ユーラシア旅行 第11日目

Озеро Байкал(バイカル湖)を巡ります。

8:45、起床。
昨夜調子に乗ってグルジアワインを飲み過ぎたら
何だか頭が痛いです。
二日酔いしたか…
朝食を済ませ、シャワーを浴びてから
酔い覚ましも兼ねて街に出ます。


Спасская Церковь(スパスカヤ教会)。
中国人団体がツアーしていました。
Иркутск(イルクーツク)は中国人観光客が多いです。
Владивосток(ウラジオストク)は
韓国人観光客が多く、
TKが良く韓国人と間違えられましたが、
ここではOSが良く中国人と間違えられます。


Собор Богоявления
(バガヤヴリェーニャ聖堂)。
内面には美しい壁画が描かれています。
但し、ソ連時代はパン工場として使われていたらしく、
現在も修復作業中なので
壁画はかなり真新しい見た目です。
聖堂をパン工場に転用するソ連の発想力に脱帽。


朝は霧だったり曇っていても、
11時を過ぎるとすっきり晴れるんだな。
さて、Иркутск市街は粗方見終えたので
街から離れた観光地を目指してみます。
徒歩でバスターミナルへ。


13:30発のマルシルートカに乗車。


タイガの中に拓かれた道を爆走します。
凄まじい速度です。
140km/hくらい出ているように感じる。
下り坂では一瞬無重力状態になったり、
ジェットコースターなんかよりよっぽど怖いです。
何故こんなに飛ばすのかというと、
偏に目的地が遠いからですね。
隣町ですが、70km離れています。
これがシベリアです。


15:10、Листвянка(リストヴャンカ)に到着。
Озеро Байкалの畔にある湖畔の町です。


何だこの霧は!
200m先が見えません。
正に五里霧中。
Иркутскの霧の原因はここだったのか…?


Озеро Байкалの方を見ても何も見えません。
取り敢えず、9月にも関わらず冷たさそうな気配だけは感じる。


兎にも角にもまずは昼食を食べる為、
霧に包まれた湖岸を歩きます。
霧の中を猛スピードですっ飛ばしてくる車が多くて
結構怖いです。
運転手は怖くないのだろうか…


霧で現在地を見失いかけながらも
何とか辿り着いた料理屋で昼食。
Озеро Байкалの目の前なだけあって
魚料理が美味しいです。


昼食を終えて外に出たら
霧が少し晴れていました。
気温が上がってきたからでしょうか。


浜に下りてちょっと水遊び。
やはりかなり冷たいです。
夏なので少し透明度は落ちているそうですが、
それでも世界一透明な湖なだけあって水は綺麗。


紅葉が始まっている道を更に歩きます。
歩道が無くなってしまった…


Байкальский Музей(バイカル博物館)。
Озеро Байкалの地質や
生態系などについて展示している博物館です。
入ってみます。


また地球誕生から始めるのか…
ロシアの博物館ではこれが一般的なんですかね?


しかし、この博物館は小さいので
今度はすぐに現代まで辿り着きます。
世界一深い湖Озеро Байкалの垂直分布や
冬の前面凍結の様子などが書かれています。


勿論、バイカルアザラシも居ます。
やっぱりこの形なのか…
寒さに耐える為に寸胴になっているのかな?


さて、博物館を見終えたらИркутскに帰ります。
Листвянкаからは水中翼船が出ていると聞いたけど、
船着場が見当たらないな…
物売りのおばちゃんに訊いても
マルシルートカを使えとしか言わないし。


あ、あれが船着場か?
非常に分かり難い位置にありました。
でも、あそこまでどうやって行くのだろう…


斜面に獣道を見付けたので
船着場に向かって下りていきます。
これは正規ルートなのか…?


何とか辿り着きました。
何だ、車道も通じていたのか。


えーっと船の時刻は…
ネットで調べた通りか。
まだ余裕はあるな。
念の為に船を待っている人に訊いてみよう。
…え?
この船着場は対岸のПорт Байкал(ポルト・バイカル)行きで
Иркутск行きは来ない!?
Иркутск行きはもっと戻った場所にあるって!?
そんな馬鹿な…


仕方が無いのでバス停まで戻って
マルシルートカで帰る事にします。
水中翼船の船着場はУ озера(ウ・オゼラ)という宿の前の
何の看板も無い桟橋だったようです。
こんなの分からないだろ…


まあ、旅に失敗は付き物か…
マルシルートカの方が遥かに安いから
その分夕食を豪華にしよう。


夕暮れのОзеро Байкалで記念撮影。
…おかしいな、観光案内所で聞いた話によると
17時にはマルシルートカが来る筈なんだけど、
全くやって来ない。
マルシルートカは見た目普通の乗用車なので
見逃していないか不安になりましたが、
ロシア人も待ちぼうけを食らっているので
やはりまだ来ていないようです。
これ、本当に帰れるんだよな…?
しかし、何も出来ないので皆と一緒に待ちます。
同じく日本から来ていた人が結構居ました。
ここは日本人観光客が多いんですね。


1時間程遅れて漸くやって来たマルシルートカ。
しまった、席に座り損ねた!
鉄道で立つくらいならまだしも、
このマルシルートカで立ち席は
ジェットコースタで安全バーが無いのと同じレベルです。
ただでさえ往復8kmも歩いて疲れているのに、
この車内で1時間半も立ち詰めなのか…
空気の淀んだ車内で必死に足を踏ん張りながら
Иркутск到着を待ちます。


やっと着いたー!
冷たい空気が美味しい!


夕食は130-й Квартал(130地区)で
一番人気だというロシア料理店へ。
店内はソ連時代を模しているそうです。
空きっ腹にロシア料理は沁みるなぁ…
この後は夜が更けた街を歩いて宿に戻り、熟睡しました。

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