沖縄旅行第6日目。
最後に残されし最果ての地へ。
7:10、起床。
出掛けます。
やって来たのは石垣港離島ターミナル。
八重山諸島の島々に向かう船がひっきり無しに発着する
日本有数のフェリーターミナルです。
石垣島は余りにも都会過ぎて
離島と呼んで良いのか分からないくらいなので、
やはり今回も石垣島は中継点に留めて
本物の離島へと向かいます。
埠頭には石垣島の英雄、具志堅用高の銅像が。
半田市で言うところの新見南吉的な扱いでしょうか。
フェリーターミナルの中はこんな感じ。
新石垣空港よりもこちらの方が立派です。
早速乗船手続きをするべく窓口へと向かったところ、
「この始発便は通常通り運航するが
後の便は全て運航するかどうか未定なので、
島に渡っても帰って来られるか分からない。」
と言われてしまいました。
これでも一応3,4日後に院試の面接試験を控えた身。
果たしてどうするか…
まあ、正直全然悩んでいないんですけどね。
8:30発安栄観光高速船ぱいじまに乗船。
行かぬ後悔より行く航海。
何かの工事現場で徐行したりしつつ島に向かいます。
港の注意書きに
「シートベルトを甘く締めていたお客様が
船の揺れで腰椎を圧迫骨折された例があります。」
という驚きの文言があり、
剰え帰りの便が出るかどうか分からない状況なので
凄まじく揺れるかと思って早めに寝ておきました。
9:45、波照間島に到着。
あれ?全然揺れなかったな。
どの辺りに運航が未定になる要素があったんだろう。
そんなこんなでやって来たのは
日本最南端の島、波照間島です。
勿論、日本国領土の真の最南端は沖ノ鳥島なので
「一般人の行ける範囲では」という注釈が付きますが。
同じく最果ての地である与那国島に比べると
石垣島からのアクセスが良いからか
ウェイウェイ系の観光客が遥かに多いです。
ピースサインでボルボックスを作ったりするんかな。
波照間島は与那国島ほど大きくなく、
高低差も余り無いので自転車で回る事にします。
いやー、ここもまた長閑だなぁ…
下水道のマンホールには日本の他の地ではまず見られない
南十字星が描かれています。
マンホールオタクにとっては垂涎の的?
竹富町長選挙ポスター。
コナン?
…あ、コ十ン(こうじゅん)か。
遊んでいるのか本気なのか良く分かりませんが、
長閑な雰囲気だけは伝わってきます。
ちなみに、地域紙の八重山日報は
この竹富町長選挙の話題で持ち切りです。
まずやって来たのは日本最南端の郵便局、波照間郵便局。
折角なのでここからも手紙を出します。
やはり波照間島は与那国島より観光地化されているらしく、
波照間郵便局前のポストでは
備え付けの封筒に入れて手紙を投函すれば
波照間郵便局限定の風景印を押してくれます。
与那国郵便局でも同様の風景印はあるのかも知れませんが、
多分郵便局の窓口で頼まないと押してくれません。
集落の中心にある広場。
エイサー踊り大会とかやるのでしょうか。
ちなみに、波照間島の集落はここ一つだけです。
日本最南端の小学校、波照間小学校。
生徒は割と多そうです。
久高島ほどではありませんが、
割と迷って集落から出て辿り着いた波照間灯台。
灯台は沖ノ鳥島にもあるので
日本最南端ではありませんが、
一般人の行ける範囲ではやはり日本最南端の灯台。
波照間島は小さく、起伏も余り無いからか
岬ではなく島のど真ん中に灯台が置かれています。
浜に向かって走ります。
畑に植えられているのがサトウキビではなく
トウキビだったら北海道にしか見えない雄大な風景です。
風が気持ち良い!
与那国島では
「島を知る誰もが勧めない無謀な挑戦」
とまで言われた自転車ですが、
波照間島は是非とも自動車ではなく自転車で回るべきです。
波照間空港。
日本最南端の民間空港です。
与那国空港よりよっぽど綺麗な真新しい空港ですが、
平成20年にエアードルフィンの石垣線が廃止され、
現在定期便は1本もありません。
まあ、石垣港から日に4便も
所要1時間の高速船が出ているんだし、
運賃の馬鹿高い飛行機なんか誰も使わないよな…
(与那国島へは所要4時間半の貨客船が週2便。)
中も閑散としています。
元々は第一航空が平成27年10月に運行再開する計画で
恐らくはそれに合わせて改修したのでしょうが、
頼みの綱の第一航空は他の路線で事故を起こしてしまい、
就航は無期限延期となってしまいました。
リゾート化の失敗による事が多い廃空港は
廃駅とはまた違った物哀しさがあるな…
波照間空港の南にある星空観測タワー。
南十字星の観測が出来たり、
日本最南端到達証明書が貰えたりするのですが、
残念ながら月曜日は定休日です。
最南端広場にやって来ました。
日本全国47都道府県の石が埋め込まれています。
愛知県は何処の石なんだろう…
特徴が無くて良く分かりません。
三重県は伊勢神宮の石…かな?
静岡県は誰がどう見ても富士山の石で
一県だけ異常な存在感を放っています。
ちなみに、山梨県は富士山の石ではなさそうです。
山梨県民が憤死しそう。
そんな議論を巻き起こしそうな県石道を抜けると…
遂に辿り着きました!
日本最南端の碑です!
これで(一般人の行ける範囲で)
日本の最東端、最西端、最南端、最北端を制覇しました!
世界最南端の後に日本最南端に来るとは。
でも、折角なので碑よりももう少し南を目指してみます。
珊瑚質のトゲトゲした岩場を歩きます。
高那崎。
サイパンの小さい版みたいですね。
本当の最南端かも知れない潮吹岩。
時折高波が来ると潮を吹きます。
あの宗谷岬からこの高那崎まで。
日本って広いんだな…
日本の広さを感じたら集落に戻ります。
離島特有のギア無し自転車だと坂がちょっと辛い。
民家のような定食屋で昼食。
ヘチマ味噌煮定食を食べました。
蕎麦じゃない昼食は久し振りだな…
昼食を終えたら再び沿岸へと向かいます。
と、暑いのでその前に水を買います。
集落の共同売店で水を…
って12時半から15時まで昼休み!?
アルゼンチンみたいだな…
シエスタでもしているのかな?
仕方無いので水無しで向かいます。
波照間島の牛は余り部外者に興味を示さないんだな。
地図によるとこの辺りに道がある筈なんだけど…
このガタガタの未舗装路しかないのか?
とても銀チャリ向きではない道を抜け、
海沿いの展望台にやって来ました。
昔の監視台みたいですね。
展望台からの景色。
綺麗と言えば綺麗だけど、
あの道を抜けてまで来るほどではないかな…
ここ以外にも波照間島沿岸部は結構道が分かり難く、
幾つか辿り着けないスポットがありました。
最後はやっぱりビーチに行きましょう。
波照間島唯一にして日本最南端のビーチ、北浜。
北浜と書いてニシ浜と読みます。
何て美しい…
水着を持って来れば良かった。
当初行く予定だった大東島は
殆ど遊泳出来る場所が無いので、
沖縄に来るというのに水着は持って来ませんでした。
砂浜でのんびりします。
これもまた良きかな。
それでは、日本最南端の島に別れを告げます。
16:50発安栄観光高速船第八安栄丸に乗船。
普通に運航しました。
揺れも少なかったし、朝のあれは何だったのか。
石垣島で夕食。
本当は石垣牛のステーキを食べたかったのですが、
高過ぎたので牛丼で我慢。
明日がいよいよ最終日か…
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