(無題)

僕の下宿の傍には小さな神社があります。
そこに生えている木々の葉を見て、
無機質な東京に残された
僅かな季節の移ろいを感じていました。
その神社の名は大川町氷川神社。
氷川神社というのは愛知県ではあまり馴染みがありません。
総本社は一体何処にあるんだろうか…
今日も晴天。
しかも、三連休なので明日はお休み。
という事で、銀チャリで出掛けてみる事にしました。

まずは荒川沿いに川口市まで向かい、
そこから埼玉県道35号で北上。
蕨市が小さ過ぎて吃驚する他は
特にこれと言って見所はありませんね…


下宿から2時間ほどで表参道の鳥居に辿り着きました。
大宮に鎮座する武蔵一宮(三宮説あり)氷川神社です。
参道長過ぎィ!
まるで夏祭りの如く延々と屋台が連なっています。
大分名物、広島名物、山形名物、函館名物、太宰府名物…
埼玉名物が無いのが何とも埼玉らしい。


何とか境内に辿り着きました。
えっ、こんなに参拝者居るの!?
北千住でしか見た事なかったから、
てっきりそんなに有名じゃないのかと…


境内には宗像神社もありました。
あれ?宗像神社と言えば福岡県の…


こちらには稲荷神社が。
埼玉県には自分の持ち駒で勝負しようという気概はないのか。


これは一応ここ発祥ですね。
戦艦武蔵の竣工式には氷川神社の神職も出向し、
艦内の神社には氷川神社が分祀されたとか。
あともう一つ、氷川神社にまつわる船で有名なのが、
現在は山下公園に展示されている日本郵船氷川丸ですね。
そちらの説明看板もありました。
海運に縁のある神社なのでしょうか。
海無し県だけど。


楼門。
うおっ、何だこの手水舎に群がる人集りは!
まるで初詣です。


どうにか拝殿にやって来ました。
賽銭箱が元日の熱田神宮と同じ超横長仕様です。


おみくじ結び場はこの通り。
豪雪地帯の生垣みたいになっています。
しかも、こんなのがあと5ヶ所くらいあります。
氷川神社って、こんなに地元に愛された神社だったんだな…
…地元民ではないかも知れないけど。
このあとは悴む手を温めながら
行きと同じ道を帰りました。

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