(無題)

南米旅行第19日目。

身体がフライングして
既に日本時間に合わせてしまったのか、
飛行機の中では殆ど寝ていませんでした。
カシミール上空での星空が物凄く綺麗で感動しました。
星ってこんなに沢山見えるものなのか…


エンターテイメント装置がバグった。
往路でも僕のやつだけ再起動してもらったんだよな…


経由地の北京。
スモッグが酷いです。
流石は北京。
ここを発てば、いよいよ次が日本です。

(以降、日本時間 UTC+9.0h)

15:25、中部国際空港に到着。
こうして今回の南米旅行は終了しました。

地球の裏側、南米。
覚えておきたいスペイン語集の中に
“Estado de Sitio”(戒厳令の事。
憲法上の人権保障が無くなり、
殺されても文句は言えなくなる。)
とかがあってマジかと驚き、
やっぱり止めた方が良いだろうかとも思ったり、
実際に行った先々でも
様々な場面で驚くほど英語が通じず、
São Paulo(サンパウロ)ではスペイン語も通じず、
Uyuni(ウユニ)では高山病に罹って高熱を出し、
La Quiaca(ラキアカ)では死ぬほどボラれ、
Provincia de Jujuy(フフイ州)の検問ではバスを止められ、
Salta(サルタ)では外国人料金をふんだくられ、
Río Gallegos(リオ・ガジェゴス)では
台所を使えないのに食材を買い込んでしまい、
Río Grande(リオ・グランデ)では
やって来たオンボロバスがエンストで発進せず、
Ushuaia(ウシュアイア)では宿に入れず…
と、散々な目に遭いましたが、
ブラジル情報を教えてくれたお姉さん、
代わりにタクシーを呼んでくれたおじさん、
バスの車掌に話を付けてくれたおばさん達、
スペイン語の良く分からない僕等に
料金体系を英語で教えてくれたおじさん、
宿のある通りまで案内してくれたお姉さん、
切符の買い方を教えてくれたカップル、
こっそり台所を使って料理を作ってくれたお母さん、
宿の管理人に連絡を取ってくれた老夫婦など、
南米の人達は皆本当に親切で
幾度と無く助けられました。
日本人なんか目じゃないくらいの親切さ。
前評判では一瞬でも気を抜いたら
即殺られるような場所だと思っていたので、
これは本当に驚きでした。
勿論、スリや強盗に遭ったという話も
実際に会った人から聞いたので、
僕等は運が良かったというのもあるのでしょうが。
そして何より、人智を超越した大自然。
圧倒的なスケールには息を呑むばかりでした。

あと、ついでに言うとスペイン語超便利。
ロシア語と違って文法は簡単だし、
英語と違って発音するのは楽だし、
フランス語と違って聞き取るのも楽だし、
スペイン語話者訛りの英語も超聞き取り易い。
英語よりスペイン語が世界言語になって欲しかった。
無敵艦隊がもっと頑張っていれば…
スペイン語を第二外国語にしなかった事に
幾許かの後悔の念を抱いています。
まあ、スペイン語が分かり易いと感じるのは
ドイツ語を学んだ知識あってのものでしょうし、
ドイツ語はドイツ語で面白かったですが。

そもそもは南半球に行きたいというだけで
始めはニュージーランドとかを考えていましたし、
行く前は南米なんて一生に一度行っておけば
それでもう充分だろうと思っていましたが、
今となってはもう一度行きたくて堪りません。
行き帰りの計60時間を超える飛行機は御免ですが…
行った事でこんなにも評価が上がった国は初めてです。
これが南米の魅力か…
何事も百聞は一見に如かず、ですね。

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