今日は理物のMTに誘われて
奥多摩方面へドライブに向かいました。
まずは列車で吉祥寺へ。
今回はMTの実家の車を使わせてもらうので
吉祥寺にあるMTの実家に向かいます。
親御さんに挨拶をしてからいざ出発。
僕には保険が効かないので、
残念ながら運転はMTに任せきりです。
運転したかったなぁ…
青梅街道を走ります。
奥多摩までやって来ました。
このまま奥多摩周遊道路を走るという案もあったのですが、
僕は先週走ってきてしまったので
国道411号線を走り続けます。
しかし、そのまま国道411号線をひたすら進むと
やはり僕が既に行った事のある
丹波山村に着いてしまうので、
これも却下させてもらいました。
それでは何処に向かうのかと言うと…
こちらです。
山梨県北都留郡小菅村。
同じ北都留郡の丹波山村と同じく、
山梨県でありながら他の山梨県の市町村から
公共交通機関のみを使って到達出来ないという、
山梨県の陸の孤島です。
唯一奥多摩駅からのみ西東京バスの路線バスが出ています。
やはり町田市とトレードすべきでは。
丹波山村の時もそうでしたが、ひたすら山道です。
恐らくはこれが小菅村へ向かう最も立派な道です。
小菅村中心部。
右手にあるのは村役場です。
と言っても、こういう山間の村は
民家がバラけている事が多いので、
中心部というのがどれほどの意味を持つか微妙ですが。
道の駅こすげ。
少し早いですが、ここで昼食を食べました。
この後昼食にありつける気がしないので…
あと、物産館で小菅村産のルバーブを売っていたので、
興味本位で買ってみました。
帰ったらジャムにしてみよう。
ここからは更に険しい山道になります。
うねうねと登っていくと…
着きました!
松姫峠です。
戦国時代に武田信玄の娘松姫が
この峠を通って織田信長の追っ手から逃れたとか。
現在は道路崩落の恐れがあるとかで
峠の先、大月市側は通行止めになっています。
半分が通行止めになって通り抜け出来ないにも関わらず
もう半分が通行止めになっていないだけでも不思議なのに、
何とここには路線バスのバス停まであります。
どういう需要があるのだろう…
登山者用かな?
しかし、何もここにバスを置いておく必要は無いのでは…
どうやって取りに来るのでしょうか。
峠だし、駐車場があるくらいだし、
眺めが良いんじゃないかと思っていたのですが、
駐車場から見えるのはこの程度。
少し歩いたところに展望台があったりするのかな?
と思って、登山道に分け入ってみたのですが…
…木が生い茂っていて全然眺望が無いな。
大菩薩峠みたいに伐り払われていないと無理か…
残念。
戻ります。
ちなみに、現在峠を越える旧道は通行止めですが、
松姫トンネルで貫く新道は通行可能です。
小菅村から大月市に抜ける際はこちらを通りましょう。
僕は大月市へ抜けるつもりでいたのですが、
MTの希望で滝があるという上野原市方面へ。
こちらは新道の無い本物の峠道です。
鶴峠を越えて下ります。
あれっ、ここは峠が村境じゃないんだな…
鶴峠の先も暫くは小菅村のようです。
峠を越えた小菅村の長作集落に到着。
ただでさえ不便な小菅村に於いて
峠を越えてしまった長作集落の不便さは尋常では無く、
1日3本の村営バスだけが頼りという凄まじい田舎、
いや、最早田舎を超越して秘境です。
本州の中でもトップクラスの秘境では無かろうか。
下手な離島よりよっぽど不便です。
しかも、十津川村と違って余り有名でも無く、
村営バスしか通っていないので本の時刻表には載らず、
小菅村の中の一集落という事で
地図帳の地図にさえ載っていないという、
正に忘れられた秘境です。
…実は、僕もこの集落の事は事前に把握しておらず、
だからこそ当初は大月市へ抜けようとしていました。
と、散々な事を言ってきましたが、
生活感は普通にあります。
商店もあります。
長作観音堂という観光名所もあります。
鎌倉時代からの由緒ある観音様だとか。
この傍には寺子屋自然塾という
合宿所のような体験型宿泊施設があります。
基本的には10~40人の団体でないと駄目だそうですが、
長作集落に泊まってみたいという方は是非。
この時もイスラエルやパレスチナの高校生と
文化交流をしているというボランティア団体の人が居て、
入らないかと勧誘を受けました。
理物なんて一番人助けに興味無い学科なんだよなぁ…
音無の滝への道が分からなかったのですが、
寺子屋自然塾に居た人に訊いて
入口を見付けました。
看板が小さくてかなり分かり難いです。
民家の脇にある沢沿いの道が
音無の滝に通じているようです。
森林浴。
良いですね。
やはり休日は田舎に限ります。
僕が万が一都会に住んで自家用車を持ったとしたら
ガソリン消費量が大変な事になりそう。
地球環境の為にも地方のアカポスを下さい。
こんな場所に家!?
離れみたいなものなのでしょうか?
あるいは廃屋か…と思っていたら、
中からお爺さんとお婆さんが出て来ました。
吃驚した。
徐々に道が不明瞭になってきました。
沢沿いを歩くと聞いたのに、
沢から離れてどんどん高度が上がっているんだけど…
眼下に僅かに滝らしきものを発見。
しかし、地形や木に阻まれて殆ど見えません。
まさかこれって事は無いだろう!
きちんと見える滝を求めて
沢を更に遡ります。
これは道があるのだろうか…
…これ以上は無理ですね。
とするとやはりあの滝なのか?
でも、崖になっていて滝壺まで下るのは無理だし…
それならば沢を遡上します。
道が沢から離れ始める地点から
道を外れて沢を登ります。
沢を登ると行っても水には浸かりませんが。
見えてきた!
これが音無の滝か!
中々の迫力です。
苦労して辿り着いた分達成感もあります。
崖の上に続くあの道は何だったんだろう…
何にせよ滝を見られたので満足して戻ります。
長作集落から下っていくとすぐ上野原市に入ります。
1車線分の幅しか無いところもあり、
ところどころ道路工事もしていて
とても走り難そうな道です。
そして思い出したように現れる集落。
ここは一応上野原市内なので
上野原駅から富士急山梨バスが出ています。
標識を磨いているおじさんがいました。
標識って地元の人が磨いているものだったのか…
中央本線沿線まで出て来ました。
おー、懐かしい!
仙川から峠を越えてやって来たのは
もう2年前の話なのか…
大垂水峠を越えて東京都に。
これまた懐かしい。
今となっては遠い存在となった
多摩川を渡ります。
調布市の北端をかすめて吉祥寺へ。
2年しか住んでいなかったけど、
何だかんだで懐かしく感じるものなんだな…
北千住は…
都会過ぎてまだどうなるか分かりませんが。
MT宅には18時頃に帰着しました。
親御さんに誘われるがまま家に上がり、
そのまま夕食まで御馳走になってしまいました。
連れていってもらったのはこちらなのに申し訳無い…
…京都だったら、社交辞令を真に受けるなんて
厚顔無恥な奴だと言われそう。
騒がしい田舎っぺの我が家の食卓とは違い
吉祥寺らしいお淑やかな雰囲気の食卓でした。
これが育ちの差か。
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