沖縄旅行第5日目。
今日も与那国島を巡ります。
8:20、起床。
何とものんびりした朝です。
荷支度済ませてチェックアウトし、
朝食を買うべく日本最西端を名乗る商店へ。
何か手頃なパンとか無いかなーと探していたら、
何と我等が故郷半田市で作られた米粉パンが。
まさか日本最西端のこの地で会うとは…
お互い長い旅をしてきたものだな…
朝食を終えたら自動車を借りて島内を巡ります。
まずやって来たのは島で一番大きな祖納集落。
個人商店で切手を買って
琉球エアコミューターの機内で貰った絵葉書に貼り、
与那国郵便局のポストに投函します。
日本最西端の郵便局はここではなく
昨日見た久部良簡易郵便局ですが。
与那国島北端の祖納集落から
時計回りに与那国島を一周する事にします。
北東部の高台にあったダテイクチデイ。
嘗てはここで船を監視していたそうです。
ダテイクチデイから見た東シナ海。
今日も青いな…
ダテイクチデイから見た与那国島中心部。
久高島とは違い、大半が拓かれて耕作地になっています。
サトウキビを作っているのかな?
東崎に着きました。
駐車場に車を停め、灯台に向かって歩きます。
灯台の周りではヨナグニウマが草を食んでいて
そこら中に馬糞が転がっています。
西ノ島を思い出すな…
特に道らしき道は無いので気を付けて歩きます。
何故か石壁の影に隠れるヨナグニウマ達。
更に謎なのがウマ達の居る方が風上だという事。
珍妙な余所者から身を隠しているのだろうか…
と思いながら見ていたら、
ジロジロ見られて居心地が悪くなったのか
一斉に壁の後ろから出て来ました。
そんな露骨に嫌がらなくても…
でも、基本的には非常に温和しい性格のウマです。
与那国島最東端という、
凄いのか凄くないのか最高に良く分からない称号の東崎。
遥か下方で波の砕ける音ばかりが聞こえます。
東崎の下に見えて気になったアリシ。
下りてきてみました。
「アリシ」が何を意味しているのかは謎です。
東崎にはウマがいましたが、こちらにはウシがいます。
トゲトゲした岩場が広がっています。
昨日一昨日にも増して波が高く、
とても波打ち際には行けません。
荒れる東シナ海を見て戻ります。
なお、アリシまで下る坂は物凄く急なので、
荷物が重いと軽自動車では上り切れないかも知れません。
次にやって来たのはサンニヌ台。
断崖絶壁の展望所がある…
のですが、道が崩落して立入禁止になっていました。
残念…
これくらいならワンゲル部では余裕で行きそうだけど。
ちなみに、展望台から見えるものはこの軍艦岩です。
軍艦というよりは潜水艦?
こちらは立神岩。
その形から子孫繁栄を願う聖地だったとか。
人間の考える事は変わりませんね。
ドウナンダギイ(ヌ)アグ。(ヌは小文字)
与那国島最大の木だとか。
読めない。
人里離れたその木の近くに
ぽつんと建っていた掘っ建て小屋のような
沖縄そば屋があったので入ってみました。
何故こんな場所に…
壁は無く、地元の人が風を感じながら談笑しています。
端には古びた卓球台もあって
日焼けしたピンポン球を打ち合っています。
メニューは与那国そばの大中小のみ。
座るといきなり
「大中小どれにしますか?」
と訊かれます。
簡潔で良いですね。
玉子焼きが乗っているのが与那国そばの特徴?
スープは魚介系の出汁が効いています。
昼食を終えてやって来たのは
島南部にある比川集落。
マンホールがご当地仕様になっています。
マンホールマニアにとっては垂涎の的?
ここにはドラマ「ドクターコトー診療所」の
撮影で使われたセットが丸々残っています。
入場料ならぬ診察料を300円払えば
中も見学する事が出来ます。
中はこんな感じ。
本当の診療所のようです。
一つのドラマの為にこれだけの建物を建ててしまうのか…
住所は沖縄県八重山郡志木那村812だそうです。
モデルになったのは鹿児島県の下甑島ですが。
下甑島も行った事がありますが、
別にドクターコトー診療所の
熱いファンという訳ではありません。
診察室?
竹島診療所で見た血圧計や
テレビ電話はありませんね。
診療所の屋根に上る事も出来ます。
特に何かがある訳でもありませんが。
傍の草むらには石碑が埋もれていました。
このセットのある場所は
鬚川小学校という小学校の跡地だそうです。
昔は比川じゃなくて鬚川集落だったのかな?
ドラマのエンディングには
比川集落から延びる牧場を貫くこの道が使われました。
生憎の天気なので余り景色が良くありませんが…
雨にも負けず馬が路上に屯しています。
ドラマでは自転車でこの道を走っていましたが…
自転車で与那国島を廻る事は
「島を知る誰もが勧めない無謀な挑戦」
だそうです。
一人、自前のMTBで廻っている人が居ましたが。
セットの傍に与那国海塩の製塩所があったので
ついでに寄ってみました。
とても気の強そうな女将さんが案内してくれて、
一番高価な海塩を少し分けて下さったり、
長命草のジュースを下さったりしました。
今日はお客が来なさそうだから
もう閉めて釣りに出掛けるとか。
自由だなー…
比川集落の共同商店。
日本最西端の共同商店?
入ってみます。
何と図書館の機能も兼ねていました。
面白い。
児童書くらいしかありませんが。
土産物も置いてあるので、観光のついでに是非。
次にやって来たのは祖納集落の傍にあるティンダハナタ。
崖の途中がくり抜かれた道のようになっています。
黒部峡谷の水平歩道みたいです。
岩壁からは渾々と水が湧き出ています。
この上に水源が…?
でも、この上は巨岩しかないように見えるけど…
ティンダハナタから見下ろす集落。
こう見ると結構栄えていますね。
十島村とは一線を画しています。
当たり前か。
これは…まだ進めるのかな?
進めました。
この先もあるような無いような道が続いていましたが、
そんなに時間的余裕がある訳でもないので
ここで引き返しておきました。
最後にやって来たのはイベント広場。
闘牛場です。
与那国島では年に一度、闘牛祭が行われます。
ローマのコロッセオみたいですね。
舞台には何故か木製のカヌーが。
何に使うのだろう?
…おっと、そろそろ返却時間だから戻らないと。
ガソリンスタンドで満タンにします。
満タン証明書にまで日本最西端のアピールが…
記念に持って帰ったりするのかな?
与那国空港で自動車を返却。
帰りの飛行機までは少し時間がありますが、
のんびり待つ事にします。
そんな急いでもしょうがないさー。
食堂にこんな求人が。
このバイトをやれば飛行機代の馬鹿高い与那国島に
実質タダで来られてとってもお得?
でも、面接をやると書いてあるけど、
面接の為に与那国島に出向く必要があるのかな?
待合室にあったポスター。
1年1度は、長旅へ。
言っている事はとても共感出来るけど、
与那国空港にこれを貼っても
ここまで来ている人は既に結構旅好きだから
余りポスターの意味が無いような…
それに、年に一度ばかしでは満足出来ない。
そんなこんなで時間を潰していたら
飛行機がやって来ました。
18:30発RAC746便に搭乗。
さらば、与那国島…!
19:00、石垣空港に到着。
バスで市街地のバスターミナルに向かいます。
何気にこの旅行で初めてのバスです。
石垣島は都会だな…
繁華街で食事。
アボカドバーガーです。
パテに石垣牛を使っているとか。
大き過ぎて口に収まり切らない!
沖縄はこういうアメリカンな食べ物も魅力ですね。
この後は少し土産物を物色してから
宿に戻って寝ました。
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