(無題)

越後・南東北旅行第3日目。
今日は下越を巡ります。

7:23、起床。
余裕のある朝です。
ゆっくり朝食を取ってから東三条駅へ。


8:54発JR弥彦線普通吉田行きに乗車。


8:57、北三条駅に到着。
まあ、普通に歩ける距離ではありますが、
どうせ乗り放題切符を持っているので。


やって来たのは三条鍛冶道場。
三条市は古くから金物業の街として知られており、
今も尚多くの町工場が残っています。
ここはそんな三条に伝わる鍛冶の技術を
体験する事が出来る施設なのです。
早速窓口で申し込んで工場へ。


ここが工場。
暖房とかは無いのでちょっと寒いです。
焼入れとかしている内に温まるでしょうが。


今回体験するのはペーパーナイフ作り。
五寸釘を叩いて延べて研いで
ナイフの形にまで持っていきます。
指導員の人に付き添われていざ作製。


まずは五寸釘をチンチンに熱してから
叩いて平らにしていきます。
粗方平らになったら持ち手部を再び熱して
ペンチで二、三回捻ります。
そして、刃部のみを薄く延ばしていきます。
これが一番難しい。
台の端っこの少し曲がった部分を使って
背はそのままに刃だけを叩くのですが、
叩くのはともかく、鉄を押さえておくのが難しい。
結局、大分手直しされました。
まあ、全工程で手直しされていますが。


形が出来たら今度は研ぎ。
ベルトサンダーで研いでいきます。
そして、研ぎ終わったら次はブラスト加工。
機械で研磨剤を吹き付けて表面を綺麗にします。
後は仕上げと刻印をしてもらって完成!


出来上がったペーパーナイフ。
この40分足らずの間に五寸釘がこんなナイフになるとは…
難しいのは事実ですが、その分面白かったです。
一番難しかったのは指導員さんの
新潟弁を聞き取る事だったのは内緒。
製作終了後はストーブで沸かしたコーヒーで一服。
更にお土産として和釘も2本作って下さいました。
ここまでの3日間での感じ、
新潟の人はかなりお喋り好きな印象です。
お客が少ないというのも一因にありそうですが。


また、ペーパーナイフ作りの他にも和釘作り体験や
年始限定の干支アクセサリー作り体験なんかもあります。
かなり楽しいので、三条を訪れる機会があれば是非。


つい話し込んでしまって列車を一本逃してしまったので
東三条駅まで歩きます。
「ささいても」ってどういう意味の方言なんだろう…
…もしかして「些細でも」の誤植?


12:09発JR信越本線普通新潟行きに乗車。


12:36、新津駅に到着。
関東圏の通勤列車の生まれ故郷である
新津車両製作所がある街です。
JR東日本は勿論の事、小田急や都営地下鉄も
良く見ると「新津」と書かれた車両があります。


マンホールの模様も鉄道を意識しています。
これは磐越西線を走るSLばんえつ物語で、
新津車両製作所で作られたものではありませんが。


新津鉄道資料館なるものもあるそうなのですが、
駅から割と遠くて列車の時間に間に合わないので
新津駅東口にある分室に来てみました。
分室とは言え想像より遥かにショボい。
もう少しくらい力を入れても良いのでは…


昼食に適当なお店が見付からなかったので
新津名物だという三色団子を買ってみました。
まあ、普通のお団子ですね。


14:19発JR羽越本線普通新発田行きに乗り換え。
ここへ来て漸く気動車になりました。
やはり旅と言ったら気動車に限る。


14:30、水原駅に到着。
駅から少し歩きます。


水原は和算家中山和の出身地だという事で
商店街には江戸時代宜しく算数の問題が掲示されています。
3が4つあるところに演算子を入れて0~9を作れという問題。
これの答は
33-33=0
33÷33=1
3÷3+3÷3=2
3×3-3-3=3
3+3^(3-3)=4
3+3-3÷3=5
3+3+3-3=6
3+3+3÷3=7
33÷3-3=8
3×3+3-3=9
とかでしょうか。
4だけ四則演算では出来ないような気が…
誰か出来た方は教えて下さい。
この先は
3×3+3÷3=10
(3!×3!-3)÷3=11
3+3+3+3=12
(3!×3!+3)÷3=13
33÷3+3=14
3×3+3+3=15
とか?


水原代官所なるものもありました。
しかし、水原に来た目的はこれではありません。


瓢湖に到着。
これが水原に来た目的です。
白鳥の像が置かれているのは単なる飾りではなく、
この場所が白鳥達の越冬地になっているからなのです。
ここは日本でも有数の白鳥の飛来地なのですが…


鳥インフルエンザの為立ち入り禁止!?
そう言えば、鳥インフルエンザが流行していると
ニュースになっていたっけ…


というか、そもそも白鳥が居ない気が…
取り敢えず、湖沿いにもう少し歩いてみます。


観察舎近くでおじさんが餌を撒いていました。
この瓢湖は江戸時代に作られた人造湖で
いつの頃からか白鳥が飛来するようになり、
白鳥おじさんと呼ばれる人が餌をやったら
大挙して訪れるようになったとか。


そんな訳で、地元の水原商工会は
白鳥をマスコットキャラクターにしています。
でも、白鳥グッズは特に見当たらないような…


白鳥が居ますね。
独特の鳴き声をしているのですぐ分かります。
でも、10羽くらいしか居ないな…
駅には3,377羽も居ると書かれていたんだけど…
昼間は湖に居ないのでしょうか。


白鳥よりも鴨の方が遥かに多いです。
鴨鍋にしたら美味しいだろうか…
尚、白鳥の羽の力は人の腕を折るくらい強いので
見掛けても安易に近寄るのは止めましょう。
時間が迫っていたのでダッシュで水原駅へと戻ります。


15:21発JR羽越本線普通酒田行きに乗車。
コースタイム(?)30分のところを
15分に巻いて何とか間に合いました。
疲れた…


五頭山を望みつつ走ります。


16:10、坂町駅に到着。
ここからが今回の旅行最大の関所、米坂線です。
全線を通しで走る列車は1日5往復。
その所為でこの坂町駅で1時間以上待たされます。


うーん、予想はしていたけど何も見る物が無いな…
仕方無いので待合室で待ちます。
今日は東三条や新津でも長い事待合室で待ちましたが、
新潟県では列車発車の30分以上前から
駅の待合室で待っている人がかなり多いですね。
万が一逃したりしたら一大事だからでしょうか。
瓢湖から駆け込み乗車する馬鹿は居ませんね。


17:21発JR米坂線普通米沢行きに乗り換え。
山形県に抜けます。
案の定沿線は真っ暗で車窓からは何も見えませんが、
新潟県よりも山形県の方が雪が多いように見えます。
小国町だけですが。


19:15、米沢駅に到着。
山形県は酒田駅でちょっと降りただけで
全47都道府県の中でも佐賀県と並んで
特に観光した事の無い県です。


米沢駅外観。
お城みたいですね。
ここで夕食を食べます。


米沢と言えばやっぱり米沢牛。
美味しいです。
松阪牛など他のブランド牛に比べると
割とリーズナブルなのも良いですね。


20:28発JR奥羽本線普通山形行きに乗り換え。
山形新幹線と同じホームから発車します。


20:33、置賜駅に到着。
以前、質問に答えると自分の出身地を当てられる
方言チャートなるサイトで
実際の自分とは逆の選択肢ばっかり選んでいったら、
ここ山形県置賜地方という結果が出たので
自分から最も遠い日本語を使う地域だと勝手に思っています。


というか、駅前暗過ぎィ!
これが米沢の隣駅の駅前大通りとは…
暗過ぎて薄曇りなのに東京の10倍は星が見えます。
新潟県は何だかんだで都会でした。
こんなところに宿があるだけでも驚きなのに、
何と今夜の宿は元ラブホテルだという事。
シングルなのに部屋や風呂が異常に広くて笑った。
しかも、広過ぎて風呂場が寒いという。
完全に立地を誤っていませんかね…
あと、テレビを点けたら映ったのが
宇宙論研の須藤さんだったのは流石に大草原不可避。
何というか、山形県は色々と凄いところです。

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