随分と東京に長居してしまいましたが、
そろそろ帰省しようと思います。
4:00、起床。
洗濯をして洗濯物を干し、朝食を食べ、
何か忘れていないか最終確認をしてから出発。
6:03発JR常磐線快速上野行きに乗車し、
上野駅で6:26発JR高崎線普通高崎行きに乗り換え。
一昨日よりは時間が遅いですが、
終点で起こされるまでひたすら爆睡していました。
高崎駅で8:24発JR上越線普通水上行きに乗り換え。
毎日乗っているかのような錯覚を覚えるほど
間を置かずにまたやって来てしまいました。
9:47発JR上越線普通長岡行きに乗り換え。
一昨々日とは違って青春18きっぷユーザーだらけです。
また谷川岳に登るつもり…ではありません。
これだけ天気が良いと登りたくなってきますが。
でも、これだけ晴れた夏休みの日曜日となると、
凄まじい混みっぷりだろうな…
登山道が大勢降りた土合駅を過ぎ、
国境の長いトンネルを抜けると、そこは…
…流石に雪国では無いですね。
新潟県です。
そう言えば、上越線はこれまで何度も乗っているけど、
上毛側から上越国境を越えるのは初めてだな…
下り線の方が上り線よりも更にトンネルが長いです。
夏空の越後。
いやー、良いですねー。
ん?あれは北斗星!?
どうやら、使わなくなった客車を
宿泊施設として活用しているようですね。
越後中里駅の近くです。
興味のある方は是非。
青々とした水田の中を走ります。
如何にも越後という感じです。
ずーっとこんな感じの車窓が続きます。
良く北海道は景色が全然変わらないと言いますが、
新潟県も割と似たようなところがあります。
上越線で今まで乗った事のある最北端、
小出駅までやって来ました。
懐かしいな…
只見線で来て、山に登ったり温泉に浸かったりしたっけ。
今回は更に北へと向かいます。
信濃川に沿って走ります。
ちなみに、この辺りには首都圏の電車の生命線である
信濃川発電所(小千谷、新小千谷)があります。
その為、JR東日本はこの辺りの自治体に逆らえないとか。
それで高崎-水上はお古の車両なのに
水上-長岡は新型車両が導入されているのかな?
11:41、宮内駅に到着。
これにて上越線を乗り潰しました。
暑い!
列車の中が寒かったから余計に暑い!
宮内駅前。
雪国の道路って赤茶けているのは何故なのだろう?
融雪剤の影響かな?
朝食が早くてもうお腹ぺこぺこなので
駅前の賑わっていたラーメン屋に入ってみました。
何とも昭和な佇まい。
ラーメンは生姜の香る正統派醤油ラーメンです。
良いですね。
ラーメン屋の前にあった特産品店。
中を覗いてみたら、お米を焙煎したという
アイスコーヒーならぬライスコーヒーを出してくました。
コーヒー豆は一切使用していないとか。
それでもこんなにコーヒーっぽい味を出せるんだ…
ちょっとざらつく感じはありますが。
「歴史ある古い街並み」と
駅の観光案内地図に書いてあった通り。
…ただの寂れた商店街に見える。
この宮内は余り観光するような場所ではありませんね。
何故あの特産品店は新幹線も停まる隣の長岡駅では無く
この宮内駅前に店を構えたのだろう…
12:38発JR上越線普通越後湯沢行きに乗車。
越後川口駅で13:10発JR飯山線普通戸狩野沢温泉行きに乗り換え。
今回の旅行の一つ目の目的である飯山線です。
新潟県の越後川口駅と長野県の豊野駅を結ぶ路線。
区間によっては1日8往復という
れっきとしたローカル線なのですが、
今まで機会が無く乗った事がありませんでした。
…実は一度だけ、佐武流山をアタックした際に
登頂成功すれば飯山線津南駅から帰る予定でしたが、
御存知の通り散々な結果に終わって
吾妻線長野原草津口駅から帰ったので、
和歌山県ほどでは無いにしても
因縁の路線と言えるかも知れません。
飯山線は越後川口駅を出るとすぐに南西へと折れ、
千曲川に沿って走ります。
飯山線沿線にも信濃川発電所(千手)があるので
飯山線も廃線になる心配は無さそうです。
何だこのアコーディオンみたいな駅!?
積雪対策?
屋根の自重だけで潰れそうだけど…
下条駅にて。
水田の中を走る。
十日町のおばちゃんが話し掛けてきたり、
津南でクラブツーリズムの団体客が乗ってきたりと、
とても賑やかなローカル線です。
14:19、森宮野原駅に到着。
ここはもう長野県です。
団体客も下車していました。
日本最高積雪地点?
えっ、こんな高さまで積もったの!?
何と7.85mも積もったそうです。
こんな場所に住む人が居るのか…
これが当時の写真。
どうやって家に出入りしていたのだろう…
森宮野原駅外観。
7.85m積雪すると屋根がギリギリ残るくらい?
団体客はバスで温泉へと向かっていました。
僕は徒歩で隣駅へと向かいます。
暑い…
栄村立栄中学校。
長野県最北の中学校です。
一応、長野県は愛知県の隣県ではありますが、
ここが隣の県だという感覚は皆無に等しいです。
道の駅信越さかえ。
東日本大震災の翌日だった為忘れられがちですが、
平成23年に発生した長野県北部地震で
ここ栄村は大きな被害を受けた為
災害復興支援の一環として道の駅が整備されており、
三つの直売所が軒を連ねるという
異様な光景になっています。
三つも建ててどうするんですかね…
千曲川を渡って再び新潟県へ。
新潟県の本体は佐渡島だった…?
暑い…
千曲川で泳ぎたいなぁ…
「捨てな」って、何でそんなに格好付けて
ポイ捨てを推奨しているんですかね…
敢えてこう言う事によって逆に捨て難くする高等技術?
って、語尾の「いで」が落ちてただけかよ!
意味が正反対になるけど、修理しなくて良いのかな…
細い小道に曲がって再び千曲川を渡ります。
足滝集落にやって来ました。
この集落の為に駅が設けられているのですが…
ここからでは見えないな。
後ろからゴロゴロと音が聞こえたので振り返ると
何とも嫌ーな感じの暗雲が。
これは早いところ駅に辿り着かないと大変な事になるぞ!
あ、駅だ!
盛り土の上に駅を見付けました。
でも、あそこまでどうやって行けば良いんだ…?
まさか、道と呼ぶのも憚られるこの塀?
いや、幾ら何でもそれは…
でも、獣道が続いているな…
ん?あれは…
駅だ!
第四種踏切を渡らないと辿り着けません。
大糸線随一の秘境駅と呼ばれる足滝駅です。
と言っても、すぐ目の前に集落があるので
秘境度は大分低めですが。
中はこんな感じ。
豪雪地帯らしく除雪機が置いてあります。
ホームはこれで除雪出来るとしても、
駅までの道は除雪出来るのかな?
ただ、今は炎天下の中を歩いてきたから暑い!
シャツがずぶ濡れになってしまったので
干して乾かします。
次の列車までまだ随分時間があるし、
ちょっとくらい脱いでも大丈夫だろう…
って、列車が来た!
足滝駅には停まらない観光列車おいこっとです。
信濃川発電所が嘗て信濃川の水を
不法に大量取水していた問題の和解案として、
飯山線活性化の為に導入された列車だったり。
停車しない筈なのに運転停車して焦った…
おいこっとが過ぎて暫くすると
追うように雨雲が到達して雷雨になりました。
秘境駅で驟雨に降られたり日没を迎えたりすると
ちっぽけな駅舎がとても頼もしく思えます。
糠南駅と言い、赤岩駅と言い。
恋にも似た感覚?
16:49発JR飯山線普通長野行きに乗車。
ほんの1時間ちょっとの間に
千曲川がこれだけ増水しています。
暑いのに川辺に降りられなくて残念とか思っていたけど、
これは確かに川辺には降りられないな…
17:28、上境駅に到着。
もう一ヶ所、飯山線沿線を観光します。
この駅も駅前に個人商店が1軒ある他は
道沿いにちらほらと民家がある程度です。
何故こんなところで降りたのかというと…
飯山線沿線は温泉地が多い事でも有名。
上境駅から徒歩3分の場所には
日帰り入浴施設があるので、
汗を流しに来てみました。
列車本数が一気に増える隣の戸狩野沢温泉駅ではなく、
上境駅の傍に作るというのが通好みでとても良い。
温泉も良かったです。
やはり列車旅での温泉は良いなぁ…
さっぱりして上境駅に戻ってきました。
18:48発JR飯山線普通戸狩野沢温泉行きに乗車。
18:54、戸狩野沢温泉駅に到着。
野沢温泉道祖神のこけし(?)があります。
「容姿が非常に見苦しいため、
婿にも嫁にも行けずにいたこの二神が結ばれたところ、
めでたく男子が出生したという。」
とかいう辛辣な解説文に草生える。
縁結びの神様だそうですが、
結婚するには身の程を知って妥協せよ
という戒めなのでしょうか。
19:07発JR飯山線普通長野行きに乗り換え。
ホームでは風鈴が涼しげな音を立てています。
飯山線の中心駅、飯山駅。
北陸新幹線が通りました。
これで飯山線は活性化するのか、
それとも貴重な長野-飯山間の需要を奪われて
余計に衰退してしまうのか…
20:07、長野駅に到着。
愛知県に隣接する県としては唯一
県庁所在地で駅から出た事の無かった県です。
隣と言っても、北東の山岳地帯で接しているだけなので
そもそも余り関わりは深くないのですが。
今日はこの長野市でドミトリーに泊まりました。
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