(無題)

アフリカ旅行第7日目。
首都Addis Ababa(アディスアベバ)に向かいます。

6:59、起床。
ノミダニ被害はありませんでした。
勝利。
今日は天気が悪いな…
用を足し、朝食を済ませ、支度を整えたら
現地の人達と乗合タクシーで空港へと向かいます。
昨夜の大雨で道がぐちょぐちょになっているな…


Lalibela空港(ラリベラ空港)に到着。
日本人観光客はプライベートタクシーを使うのか、
「ミスターチャイナ!パスポートプリーズ。」
と言われました。
日本人観光客にだってお金が無い人は居るんやで。
しかし、ここの待合室で会った日本人観光客の人は
アフリカまでの往復をエチオピア航空の
成田-アディスアベバ直行便のビジネスクラス、
スターアライアンスゴールドメンバーカードを所有、
1ヶ月以上の全行程に専属ガイドが付き、
Lalibela発着のプロペラ機に
ビジネスクラスが無い事に驚くという、
全く別世界の住人(しかも、同学年)でした。
はえー、すっごい…
アフリカへ旅行すると言うと
南京虫だらけの安宿を転々とする凄まじい貧乏旅行か、
専属ガイドが付く凄まじい豪華旅行か、
どちらかの極端なイメージを持たれがちですが、
僕等は中庸を是とする人間なので
アフリカと雖も中級の宿や食事なんです。


10:40発ET120便に搭乗。

11:28、Bole国際空港(ボレ国際空港)に到着。
空港にツアー会社の送迎が来ているという話なんだけど…
約束の時間を30分過ぎてもやって来ないな…
周辺を探してみても見当たらないし…
いきなりの試練。
マネージャーの電話番号はメールで知っているけど、
僕の携帯電話はエチオピアで使えないし…
色々駆けずり回った結果、
駐車場の係員のおじさんに頼んで電話してもらう事に。
どうやら迎えの運転手が別のターミナルに居たようで、
無事迎えに来てもらう事が出来ました。
電話代とお礼をおじさんに渡そうとしたら
気にする必要は無いと断られました。
良い人だ…


Addis Ababaの街を走ります。
おお、大都会だ。
Djibouti(ジブチ)とは桁違いです。
流石はアフリカ連合の本部もあるエチオピアの首都。
街行く車はトヨタ車が非常に多いです。
愛知県よりもずっと多い。
タクシーやバスを除けば8割以上トヨタ車では。

そうこうする内にツアー会社の窓口に到着。
ここで明後日から参加するツアーの代金を支払います。
ウェブサイトに載っていた情報では$600でしたが、
ネットでは$450で行ったという情報もあり、
かなり吹っかけているのでは?という話に。
何を隠そうここはエチオピア。
観光業の言い値が適正価格な筈はない。
試しにハッタリをかましてみるか。
「すみませんが、一つお聞きしても良いですか?
ラリベラで聞いた話に拠ると、
他のツアー会社では一人$400で行けたそうなんですが、
何でここだと一人$600なのかなーと…」
「分かった、一人$400にするわ。
でも、正規価格は$600なんだからね。」
と二つ返事で値下げしてくれました。
えっ、あっさり過ぎない?
Lalibelaで味わったあのしつこさは何だったんだ…
兎にも角にも、3割以上値引く事に成功しました。
やったぜ。
ついでに代金支払い後に宿まで送ってもらいました。


宿に着いたらコーヒーセレモニーをしていて
ウェルカムコーヒーをご馳走になりました。
エチオピアのコーヒーは濃いのに
飲み易くて美味しいです。

さて、エチオピア最大の都市Addis Ababaに来た訳ですが、
基本的に人が多ければ多いほど
一般犯罪が多いというのは世界共通の理なので、
当然Addis Ababaはエチオピアの中でも
治安の悪い部類に入るとされています。
そんな中でも一番治安が悪いと言われるのが
アフリカ最大の市場の一つ、Merkato(メルカート)。
スリに遭ったという話がネット上に溢れており、
Αθήνα(アテネ)でスリに遭った僕としては
不安で不安で仕方が無かったのですが、
買い物好きのSTがどうしてもと言うのと、
アフリカに来たからには避けて通れないだろうという事で
行ってみる事にしました。
貴重品は全て宿に置き、
財布と予備のカメラだけを鞄に入れて、
宿に呼んでもらったタクシーで向かいます。
Merkatoまでの往復と途中寄り道してもらって
待ち時間込みで400Birrらしいけど、
これって適正価格なのかな…
今度は一切値切れませんでした。


如何にも治安が悪そうな場所に分け入ってきました。
こんなところの更に先にあるのか…


Merkatoに到着。
てっきり、運転手さんは駐車場で待機するのかと思いきや、
一緒に着いてきてくれました。
これは有難い。
ダンジョンのような超巨大市場で
オススメの土産物屋を教えてくれたり、
値段交渉の仕方や適正価格を教えてくれたり、
客引きをあしらってくれたりと
とにかく助けてもらいました。
これ、僕等だけで来ていたら確実に遭難していたな…
その心強さもあって楽しかったです。
Lalibelaと違ってしつこさが無いのが好印象ですね。


ショッピングを楽しんだら喫茶店で一服。
エチオピアで最も有名な喫茶店、
Tomoca Coffee(トモカコーヒー)です。
1953年の創業で、観光客のみならず
現地の人達も大勢訪れて賑わっています。
一瞬その雰囲気に圧倒されますが、
ここに来ているようなエチオピア人は
非常に礼儀正しい人達ばかりでした。


カフェオレとマキアートを注文。
これは掛け値無しに美味しい!
これまでの人生で飲んだコーヒーの中で断トツです。
これが一杯16Birr(約80円)なんてエチオピア最高。
お土産としてコーヒー豆も買い込んでしまいました。
ついでに、運転手さんが余りに良い人だったので
お礼としてコーヒー飴を買ったり。
帰りの車中では色んな世間話をしました。


宿で一休みしてから夕食へ。
歩いて行こうとしたら、
宿のおじさんが知り合いに声を掛けて
タダで車に便乗させてもらえました。
Lalibelaでエチオピア人不信に陥っていたけど、
エチオピア人にも良い人は多いんだな…
首都の方が人が良いという稀有な例。
単に宿のおじさんが素晴らしいだけかも知れませんが。
商売上手だなー。
Olympia Guest Houseという宿なので
Addis Ababaに行く機会があれば是非。

さて、ここまでSTと二人旅をしてきましたが、
ここで遅れて日本から皐月(名古屋工業大)が合流します。
20:35着のET603便で着くとの事なので
宿のおじさんにタクシーの手配を頼んだのですが…
到着時刻を1時間以上過ぎても連絡が来ない。
Bole国際空港にはちゃんとwifiがあるのに、
一体彼の身に何が起きているのだろうか…

皐月が死んでいたら記者会見で何を言おうか…
とSTと考えていたら、
皐月が1時間半遅れで漸く宿に到着しました。
何でも、荷物がAddis Ababaではなく
Mekele(メケレ)に送られてしまって
その手続きなどに時間が掛かり、wifiも繋がらず、
仕方無くタクシー乗り場に向かったところで
偶然手配したタクシーを見付けて来たそうです。
何はともあれ良かった良かった。
という事で、ここからは3人でアフリカを回ります。

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