カフカス旅行第3日目。
ジョージアの山間部へ向かいます。
7:18、起床。
朝シャンを浴びてチェックアウトします。
昨日予約しておいたタクシーで
Mtskheta(ムツヘタ)の北にある空港に向かいます。
飛行機の看板がありました。
この先に空港があるようですね。
Natakhtari空港(ナタフタリ空港)に到着。
空港と言うより、飛行場と言うべきでしょうか。
日本の離島空港レベルの小ささです。
ここからジョージア北西部の山岳地帯、
Mestia(メスティア)へと飛びます。
空港の周りは牧場だか畑だかが広がっています。
小鳥がさえずり長閑という他ありません。
わくわくしてきました。
空港に掲示されていた時刻表。
Natakhtari-Mestiaは土曜以外、
Natakhtari-Ambrolauri(アンブロラウリ)は水・日、
Mestia-Kutaisi(クタイシ)は月・金に
それぞれ1日1往復飛んでいます。
どれも15人乗りのセスナです。
空港の中はこんな感じ。
意外にも結構立派です。
ホテルも併設されているようですね。
ここでチェックインをするのですが…
係員のおじさんがやって来て
「向こうの天候が良くないからまだ飛べない。
1時間待って駄目だったら今日は欠航だ。」
と言ってきました。
欠航!?
天候は回復するどころか悪化の一途を辿り、
結局Mestia行きの便は欠航してしまいました。
何という事だ…
しかし、お天道様の為す事に文句は付けられないので
無料シャトルバスでTbilisi(トビリシ)に戻ります。
Didube(ディドゥベ)まで戻ってきました。
さて、どうしようかな…
Mestia行きを諦めないのなら
Tbilisiから夜行列車でZugdidi(ツグディディ)に行き、
そこからマルシルートカに乗るという手がありますが…
Zugdidi-Mestiaの道路状況も信頼出来ないという事で、
Mestiaは諦めて北部の山岳地帯
Kazbegi(カズベキ)を目指す事にしました。
マルシルートカに乗ります。
僕等が最初のお客だったので
席が埋まるまで暫し周りの市場を見ます。
この辺りはアジアっぽいですね。
Сталин(スターリン)の顔が描かれた樽。
実はСталинの出身地はここジョージアです。
その為、ジョージアでは今も英雄扱いされています。
立て掛けられた謎の木。
何に使うんだろう…
13時丁度に出発。
混み合うTbilisiの街を抜けます。
まだ眠いので一眠り…
起きたら山道になっていました。
ここがジョージアの一大名物道路、
Sakartvelos Samkhedro Gza(ジョージア軍用道路)です。
北オセチアからジョージアに向かう軍道として
18世紀から使われてきた道。
Zhinvali Reservoir(ズィンヴァリ貯水湖)を
右手に望みつつ走ります。
Ananuri(アナヌリ)。
Zhinvali Reservoirに臨む城址のようです。
タクシーで来ると確実に立ち寄るそうですが、
マルシルートカでは素通りします。
雪が積もってきました。
かなり標高が上がっています。
山道の途中でトイレ休憩。
あの銅像はやっぱりСталинでしょうか。
道はまだまだ続きます。
ちなみに、向かいに見えている山々の
稜線の向こう側はかの有名な南オセチアです。
国際社会的にはジョージアの一部という扱いですが、
ジョージアから訪れる事は不可能です。
どうしてもと言うならロシアの北オセチアからですが、
南オセチアには外務省が退避勧告を出しています。
九十九折の道を上ります。
トイレ休憩の場所では雨が降っていたけど、
いきなり雪に変わったな…
この辺りはスキーリゾートらしく、
幾つもリゾートホテルが建ち並んでいます。
スキー板を担いでいる人も居ました。
一面銀世界ですね。
この辺りが最高地点のJvris Jvari(十字架峠)です。
標高は2,379m。
ロシアから来たと思われる
大型トラックとすれ違いながら下っていきます。
15:45、Kazbegiに到着。
ロシア国境に程近い小さな山村です。
Stepantsminda(ステパンツミンダ)とも呼ばれます。
こんなオフシーズンなのに宿の客引きが居ました。
こういう客引きと交渉して
宿を決めるのも一興なのかも知れませんが、
アフリカに行って人間不信に陥った僕は
無視して事前に予約した宿に向かいます。
宿に荷物を置いたら町歩き。
今日は朝からまともなものを食べていないので
まずはご飯を食べに行きます。
この町では基本的にレストランとホテルが
一体化しているそうなので、
坂の上にある高級そうなホテルに向かってみます。
おぅ、これはお高そうなホテル…
泣く子も黙る四つ星ホテルです。
山の眺望が素晴らしい。
二人一室で一泊493GEL(約2.3万円)より。
料理も美味しいです。
日本の普通の店で食べるくらいの値段はしますが…
調子に乗ってワインを飲んだら悪酔いしてしまいました。
食事をしていたら霧が晴れてきました。
綺麗ですね…
村を見下ろすTsminda Sameba Church
(ツミンダ・サメバ教会)や、
その背後に聳えるKazbek(カズベク山)も見えます。
ジョージアの教会は町を見下ろす位置にあるのが
一般的なのでしょうか。
あの教会に行ってみたいな…
という事で、マルシルートカ乗り場の近くに居た
タクシーの運転手と交渉して向かいます。
余り遠くないように見えるけど40GELか…
と思ったら、いきなり凄い山道を上り始めました。
脱輪しそうな勢いです。
なるほど、これなら40GELも納得だ…
っていうか、本当に今の季節でも行けるんだよね?
苦しそうなエンジン音を響かせて
雪の積もった急斜面を上ります。
教会が見えてきた!
最後は自分の足で登ります。
雪がサラサラで雪質がとても良いですね。
スキーヤーには堪らなさそう。
Kazbegiの集落から少し上がってきただけですが
完全に冬山登山の様相を呈しています。
Tsminda Sameba Churchに到着。
聖職者の方が一人居ました。
車は無かったけど、ここに暮らしているのだろうか…?
Kazbegiが俯瞰出来ます。
19時過ぎだというのに明るいですね。
ジョージアは1時間くらい標準時を間違えている気がする。
真っ暗になる前に下ります。
宿のシャワーが壊れていたので、
宿に着いたら速攻で寝ました。
アフリカの後だとシャワーが出なくても何とも思わないな…
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