またしても一日列車の中です。
ロシアは広い。
8:45、起床。
昨晩は寝るのが遅く、
非常に疲れていた割には
これまでとそんなに変わらない時間に起きました。
向かいの寝台のおばあちゃんが話し掛けてきて
TKと楽しそうに会話しているのを傍目に
ロシア語力の無さを痛感しています。
ロシア語の前には英語など無力。
勉強しないとな…
外はこんな感じ。
Дача(ダーチャ)という
ロシア式の別荘が点在しています。
良いなー。
僕も北海道のど田舎に別荘とか欲しいなー。
別荘の持ち主が開拓したのか、
この辺りはかなり伐り払われています。
10:24、Нижнеудинск駅
(ニジニウヂンスク駅)に到着。
起きてから最初の長時間停車です。
寒い!
もう日が高く昇っているというのに気温は8℃。
ここはИркутск
(イルクーツク)よりも更に北なのです。
Иркутскより西は
警察の取り締まりが厳しくて(違法なのか?)
ホームに物売りが少ないと聞きましたが、
本当に一人も物売りが居ません。
ならば駅の構外に出れば居るだろう
と思ったのですが、不思議な事に
ホームから動こうとするロシア人は居ません。
いつもなら売店や構外に向かって
人の流れが出来るというのに何か変だな…
そう不審がっていたら、
目の前のホームに貨物列車がやって来て
駅舎への道を塞いでしまいました。
ホームを離れていたら
列車に戻れなくなるところだった。
危ない危ない…
海外旅行では空気を読み取る事が大切です。
何だか埃っぽくなってきました。
カザフスタンとかから砂が飛んでくるのかな?
良くシベリア鉄道は車窓が変わらないと言いますが、
そんな事はありません。
数時間というスケールではありますが、
ゆっくりと、しかし確実に景色は変わっていきます。
お昼になったので食堂車で昼食。
おばあちゃんは
「値段が高いから止めときな」
と言っていましたが、
ロシアの物価が想像以上に安くて
ルーブルが大量に余る気配を見せているので
忠告に逆らって来ました。
7Н列車よりも少し高いような…
この43Э列車はМосква
(モスクワ)まで行くからかな?
12:59、Тайшет駅(タイシェト駅)に到着。
シベリア鉄道の北を東西に走り、
日本海に面するСоветская Гавань駅
(ソヴェツカヤ・ガヴァニ駅)に至る、
第二シベリア鉄道とも称される
バイカル・アムール鉄道、
通称БАМ鉄道(バム鉄道)の起点駅です。
シベリア鉄道よりも遥かに奥地を走るバム鉄道。
一度乗ってみたいな…
(以降、クラスノヤルスク時間UTC+7.0h)
14:23、Иланская駅(イランスカヤ駅)に到着。
北緯56°を超えたこの辺りが
この旅行での最北到達点。
勿論、これまでの人生でも最北です。
(この先のАчинск(アチンスク)の方が
僅かに北らしいが、到着は真夜中。)
とは言っても、結構暖かいですね。
昼時で唯一の長時間停車です。
ここは柵越しに食べ物を売る物売りが多く居ます。
乗客は余り興味を示していませんが。
野菜に飢えるTKがトマトを買っていました。
生野菜は怖いと思うんだけどな…
隣のホームにはЭлектричка
(エレクトリーチカ)が
2編成並んで停まっていました。
所謂近郊各停列車です。
それぞれ西がКрасноярск
(クラスノヤルスク)行き、
東がЮрты(ユールトゥィ)行きです。
Электричкаの運行区分は
何処を調べたら出て来るのかな…
今日もシベリアに夕暮れがやって来ました。
暇だし、シベリア鉄道の
秘境駅の撮影に挑戦してみるか。
小さな駅や停車場は2、3分おきに現れます。
これは駅名標を逃して
ホーム(?)の柵だけになった例。
何も無いところにいきなり現れる上、
列車は100km/h程度で飛ばしているので
反射神経が試されます。
これは辛うじて駅名標を捉えた例。
駅名標が列車に近過ぎて
一部切れてしまっていますが。
Пинчино駅(ピンチノ駅)か…
これは駅名標もホームも写せたものの
露光時間が長くてブレてしまった例。
こんな立派なホームがある時点で
秘境駅とは呼べないかも知れませんが。
…僕は一体何をしているのだろう。
Река Енисей(エニセイ川)を渡る。
Река Енисейはモンゴルから
北極海までの5,000km以上に渡る大河川。
北に向かって流れる為
上流の方が早く氷が溶けるので、
春先には下流で大洪水が起こるそうです。
19:02、Красноярск駅
(クラスノヤルスク駅)に到着。
「赤壁」を意味するКрасноярскは
人口100万人を数える東シベリア最大の都市で、
DBSクルーズフェリーで同室だった
Стас(スタース)の住んでいる街でもあります。
本日最後の長時間停車。
43Э列車は車内販売が乏しいので
夕食の買い出しに繰り出します。
Красноярск駅外観。
百万都市らしく立派な駅です。
が、駅前に商店は見付からず、
大都市らしく物売りも全く見当たらなかったので
駅構内の売店でサラダなどを買いました。
都会の寂しさよ。
この後は夕食を食べてから
明日に備えて早めに寝ました。
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