(無題)

アフリカ旅行第2日目。
アフリカ大陸の地を踏みます。

(以降、アブダビ時間UTC+4.0h)

4:05、Abu Dhabi国際空港(アブダビ国際空港)に到着。
やっぱり、機内食はエティハド航空よりも
ターキッシュエアラインズの方が美味しかったな…
懐かしのAbu Dhabi(アブダビ)です。
今回は5回目のAbu Dhabiにして初めて
アラブ首長国連邦に入国します。
初アフリカの前に初中東です。
入国審査官がやる気無くてワロタ。
もうちょっとパスポートを節約して
端っこの方にスタンプを捺してくれ…


7:30発EY5416便に乗車。
フライト番号が振られていますが、
これはエティハド航空が運行するシャトルバスです。
エティハド航空の飛行機を使った人は
事前予約すれば無料で利用する事が出来ます。
予約確認のシステムが今一良く分からない…


想像以上に砂漠ばっかりです。
全然緑も街もありません。
その割に道路は片側7車線もあって超豪華です。


1時間ほど走って漸く街が見えてきました。
これ、もし石油が無かったら
国としてどうなっていたんだろうな…


9:05、Etihad Travel Mall(エティハド・トラベル・モール)に到着。
Dubai(ドバイ)です。
結構町外れに降ろされるんだな…


僕等はDubai観光に来た訳ではないので
すぐに空港へと向かいます。
Dubaiメトロ赤線Nool Bank駅(ノール・バンク駅)へ。
デポジットAED3の交通系ICカード
AED25を購入して乗り込みます。


9:36発Rashidiya(ラシディヤ)行きに乗車。
女性専用車両ならぬ女性専用ゾーンがあったり、
ゴールドクラス車両があったりと
そこはかとないアラブ感を漂わせています。


この辺りは町外れなので
まだまだ開発途中と言った感じです。
砂っぽいですね…


街の中心街に入ってきました。
あれ、ここもかなり砂っぽいですね。
確かにビルは高いのですが建物が疎らで、
あまり大都会というような印象は受けません。
Dubaiってこんなところだったのか…


世界一高いビル、Burj Khalifa
(ブルジュ・ハリファ)が見えました。
第一印象としては「細長い」でしょうか。
何と言うか、東京やBangkok(バンコク)のように
土地の都合で高層ビルを建てているようには見えないので、
周りと釣り合っていないような感じがします。


10:06、Airport Terminal 1駅(空港第1ターミナル駅)に到着。
Dubai国際空港(ドバイ国際空港)です。
エミレーツ航空なら直でこちらに来られますが、
エティハド航空ならANAのマイルが貯まるので…
乗り継ぐ飛行機は第2ターミナルから出るらしいけど、
メトロの駅は第1、3ターミナルしかないな…
まあ、シャトルバスがあるか、
最悪中を歩けば行けるだろう。

そう思って係員の人に聞いてみたら…
「第2ターミナルに行くバスは無い。
タクシーで10~15分ほどの距離だ。」
との事。
えぇ!?ターミナル移動にタクシーを使わせるの!?
想定外の出費だな…
しかし、四の五の言ってはいられません。
もう出発時間が迫っているのです。
分かり難いタクシー乗り場へと急ぎ、
AED60というぼったくりに近い料金で第2ターミナルへ。
メーター制なので交渉の余地はありませんが。
くそー、LCC用第2ターミナルを使うような客は
中々Dubaiにお金を落とさないからって、
こんなところで強制的にお金を使わせるとは…
初中東にして第一印象は最悪ですね。
兎にも角にも、チェックイン締切5分前というところで
ギリギリチェックインに成功し、
アフリカ到達前の脱落だけは避けられました。


11:45発FZ601便に搭乗。
意外にも日本人が何人か居ます。
皆スーツ姿なので何かの商用か公用のようですが。


Dubai国際空港をハブ空港とする
アラブ首長国連邦のLCC、フライドバイです。
LCCなのにタッチスクリーンがあったり、
エティハド航空より足下が広かったりします。
タッチスクリーンは反応しないし、
ライアンエアみたいな安さではありませんが。
機内設備案内のビデオのキャラクターが付けている
この謎のマスクは一体何なのだろう…


海と、その奥に見える赤茶けた大地。
あれがアフリカ大陸です。
日本人にとっては馴染みの薄いアフリカですが、
この地域は割と耳慣れた場所だと思います。
そう、眼下に広がる海は海賊が跋扈するアデン湾で、
彼方に見えるのは戦国の地ソマリアです。
その中でもプントランドと呼ばれる
特に海賊の多い地域ですね。
リアルワンピースと呼ばれることもあります。
アフリカや中東は領空を通るのがヤバい国が多いので
飛行経路を決めるのが難しそうですね。


でも、ここは普通にソマリア領空を飛んでいます。
この辺りはソマリランドと呼ばれる地域で、
北斗の拳状態のソマリアに於いて
何と国際社会の援助無しに多党制民主主義を構築し、
独立宣言して比較的平和な治安を保っているという
謎の「国」なのです。
(但し、国家承認している国は1ヶ国も無い。)
しかし、町らしきものが全く見当たらないな…


そんなソマリランドの港町Berbera(ベルベラ)。
まともな産業が殆ど無いソマリランドにとって
貴重な収入源となっているのが、
隣国エチオピアがこの港を使う際の使用料だとか。
嘗て米空軍がスペースシャトルの緊急着陸場として
この地に滑走路を造ったりもしたそうです。


Dubaiよりも更に砂っぽい街が見えてきました。

(以降、ジブチ時間UTC+3.0h)


14:25、Djibouti-Ambouli国際空港
(ジブチ=アンブリ国際空港)に到着。
蒸し暑い(気温28℃)!
それでも、酷暑ジブチでは例外的に涼しい方です。
さあ、まずは入国しないとお話になりません。
アフリカの入国審査というと、
何だか賄賂を要求されたりしそうで嫌だな…
しかし、結論から言うと時間こそ掛かったものの
普通に何事も無く入国出来ました。
という事で、アフリカ上陸!
記念すべき第1ヶ国目、ジブチ共和国です!
早速、メインのカメラは鞄の奥底にしまいます。
兎にも角にも、宿に向かわないといけません。
アフリカンタクシーか…
ボラれそうだな…


と思ったら、空港を出たところに
タクシーの相場が書いてありました。
これは有難い!
このお蔭でタクシーの客引きとの
値段交渉がスムーズに行きました。
この立て札、全世界の空港に設置して欲しい。
ただ、ジブチフラン建てで書かれているのですが、
何故か空港には両替所が無いので
結局は米ドル建てで少し高い料金を払う事になります。


空港外観。
とても一国の首都の表玄関たる
メインの国際空港とは思えません。
大分空港くらいでしょうか。
ちなみに、やばいやばいと有名なソマリアですが、
あそこは旧・イタリア領ソマリア(ソマリア南部)と
旧・イギリス領ソマリランド(ソマリア北部)が
本国から独立・統合して出来た国で、
ここジブチは旧・フランス領ソマリだったり。
国民も大半がソマリアと同じソマリ人です。
(ソマリア、ソマリランド、ソマリはそれぞれ
伊語、英語、仏語で「ソマリ人の土地」の意味。)


空港の前の駐車場にあった謎の戦闘機モニュメント。
ソマリランドの「首都」Hargeisa
(ハルゲイサ)にもあるそうですね。
この前にタクシーが停まる駐車場があります。


ボロボロのトヨタ車で市街に向かいます。
未舗装の道の脇にヤギが居たり、
信号待ちで物乞いの子供が寄ってきたりして、
何ともアフリカンな感じです。


Residence Lagon Bleuというホテルなのですが、
Google maps等の地図に載っている位置と
実際の位置が違うとの情報があり、
もし運転手が知らなかったらどうしようと思ったのですが、
ちゃんと辿り着いてくれました。
運転手のおっちゃんは”Loca Bleu”と言っていたので、
そっちの方が通じるのかも知れません。
何にせよ、無事ホテルに辿り着けました。
良かった…
このホテルで例の日本人の人達と再会したので、
割と良さげなホテルのようですね。

しかし、もう何と言うか見るからに治安が悪そうですね。
首都だというのに人通りが疎らです。
南米や中央アジアでは商店に鉄格子がはめられていて
何て治安が悪いんだ…とか思っていましたが、
ここでは鉄格子に加えて更に警備員が必ず居ます。
ジブチはアフリカの中では治安が良い方だと聞いて、
手慣らしのつもりで訪れたのですが…
ここの時点でこれなのか…


まずはお金を両替しない事には始まりません。
ホテルに最も近い両替所へと向かいます。
両替所に向かったら、近くに何やらおじさんが居て
「両替所を探しているのか?それならここだ。
場所を教えたんだからDF200くれ。」
とたかってきました。
英語の発音が酷かったので通じない振りをしていたら、
「お前等日本人だろ?それとも中国人なのか?」
と言ってきて、
「中国人だ。」
と答えたら、舌打ちして諦めていました。
中国人を騙って助かったのは初めてです。
お金に五月蝿い中国人の皆さんに感謝。
ジブチ人でも善意から両替所の位置を教えてくれた
良い人は居るんですけどね…


ジブチフランを手に入れたので、昼食兼夕食。
飲食店があまり見付からなかったのでハンバーガーです。
値段は日本と同じくらい。
ジブチは砂漠ばかりで食料自給率が僅か3%なので、
殆どを輸入に頼る食料は高いのです。
あと、宿代も普通に高いです。
そんな訳で、アフリカに於いてバックパッカーが
治安以外の理由で避ける稀有な国となっています。


帰りにスーパーマーケットに寄ってみました。
これまた周囲は鉄格子に覆われ、
入口では警備員から持ち物検査を受けます。
ただ、警備の厳重さを除けば中は先進国と変わりません。
元フランス領だけあってフランス製品が多く、
まるでフランスに来たかのような錯覚を覚える…かも。
物価も中々。


野菜コーナーはやっぱり貧弱ですが。
みずみずしそうな野菜がトマトしかない…
あと、魚や肉類は冷凍の加工品しかありません。
肉はともかく、沿岸国なんだから
魚はあっても良いような気が…
結局、ミネラルウォーターだけ買ってホテルへ。
暗くなると怖いので17時半頃に戻りました。
ホテルで歯を磨いたら水道水がしょっぱい!
初日から色々と衝撃的だな…
しかも、それが全てアフリカに対する偏見を
一切裏切らない形での衝撃だというのもまた衝撃ですね。

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