アフリカ旅行第13日目。
エチオピアを離れます。
7:04、起床。
一晩寝て皐月の調子も良くなったそうなので
予定通り皆で次に進みます。
朝食を食べてからBole国際空港(ボレ国際空港)へ。
10:50発ET304便に搭乗。
航空券の買い方が違ったので、
STだけ1時間早い便で行ってしまいました。
上手く向こうで合流出来るかな…
さらば、エチオピアよ!
とにかく内容の濃い10日間だった…
でも、何だかんだそんなに嫌いじゃないです。
もう一度行けと言われたら躊躇しますが。
(以降、ナイロビ時間UTC+3.0h)
13:19、Jomo Kenyatta国際空港
(ジョモ・ケニヤッタ国際空港)に到着。
エチオピアで旅行が終わりだといつから錯覚していた?
という訳で、ここからはケニア共和国に入ります!
標高が高いとは言え、ほぼ赤道直下なだけあって
Addis Ababa(アディスアベバ)より暑いです。
エチオピアと並び、東アフリカのリーダーと称されるケニア。
この二国の関係は良く分かりませんが、
良きライバルといった感じなのでしょうか。
ただ、GDPで見るとケニアの方がずっと上です。
(というよりは、エチオピアが驚く程低い。)
しかし、発展するほど治安が悪化するのがアフリカの常。
Addis Ababaは治安が悪いとは言え、
スリにさえ気を付ければ
Merkato(マルカート)でも散策が出来ましたが、
ケニアの首都Nairobi(ナイロビ)は
南アフリカのJohannesburg(ヨハネスブルク)と並んで
アフリカ三大凶悪都市に殿堂入りを果たしており、
街中を徒歩で移動しようものなら
昼日中だろうが武装強盗に襲われて身包み剥がされる
と聞いて、Nairobiは市街に一切立ち入らない事に決めました。
まずは先に到着している筈のSTと、
迎えに来ている筈の宿の人に会わねばならないのですが…
居ない。
どちらも見当たらない。
STには空港の建物内か、
最悪出口を出てすぐの場所に居てくれと言ったのですが…
もしかしてこれはターミナルが違うパターンか?
どうしよう…
wifiは何故かイミグレの手前にしか無かったし、
Jomo Kenyatta国際空港は
Bole国際空港なんか比にならないくらい大きいし…
と、出口付近をうろうろしていたら、
タクシーの客引きが皆心配して声を掛けてきて
携帯電話を貸してくれたので、
宿の人に連絡を取って合流する事が出来ました。
結局、STの飛行機は1時間以上遅れて
僕等よりも遅く着いていたそうです。
今夜の宿はアパートの一室に泊まる民泊のような感じ。
で、そのアパートというのがこれで、
四面を3mはあろうかという高いブロック塀と
通電されている鉄線で囲われている、
その名も”Greatwall Apartments”(万里の長城アパート)。
門には銃を携帯した警備員が3人も居り、
内部にも警備員が巡回しているなど、
日本の首相官邸も顔負けの護衛のしようです。
商店は勿論の事、学校や床屋もあり、
子供達はここから出る事なく暮らす事が出来ます。
しかも、このアパートだけが特別なのではなく、
周りのアパートは全て同じように塀に囲まれています。
これが何を意味するか、明らかですね。
Nairobi怖過ぎィ!
しかし、宿の部屋は驚くほど綺麗でした。
エチオピアで汚れきった身体で上がるのを躊躇うほど。
おお、ジブチで使えなかったLINEも、
エチオピアで使えなかったFacebookも使える…
カルチャーショック。
これなら宿の部屋に缶詰め出来るな。
でも、STがケニア土産を買いたがっていたな…
宿の人に土産物屋が無いか訊いてみると、
「この辺りは住宅街だから土産物屋は無いわね。
CBDに行くと良いわ。」
との答。
Central Business District(中心業務地区)…
五体満足で帰れる未来が見えない…
と思いっ切り怖がっていたら、
「それなら、私がシティツアーをしてあげるわ。」
と提案してきたので、
現地の人と一緒なら大丈夫かと乗ってみました。
国道まで出てマタツに乗ります。
公共交通機関が発達していないケニアでは
マタツという乗合バスが沢山走っています。
何処に停まるのか、どういう路線なのか、
部外者には極めて分かり難いので
現地の人と一緒でないと乗るのはかなり難しいです。
ケニアは元・イギリス植民地なので左側通行。
その為、日本車が非常に多いです。
右側通行のAddis Ababaでも9割トヨタ車らしいので
左側通行なのはそんなに関係無いかも知れませんが。
Addis Ababaと違い、Nairobiは日産やマツダ、
あとベンツやBMWも偶に見掛けるので、
車の比率が日本とそっくりです。
市街地に入ってきました。
ケニア人はエチオピア人に比べて
より黒い上に体格ががっちりしているので、
市場に大勢集まっているとかなり怖く感じます。
人通りの多い市街中心地でバスから降りようとした瞬間、
“NONONO!!!”
!!?
えっ、何事!?
いきなり車掌に制止されました。
ここで降りたら殺されるの!?
本気で心臓が止まりかけましたが、
どうやら駐停車禁止の場所で
乗客を降ろそうとしたので警察が来たのだそうです。
吃驚した…
Nairobiでは全然冗談にならないよ…
Moi Avenue(モイ通り)を越えると
いきなり人通りが少なくなり、
高級そうな街並みになりました。
海外の都市では通り一本挟むと世界が変わりますね。
ちなみに、マタツを降りた場所はダウンタウンで、
在ケニア日本大使館曰く
「絶対に行かないで下さい!」
という地区だそうです。
まずやって来たのはKICC(ケニヤッタ国際会議場)。
その特徴的な外観から
Nairobiのシンボルになっています。
警備員、というか軍人による
セキュリティチェックを受けて中に入ります。
配置されている軍人の数が多過ぎる。
中はこんな感じ。
エレベータは行きたい階を近くの装置で入力すると、
どのエレベータを使うか表示されるという
独特の方式を取っています。
やって来た屋上。
Nairobiの街が一望出来ます。
Addis Ababaよりずっと都会ですね。
だからこそ怖いのですが。
軍人さんも休んでいました。
近くにケニア空軍基地があるので、
頭上を小型機が行き交っています。
Nairobi Central駅(ナイロビ中央駅)も見えました。
一応、旅客列車は走っていますが、
鉄道駅周辺というのは旅人が集まる為に
ただでさえ治安が悪化しがちな場所なので、
今回は涙を飲んで諦めます。
宿の人と一緒に記念撮影したりしたら次の
土産物屋が連なるMasaai Market(マサイマーケット)へ。
Addis Ababa(アディスアベバ)の
Merkato(マルカート)でもそうでしたが、
高度な値切り交渉術が必要となります。
大阪のおばちゃんならきっともっと下げるんだろうな…
この後はスーパーマーケットで
ティーバッグなどを買ってから帰ります。
帰宅時間になって人通りが増えてきました。
治安が悪そうだな…
マタツに乗る大通り。
そこかしこで何やら演説をしている活動家が居て、
エチオピアとはまた違う活気があります。
余り長居はしたくない雰囲気ですが。
何やら妖しげな車内灯のマタツで宿へ。
マタツは幹線道路のバス停に停まるので
アパートまではそこから歩く事になるのですが、
バス停付近には大量のバイクが待機していて、
後部座席にマタツの降車客を乗せて
アパートまで運ぶという商売をしています。
都心で買い物をして荷物が多い人向けなのか、
ほんの数百m歩くだけでも危険だという意味なのか…
個人的にはバイクに乗る方が却って危険な気がしたので
アパートまで普通に歩きました。
夕食は宿の人の手料理。
スパイスが効いていて中々美味しいです。
ただ、エチオピア料理には入っていなかったパクチーが
ケニア料理では散見されるので、
サラダとかはちょっと辛かったですが…
夕食の後は明日からまた始まるツアーに備えて寝ました。
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