南米旅行第9日目。
今日はGlaciar de Perito Moreno
(ペリト・モレノ氷河)を探検します。
7:26、起床。
実に爽やかな朝です。
朝食を済ませ、迎えのバスに乗り込みます。
El Calafate(エル・カラファテ)から西へと向かいます。
氷河のあるParque Nacional Los Glaciares
(ロス・グラシアレス国立公園)までは
およそ50km程です。
写真撮影休憩。
爽やかな朝のLago Argentino(アルゼンチン湖)。
国立公園のゲートで係員が入園料を徴収しに来ます。
外国人は一人AR$260也。
南米は外国人料金が多過ぎる。
国立公園に入ると木々が生い茂るようになります。
公園外との違いは何処にあるのだろう…
まさか植樹した訳じゃあるまいし。
氷河から水分が供給されるのかな?
氷河が見えて来ました。
船着場に到着。
ここで船に乗り換えます。
船に乗って氷河に近付きます。
船で無いと氷河には近寄れません。
この水の色は石灰に因るものなのかな?
湖の対岸、氷河側に上陸しました。
ここからはレンジャーの人が先導します。
スペイン語訛りで全子音をはっきり発音するので
逆に聞き取り易い英語での解説。
ロッジに余計な荷物を置き、
森の中の遊歩道を歩いて更に氷河に近付きます。
アルゼンチン国旗はためく
Glaciar Perito Moreno傍に到着。
ここでアイゼンを装着します。
久し振りのアイゼンです。
白砂山以来?
いよいよ氷河に踏み入ります!
想像以上に硬いです。
普通の氷より遥かに硬いです。
アイゼンの歯が中々刺さりません。
そして空を固めたようなこの蒼さ。
長い時間をかけてゆっくり押し固められた氷は
気泡が無く神秘的な青さです。
氷河の上を登って行きます。
氷河の割れ目を進んだり。
氷河は毎年形を変えていくから、
それに合わせて毎年経路を作っているのかな?
足下のこの巨大な氷の塊が
ゆっくりとではありながら
遥かアンデス山脈の頂からここまでやって来て、
今も確実に動いているというのは、
頭では分かっていたつもりでも
いざ目の前にすると信じられなくなってきます。
クレバスも勿論あります。
このミニトレッキングで歩く範囲に
人が落ちる程の大きなクレバスは殆どありませんが。
トレッキングの範囲を外れれば、
氷河が剣山の如く裂けて
無数の深いクレバスを刻んでいます。
トレッキングも終盤になった頃、
氷河の上に机が現れました。
氷河をピッケルで削って…
グラスに入れて…
氷河の氷でオンザロック!
数万年の時を経た氷で飲むウイスキーは格別です。
物理的には水分子は無個性だとか言わない。
ロッジのところまで戻ってきました。
氷河を眺めながら昼食タイムです。
時偶氷が崩れるような音が聞こえてくるけど、
崩れる瞬間は中々見えないな…
船が迎えに来たので対岸に戻ります。
バスに乗って次の目的地へ。
Glaciar Perito Morenoを望む展望台にやって来ました。
Glaciar Perito Morenoと言って良く出て来る画は
これでは無いでしょうか。
山の上の方から着実に迫って来ているのが分かります。
地球温暖化で後退する氷河が多いですが、
このGlaciar Perito Morenoは
地球温暖化にも負けず後退していない
珍しく根性のある氷河なのです。
氷河が迫り出して対岸に達すると
Lago Argentinoが二分され、
水が流入する側の水位が30mも上がって
水圧で氷河を破壊するなんて事も起こるとか。
ダイナミック。
あっ、氷河が崩れた!
運良く写真に収められました。
Glaciar Perito Morenoは2m/日の速さで進んでいるので
1時間に1回くらいは崩れる瞬間を見られます。
Lago Argentinoの畔を歩いて駐車場へ。
バスに乗ってEl Calafateへと戻りました。
いやー、楽しかった!
バスの中では疲れて爆睡していました。
El Calafateのダウンタウンで夕食。
今日は少しランクの高い店で食べてみました。
カボチャのポタージュが美味しい!
久し振りの魚が美味しい!
パエリアも美味しい!
豚肉も美味しい!
昨日との差が凄い。
その分、お値段もお高めですが。
地獄の沙汰も金次第。
パタゴニアは物価が高いのが難点だな…
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