なら4時間20分のところを
同じ4時間20分かけて西に逆戻りしてから、
回れ右して東に飛ぶ訳です。
如何に無駄な動きをしているか、
世界地図を見てみて下さい。
今回の乗り継ぎ時間は14時間45分です。
暇だ…
空港の喫茶店で10時まで粘ってから外に出ます。
10:30発の111番バスに乗車。
中央駅やバスターミナルに直通しているシャトルバスで、
4:00から22:30まで30分おきに運行されています。
運賃はМосква(モスクワ)と
Якутск(ヤクーツク)の中間の38р。
Новосибирск-Главный駅
(ノヴォシビルスク中央駅)に到着。
戻ってきました。
現在の気温は-12℃。
ぽかぽか陽気ですね。
太陽光が雪に反射して眩しいです。
前来た時と全く同じ
Вокзальная магистраль
(駅前大通り)を歩いて
Площадь Ленина(レーニン広場)へ。
ロシアは任意の街にПлощадь Ленинаがありますね。
小腹が空いたので昼食。
僕とした事がこれまで食べ損ねていたペリメニを。
ペリメニは食べる度に毎度思う。
醤油と辣油が欲しいと。
Новосибирскは工業都市で
ただでさえ見所が少ないというのに、
前回めぼしいものは殆ど見尽くしてしまったので、
暇潰し用に買ってきていた本を読んだり、
店でのんびりしてから街歩きに出ます。
Площадь Кондратюкаバス停
(コンドラテューカ広場バス停)から
2番のトロリーバスに乗車。
トロリーバスはボロい分、運賃が18рと安いです。
Зоопаркバス停(動物園バス停)で下車。
Новосибирскの数少ない娯楽の一つ、
Новосибирский Зоопарк
(ノヴォシビルスク動物園)です。
僕もTKも動物園は大して好きではありませんが、
暇で仕様がないのでここで時間を潰します。
冬のシベリアの動物園は一体どんな感じなのか。
動物…園?
ホモ・サピエンス以外の動物が見当たらないけど…
どの檻を覗いてみても…
木しか入っていません。
動物園とは一体。
20世紀以降に絶滅した動物の説明がありました。
これはもしや、人間が引き起こした環境破壊によって
あらゆる動物が絶滅した未来を描いているというのか!?
まさか動物園という名の現代芸術だったとは…
これで300рも取られたら暴動不可避。
園内を探し回っていたら、
一応サル館なるものを見付けました。
勿論、極寒のロシアの冬を生き抜ける類人猿は
現在ホモ・サピエンスしか居ないので、
いるのは全て南米や東南アジアからの輸入ものです。
その為、館内は暖房ガンガンで非常に暖かいです。
南米繋がりなのかペンギンもいました。
ロシアからすると常夏の南米は
正に夢のようなリゾート地のイメージなんだろうか…
パタゴニアとかはロシアと良い勝負なくらい寒いですが。
2階はChangi国際空港
(チャンギ国際空港)を彷彿とさせる植物園。
蝶ではなく鳥が飛んでいます。
これだけ暖房が効いていると眠くなってくるな…
眠気覚ましに外へ出ます。
イルカ館なるものがあったのですが、
追加で600р取るとか言い出したので却下。
あっ、外にも動物がいた!
ホッキョクグマです。
これは如何にもロシアらしい展示ですね。
ロシアにいるのは主にこっちのヒグマですが。
シベリアでこんなヒグマに出くわしたりしたら
死以外の未来は見えませんね。
クマ以外にもアルパカやラクダなんかが
屋外展示されていました。
ラクダって寒さに強いんだな…
アフリカ館らしきものがあったので入館。
ダチョウを見ると南アフリカを思い出すな…
美味しかったな…
ここも類人猿の展示が多いです。
ロシア人はサルに思い入れでもあるのでしょうか。
寒さに強いニホンザルは残念ながらいませんが。
フェネックがいました。
ロシア人からしてもフェネックは可愛いのかな?
餌にあげられたらしきヒヨコの食べ残しは
若干のグロさがありますが。
そんな感じで、至って普通の動物園でした。
2番のトロリーバスに乗って中心街に戻ります。
そう言えば、冬のロシアに来たのに
まだあれを試していません。
そうです、屋台のアイスクリームです!
ロシア人は冬こそアイスを食べる(らしい)のです。
という訳で、-8℃の屋外で買い食い。
どれだけゆっくり食べても
一切垂れてこないのが良いですね。
指は悴みましたが美味しかったです。
夕食はTKの強い希望で、
ここへ来てまさかのジョージア料理。
ジョージア料理は日本で言うところの中華料理くらい、
ロシア全土何処の街にも店があります。
シベリアだとそれに迫る勢いで寿司バーもありますが。
ジョージアの風を思い起こしつつゆっくり食べてから、
111番バスでТолмачёво空港へ。
23:20発S7 3279便に搭乗。
今度こそ東へ向かいます。
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