自転車帰省第2日目。
6:00、起床。
準備を済ませて7:08に出発。
地方都市特有の幅の広い平坦な道を走ります。
休日だからかやけに交通量が少ないな…
さて、今日のお供はこの国道150号線です。
太平洋岸を走るとても気持ちの良い快走路。
前回も御前崎まで走った道です。
交通量もそこまで多くは無いし、
自動車専用区間も殆ど無いし、
路側帯も広めなので自転車でもとても走り易いです。
ただ、静岡を出てすぐに新日本坂トンネルという
自動車専用区間があるので、
そこは静岡県道416号線で迂回します。
ふーん、通行止めねぇ…
…えっ?
この区間ってもしかして…
やっぱり僕が通ろうとしていた
県道416号線の難所越え区間じゃないか!
どうしようか…
迂回路と言っても国道150号線は使えないし…
もしかしたら脇道があるかもという
淡い期待を抱いて、取り敢えず進んでみます。
おお、これは…
何と美しい…
そう、ここは静岡県屈指の景勝地かつ難所、
大崩海岸です。
断崖絶壁が海に張り出し、
その名の通り崩落の多い場所です。
だから県道416号線も通行止めになっているのでしょうが。
崖に張り付きながら高度を増していきます。
今にも崖崩れしそうな場所ばかりです。
一部通行止めになっていて通り抜け出来ないからか
交通量は極めて少ないです。
こんなに美しい道を車を気にせずに走れるなんて…
これだけの為に東京から来たと言っても
普通に満足出来るレベルです。
通行止めになったお蔭でこの絶景を独り占め出来たなら
寧ろ通行止めになっていて良かったのかも知れない。
小浜集落。
どうやって暮らしているのだろう…
津波が来たら何処に逃げるのか。
外界に通じる唯一の道がこの県道416号線だけど、
大地震なんか起きたらそこら中崩れそうだしな…
船で沖に逃げるのかな?
小浜集落への分岐で通行止め。
新しいトンネルを掘っているようですね。
人目を掻い潜れば抜けられそうな生易しいものでは無く、
有無を言わさぬ雰囲気の通行止めゲートです。
まあ、仮に立ち入ったとしても
道が完全に消失しているので抜けられませんが。
迂回路は示されていないのかな?
国道150号線は自動車しか通れないだろ!
歩行者・自転車用の迂回路は…
国道1号線!?
一体何km回り道させる気なんだ!?
(国道1号線はここより5km内陸を通っている。)
こんな時くらい特例で
新日本坂トンネルを通らせてくれれば良いのに…
仕方が無いので戻ります。
途中、山の中へと延びる道を見付けましたが、
自転車を担いでこんな道を登れる訳はありません。
これを越えた先が今日の宿泊地ならまだしも、
今日の道のりは始まったばかりだからな…
という訳で、大崩越え用宗-焼津の一区間だけ輪行します。
ん?救急車が駅前に停まっているな…
えっ、この用宗駅で線路転落事故があって
東海道本線が大幅に遅れているって!?
泣きっ面に蜂とは正にこの事。
しかし、だからと言ってどうしようも無いしなぁ…
と思ったら、丁度運行再開していました。
50分くらい遅れているようです。
運が良いのか悪いのか。
JR東海道本線普通浜松行きに乗車。
隣の焼津駅で下車。
前も降りた駅です。
前と同じく国道150号線を走ります。
前は太平洋岸自転車道を通ったりしていたのですが、
細い上に途切れ途切れで
ルートファインディングに時間ばかり取られたので、
今回は国道150号線のみで行きます。
また、御前崎灯台も今回はパス。
これで10km近い削減です。
大崩海岸で時間をロスしたので巻きます。
途中、「なぶら市場」の看板があったけど、
一体何を微分する市場なのだろう…
それとも、市場の勾配?
浜岡原子力発電所の先にあった
道の駅風のマルシェ御前崎。
素晴らしく良いペースです。
ここで昼食にします。
釜揚げしらす丼。
あと、走ってくる間にイチゴ畑を数多く見掛けて
気になったのでイチゴジュースも頼んでみました。
美味しい!
これだけへとへとになっていれば
何を食べたって美味しいだろとか言わない。
昼食を終えたら再び国道150号線で走ります。
半島の西側に出て来たからか向かい風が強い!
常時上り坂を走っているような感覚です。
辛い…
昨日からずっと背負い続けている
10kgのザックの所為で腰も痛い…
堪らず信号の度に小休止を入れます。
変わらない風景、絶え間無い向かい風…
静岡県は長い。
神社で一休み。
取り敢えず、東海道本線沿線まで出て来て
最悪輪行出来る状態になったので一安心。
しかし、最近輪行に頼り過ぎている気がする…
そんな精神力では駄目だ!
今日はちゃんと宿まで辿り着くんだ!
浜名湖まで来ました。
沖には弁天神社の鳥居と
国道1号線の巨大な橋梁が見えます。
本体の弁天神社はこれ。
鳥居に対してやけに小さいような…
まあ、本来は弁天島自体を祀っていたんだろうな。
新居関所跡。
現存するものとしては日本唯一の関所らしく、
辺りは旧街道らしい雰囲気になっています。
舞阪宿と新居宿の間にあり、
実質的に遠江と三河の境の役割を果たした関所。
愛知県はもう目の前だ!
遠江と三河の境に峠らしい峠はありませんが、
それでもやはり坂は連続します。
望遠で撮ると物凄い急坂に見えるよねの図。
いや、この坂は実際かなり急でしたが。
そんな坂にめげずにペダルを漕いで行くと…
愛知県だー!
勝ったッ!
18:42、豊橋の宿に到着。
2日目の行程132.8kmを走り抜きました!
疲れた…
夕食はがっつり豊橋カレーうどん。
うどんを食べ切ると汁の中から
とろろご飯が出て来るというカレーうどんです。
愛知県民だけど存在を知らなかった。
まあ、尾張と三河は違う国だからね、仕方無いね。
この後は宿に戻って泥のように眠りました。
あと1日…!
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