(無題)

南欧旅行第3日目。
エーゲ海の島へと向かいます。

3:12、起床。
滅茶苦茶眠いです。
まだ昨夜の酒が抜け切っていない…
しかし、出発せねばなりません。
今回の旅行は基本的に朝が早いんだよな…
ドミトリーなので周りの人を起こさないように…
と思ったら、周りの人も既に起きていました。
今起きたのか、徹夜なのかは分かりませんが。
ドミトリーだというのに一緒のベッドに入って
イチャつくカップルが居て、
ギリシャらしさを否が応でも感じさせます。
ちなみに、ドミトリーの部屋には
性行為禁止の貼り紙があります。


早朝、というか未明のΑθήνα(アテネ)を歩く。
人通りは皆無です。
終夜営業のバーからは音楽が聞こえてきますが。


Πλατεία Συντάγματος
(シンタグマ広場)の北東から
空港行きのX95番バスに乗車。
この上なく分かり易い行先表示ですね。
4時を回ったところだというのに満席です。
空港まで立ちっぱなしか…


運転の荒いバスに1時間ほど揺られて
Αθήνα – Ελευθέριος Βενιζέλος国際空港
(アテネ=エレフテリオス・ヴェニゼロス国際空港)に到着。


まだ日の出前ですが賑わっています。
6~8時台発の飛行機がかなりあるみたいですね。
意外にも朝型なギリシャ。


僕等が乗るのはこれです。
色んな意味で有名なLCC、ライアンエアです。
国際線の通常運賃が€10以下だとか、
オンラインチェックインしていないと罰金€45だとか、
席は自由席で早く乗り込んだ者勝ちだとか、
立ち席を導入しようとして運輸局に怒られたとか、
ネタ性の高い航空会社なのです。


しかし、この便については残念ながら至って普通でした。
7:00発FR1232便に搭乗。


朝のエーゲ海を飛びます。


7:50、Σαντορίνη(Θήρα)国際空港
(サントリーニ(ティラ)国際空港)に到着。
エーゲ海の真珠Θήρα(ティラ島)、
別名Σαντορίνη(サントリーニ島)です。
P会離島班として島に来てみました。
夏はリゾート地として賑わいますが、
冬季は閑散としています。
そもそも、冬の欧州自体がオフシーズンだからな…
春節で来ている中国人観光客はそこそこ居ますが。


タクシー代をケチって宿まで歩きます。
風が強く、上り坂なのでそこそこ疲れます。


1時間ほどで宿に到着。
まだチェックインは出来ないので、
荷物だけ置かせてもらって朝食を食べます。


本場のギリシャヨーグルトは美味しい!
まずは朝食を食べつつ
Σαντορίνηの観光情報を聞きます。
日程の都合上この島には丸一日しか居られないのです。
見所を回る一日ツアーは一人€43との事。
魅力的だけど、そこそこ掛かるな…
と、悩んでいたら宿の親父さんが出て来て、
「それなら、うちの車を出してあげよう。
6人合わせて€200で良いよ。」
との事だったので、
渡りに船とばかりに提案に乗る事にしました。
車に乗って早速出発。


運ちゃんもギリシャ人らしく気さくな人で
色々な見所に停まっては
写真を撮れ撮れと促してきます。
ここは島の西岸を見渡せる場所。
父島と良く似た形のΣαντορίνηは
西岸が断崖絶壁になっている事からも分かる通り、
真ん中に平たく見えるΝέα Καμένη
(ネア・カメニ島)を火口とした
カルデラの島になっています。


皆で写真撮影タイム。


まずやって来たのは島の南東端にある
Περίσσα(ペリッサ)。
火山灰由来の黒い砂で有名な砂浜です。
海沿いには海の家が軒を連ねていますが、
冬の今はその殆どが閉店しています。
春節で来ていると思しき中国人観光客は居ますが。


今度は細い山道を上って島の頂上を目指します。


頂上に辿り着きました。
軍のレーダー施設があるので
写真撮影の際は注意するよう言われました。
いやー、爽快な眺めですね。
風がかなり強いです。


お次はΑκρωτήρι(アクロティリ)。
嘗ては栄華を誇った古代都市が
紀元前15世紀に火山の大噴火によって消失した、
イタリアのPompeii(ポンペイ)のような遺跡です。
発掘現場に屋根が付けられ、
火山灰に埋まった様子をそのまま見る事が出来ます。


火山灰に埋もれていた分、
壺なども保存状態が良いです。


紀元前15世紀の時点で既に集合住宅があったとか。
凄い発展具合ですね。
なのに、それから36世紀はどうしてしまったのか…
ちなみに、集合住宅は英語で”complex”と言うのですが、
「複素じゃん!」と皆で盛り上がっていました。


すぐ側にある黒砂の海岸にも向かってみます。


知夫里島の赤壁のような崖。
これもまた火山からの噴出物ですね。


そんな崖を歩きます。
こういう道凄く好き。


海岸に辿り着きました。
確かに黒砂…ではあるけど、
枯草みたいな海藻が一面に積もっていて
肝心の黒砂が余り見えません。
FKは波の引くタイミングを見計らって
石を積んだりしていました。


そろそろお腹も空いてきた頃。
地中海と言えばオリーブとワイン!
という事で、ワイナリーに来てみました。
甘口から辛口まで種類が豊富です。
6人で来ているので6通り共有出来てお得ですね。
やはりお酒は旅先で飲むに限る。


さあ、次はフィナーレです。
火山島らしい険しい地形に刻まれた道で島の北部へ。


着いた!
エーゲ海に臨む急斜面に白亜の家々が立ち並ぶΟία(イア)です。
Σαντορίνηのみならず
ギリシャを代表する景色としても有名な場所。
夕陽が特に綺麗だというので
日没の時間に合わせて来てみました。
これは前評判に恥じない美しさ…


なのですが、足元に目を遣ると
何かの糞が大量に落ちていたりします。
これが理想と現実の差か…
観光業が主要産業なんだから
もう少し掃除に力を入れて、どうぞ。


とは言え、一大観光地である事に変わりは無く、
お洒落な土産物屋が軒を連ねています。
これは看板猫の居る店。


こちらは看板犬?
普通に持ち場を離れていましたが。


Οίαの端まで辿り着きました。
中国人観光客でごった返しています。
聞こえてくる会話は全て中国語というレベルです。
日本のみならずギリシャまで中国人に埋め尽くされているのか…


夕陽に染まるΟία。
綺麗ですね。
周りは五月蝿いですが。


なので、喧噪を逃れて
岬から見えていた風車を目指してみます。


風車の直下までは辿り着けないのか…
この辺りには屋上プールを備えたヴィラもあったりして
正にリゾート地と言った感じです。
しかし、毎日これだけ観光客が押し寄せて騒いだら
地元住民も溜まったもんじゃないよな…
それを生業としている人も多いのでしょうが。


帰り際についてきた野良猫。
ギリシャでも離島にはネコが多いんですね。


朝食も昼食も軽かったので
夜はがっつりギリシャ料理を堪能します。
流石は地中海、料理が安くて美味しい!
特にΜουσακάς(ムサカ)が最高。
これまで海外で食べた料理の中で一番と言っても良いくらいです。
離島最高!
が、夜のシャワーではお湯が全然出なくて
寒い思いをさせられました。
こういうところはやはり日本とは違うな…

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