(無題)

南アフリカ旅行第4日目。
次なる国に向かいます。

4:00、起床。
辺りはまだ真っ暗です。
この時間に出歩いたら死ぬな…
手早く支度を済ませて、頼んでおいたタクシーに乗ります。
このタクシーの運転手さんは今までで一番ノリが良くて、
「俺は日本人女性と結婚したいんだけど、
俺がタクシー運転手だと分かった途端に
別れようって言い出すんだぜ!酷いだろ!?」
「そんなら日本に来た時に誰か紹介してやんよ!」
「本当かい?頼むぜ!
あ、俺がタクシー運転手だって事は隠しといてくれよ!」
とか話していました。


Cape Town国際空港(ケープタウン国際空港)で朝食。
このスクランブルエッグが普通に美味しい。
治安が悪いと聞いてビクビクしていましたが、
危ない目には全く合わなかったし、
皆ノリが良くて良い人達ばかりだったし、
食べ物も美味しかったし、
そして何より景色が最高だったし、
Cape Town(ケープタウン)はこれまで行った中でも
掛け値無しで最高ランクに入る街でした。
日本では世紀末扱いされている南アフリカ共和国ですが、
やはり百聞は一見に如かず、ですね。


6:20発SA308便に搭乗。
想像よりずっと綺麗な機体でした。
国内線なのに機内食も出してくれるし、
スカンジナビア航空との格の違いを見せ付けていますね…
南アフリカ共和国はアフリカ大陸を縦断してくると
その発展具合に甚く感動するそうですが、
正直日本から直接入っただけでも感動しています。


さらば、Cape Town…!


O. R. Tambo国際空港(O. R.タンボ国際空港)に到着。
Johannesburg(ヨハネスブルグ)です。
Cape Town国際空港より遥かに大きく、
立派で、賑わっている空港です。
世界中のブランドの免税店が軒を連ね、
日本からは撤退してしまったハーゲンダッツや
フェラーリの公式店もあります。
世界の名だたる国際空港に引けを取りません。
とは言え、あのJohannesburgには違いないので
気は緩めない方が賢明だと思いますが。


10:40発SA48便に乗り継ぎ。
南アフリカ共和国を出ます。

(以降、ルサカ時間UTC+2.0h)


Harry Mwanga Nkumbula国際空港
(ハリー・ムワンガ・ンクンブラ国際空港)に到達。
第2ヶ国目、ザンビア共和国のLivingstone
(リビングストン)です!
正直、ザンビアと言われても全くイメージが湧きません。
果たして、どんな国なんだろうか…
取り敢えず、アライバルビザの手続きが異常に手間取って
入国審査には長蛇の列が出来ていました。
最後尾ともなると1時間はかかるかも知れないので
飛行機は素早く降りた方が無難です。


まずはタクシーで宿に向かいます。
おお、この茶色い砂埃が舞う感じは懐かしのアフリカだ!
しかし、路面状況はとても良く、
タクシーは殆ど揺れません。
イメージ戦略に嵌って初アフリカには
東アフリカを選びましたが、
初心者には寧ろ南アフリカの方が楽かも知れません。
東アフリカには東アフリカの良さがありますが。


コテージタイプの非常に雰囲気の良い宿です。
Livingstoneはザンビアの中でも観光都市なので
こういったお洒落な宿が点在しています。
こういう所に来るアジア人観光客は
高級ホテルに行ってしまうのか、
同じ宿に泊まっているのは欧米人ばかりです。
隣の棟のイギリス人のおばちゃんに
オススメの料理屋などを教えてもらいました。


宿に荷物を置いたら徒歩で町に繰り出します。
おばちゃん曰く、ここの治安はかなり良いらしいから、
カメラを使っても大丈夫だろう…と信じたい。
程良い暖かさと乾いた風が心地良く、
子供達から「暑くないー?」と声を掛けられたり、
長閑な雰囲気が満ち満ちています。


Livingstoneの目抜き通り。
かなり幅員は広く、大型の貨物車も通ったりしますが、
基本的にはここもまたのほほんとした雰囲気です。


町で一番賑わっている通り。
露店が所狭しと立ち並んでいます。
日曜日で両替所が閉まっていたので、
ここに居た両替商に替えてもらいました。
ザンビアの通貨クワチャを入手。


っていうか、良く見たらセブンイレブン!?
まさかザンビアに進出してたの!?
何て事はなく、セブンイレブンの名前を借りたパブでした。
18禁のセブンイレブンって面白いな…


小腹が空いたので、Hungry Lion(腹ぺこライオン)という
KFCみたいなファストフード店に入って昼食。
地元の女の子がFRに懐いていました。
ザンビアの人々は擦れていない感じがとても良いです。


歩いてきた感じでは本当に治安が良さそうなので、
鉄道駅にも行ってみます。
基本的に、世界中何処でも旅客ターミナルは
一番治安が悪い場所と相場が決まっているので、
よっぽどの国でないと中々徒歩では行けません。
まあ、言うてジブチエチオピアでも行っていましたが。


プラットホーム。
Livingstone駅(リビングストン駅)は
あのセシル・ローズが構想を立ち上げた
ケープ・カイロ鉄道の要衝なだけあって、
ホームの有効長は優に20両分はありそうです。
しかし、列車の発車時刻ではない為乗客は全く居らず、
ただひたすら長さの際立つホームに
乾いた風だけが吹き抜けています。


奥で何やら音がすると思ったら、
ディーゼル機関車が入換作業をしていました。
何度も同じ線を行ったり来たりしているけど、
一体何をしているんだろう…


駅舎内に掲示されていた時刻表。
Mulobezi(ムロベジ)行きが火曜と金曜の9:00発、
Kitwe(キトエ)行きが月曜と金曜の20:00発で
旅客列車は週に4便のようです。
特に後者は途中のKapiri Mposhi(カピリムポシ)で
タンザニアのDar es Salaam
(ダルエスサラーム)行きに繋がっており、
所謂タンザン鉄道を成しています。
アフリカの鉄道旅…
憧れるなぁ…
ただ、ロマンに溢れているけど、
危険も溢れているからなぁ…


近代的で、速くて、快適で、エアコン付きで、
信頼出来て、しかもお値打ちだという新型急行列車。
首都Lusaka(ルサカ)を金曜夜に出発し、
折り返しはLivingstoneを日曜夜に出発するので、
Lusakaで働くビジネスマンが
週末にLivingstoneへ遊びに来るのに便利?
でも、今日の18:00に発車するらしいけど、
そんな車両あったっけ?
今駅構内に留置されている列車は
最後の一つ以外何一つ当てはまりそうにないけど…


地球の歩き方には載っていませんが、
maps.meによると駅から西へ1kmほど歩いたところに
鉄道博物館があるそうなので行ってみます。
この道はまた何とも長閑。


クラブハウス?
大音量のアフリカンミュージックが聞こえてきます。
アフリカの人達ってつくづく音楽が好きだよなぁ…


子供達の遊び場と化している線路。
廃線のように見えますが、
上述のMulobezi行き列車が走る
れっきとした現役の路線です。


その子供達の遊び場の近くに、
蒸気機関車などが留置された場所がありました。
どうやらここが鉄道博物館のようですね。


ブランコや滑り台も置かれていて、
博物館というよりは鉄道公園のような感じです。


入場料はザンビア人がK8で、外国人は…
USD15(K135相当)!?
幾ら何でもぼったくり過ぎだろ!
この辺りは発展途上国の宿命なのか…
外から粗方見てしまったので、
入場するのはやめておきます。


宿のおばちゃんに勧められたお店で夕食。
広い中庭に机が並べられた気持ちの良いお店です。
ハエは多いですが…


カレーっぽい味のPeri-Peri Chicken(ペリペリチキン)や
西アフリカで広く食べられている
Jollof Rice(ジョロフライス)など、
アフリカンな味を気軽に楽しめます。


そして、この店一番人気がこれ。
ワニ肉です。
臭み消しがしっかりしているのか
割と鶏肉に近い風味で、
身の解れ方は白身魚に似ています。
ゲテモノ感がありますが、普通に美味しいです。


ザンビアの夕暮れ。
いやー、未知の国だったけど素朴で良いところだなぁ…

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