(無題)

南米旅行第7日目。
前半戦の最終日です。

7:34、起床。
余りに目覚めが良過ぎて
起きた瞬間半田に居るものと錯覚しました。
部屋の外からスペイン語が聞こえてきて
ここがアルゼンチンである事を思い出しましたが。
チェックアウトを済ませ、
朝食を求めてSalta(サルタ)の街に出ます。


Saltaで朝食を。
昨日のアインシュタインの喫茶店で朝食。
優雅な朝だ…
Dubrovnik(ドゥブロヴニク)に次ぐレベルです。
ただ、カフェラテに付いてきた砂糖の量が凄まじい。
何故南米の人は飲み物を滅茶苦茶甘くするのだろう…


Cerro San Bernardo(サン・ベルナルドの丘)に登れず、
Tren a las nubes(雲の列車)にも乗れず、
思い残す事は多いですが、Saltaを離れます。


タクシーで空港へと向かいます。
お洒落なSaltaも中心部から少し離れると
こんな感じになります。


Martín Miguel de Güemes国際空港
(マルティン・ミゲル・デ・グエメス国際空港)に到着。


電光掲示板。
Buenos Aires(ブエノスアイレス)の国内空港行きの便は
“Aeroparque”行きと表示されるんですね。
日本語に訳すなら「空園」行きとでも言いましょうか。
さて、さっさとチェックインしてしまおう。
が、中々搭乗券を発券してくれません。
何?この航空券はアルゼンチン人料金だから
外国人料金との差額を支払え?
購入する時に日本国籍だって入力したじゃん!
元々はAR$1,468で買ったのですが、
AR$2,493と書かれた紙を渡されました。
くそー、AR$1,025も高くなるのか…
え、違う?
はぁ!?
AR$1,468で買った航空券に
「追加で」AR$2,493払わないといけないって!?
そんな馬鹿な話があるか!
しかし、ごねてもどうしようも無い雰囲気だったので
泣く泣く追加料金を支払う事に。


11:45発LN4111便に搭乗。
訴えてやりたい。
ちなみに、同様の事案はアルゼンチンに限らず
ペルー、エクアドル、コロンビア、
それにチリのLAN航空でも起こっているようです。
気を付けましょう。
LAN航空は糞、はっきり分かんだね。


入国以来順調にアルゼンチンの評価が落ちています。
その点、ボリビアは良かったなぁ…
アルゼンチンも国境と飛行機を除けば、
自然は綺麗だし、人は親切なんだけど…
しかし、死ぬ程広いアルゼンチン。
今後もまだ3回アルゼンチンの国内線に乗る事になります。
その航空券も確認しておいた方が良いな…


Buenos Airesが見えて来ました。
シムシティの如く整然とした区画の住宅街です。


13:33、Aeroparque Internacional Jorge Newbery
(ホルヘ・ニューベリー国際空港)に到着。
まずは運賃の確認をしなくては!
アルゼンチン航空の窓口で確認したところ、
大丈夫だという答が。
えっ、僕は外国人料金だからと
旅行会社を通してAR$400払ったけど、
STとISは追加料金を払っていない筈…
本当に大丈夫なのか?
LAN航空はと言うと、
そもそも窓口が開いていなかったので
明日の分だけセルフチェックインしました。
うーん、大丈夫なのだろうか…
しかし、これ以上はどうしようも無いので
今日のところはここまでにして街に出ます。
タクシーでBuenos Aires市街へ。


空港の目の前にLa Plata川(ラ・プラタ川)が見えます。
アルゼンチンとウルグアイの国境の川です。
Buenos Airesから対岸へのフェリーも出ており、
気軽に国境を越える事が出来ます。


高層ビル群を背景にしたスラム街。
Buenos Airesは貧富の格差が凄そうな街ですね。
あと、Buenos Airesのドライバーは運転が荒いです。
名古屋並です。


似た名前の別のホテルで降ろされてしまいましたが、
何とかホテルに到着。
ザックを置いて街に出てみる事にします。


何やら太鼓を打ち鳴らしていた通り。
デモでもやっているのかな?


奇抜なデザインの銀行。
崩れてきそうで怖いな…


La Casa de Gobierno(大統領府)。
19世紀に建設されたロココ調の建物で、
名実共にアルゼンチンの中心です。


その目の前に広がるPlaza de Mayo(5月広場)。
今まで幾度と無く歴史の転換点になった広場で、
Buenos Aires市民憩いの場になっています。


Plaza de Mayo周辺が日本で言うところの丸の内。
Saltaの様にこれまたお洒落な街。
流石は「南米のパリ」です。


Catedral Metropolitana
(カテドラル・メトロポリターナ)。
Plaza de Mayoに面した大聖堂です。
これを建てるのに一体何人が死んだのか…
と、つい考えてしまう。


広いBuenos Airesを徒歩だけで回るのは辛いので
Subte(スブテ)と呼ばれる地下鉄を使う事にします。


Buenos Aires地下鉄のA線は1913年開通で、
東京メトロ銀座線のモデルにもなったそうです。
ハンガリーとかにも地下鉄はあったのに
わざわざ地球の裏側のここまで視察に来たのか…
Perú駅(ペルー駅)にて。


Catedral駅(カテドラル駅)から
Subte D線Congreso de Tucumán
(コングレソ・デ・テュクマーン)行きに乗車。


Callao駅(カジャオ駅)で下車。


お目当はこの本屋。
El Ateneo Grand Splendid
(エル・アテネオ・グランド・スプレンディド)です。
世界で二番目に美しい本屋に選ばれたとか。


まるで劇場のような店内。
それもその筈、これは1919年に建てられた
Teatro Grand Splendid
(グランド・スプレンディド劇場)の建物を
そのまま利用した本屋なのです。
品揃えはそこそこですが。
アルゼンチン音楽の楽譜が無かった…
あと、日本のLonely Planetもありませんでした。
まあ、アルゼンチンから日本に旅行する人なんて居ないか。


Callao駅からSubte D線
Congreso de Tucumán行きに乗車。


Palermo駅(パレルモ駅)に到着。
ここからは暫く僕の我儘に付き合ってもらいます。


美しい赤煉瓦のアーチ橋。
まるで万世橋のJR中央本線のように見えませんか?
そう、これはアルゼンチンに残った数少ない鉄道です!
殆ど絶滅状態にあるアルゼンチンの鉄道ですが、
Buenos Aires近郊には通勤・通学用の
近郊列車が走っています。
折角なのでこのPalermo駅から一区間だけでも乗って
アルゼンチンの鉄道を感じたい!
という僕たっての希望により乗る事になりました。


まずは窓口で切符を買います。
…が、お金を渡そうとしても
窓口のおばさんが何故か受け取ってくれない。
何やらスペイン語で捲し立ててくるのですが、
それを理解出来るスペ語がある筈も無く
どうしたものかと困惑していると、
見兼ねた親切なカップルが
交通系ICカードが要るのだと教えてくれ、
ICカードの購入にも付き合ってくれました。
Buenos Airesの人も優しい!
ちなみに、ICカードは切符売り場では無く、
傍にあるキオスクで買うようです。
切符売り場はICカードのチャージと
ICカードで切符を買う事専用だとか。


改札はホームにあります。


時刻表。
駅時刻表では無く路線時刻表を掲示するスタイルです。
Buenos Aires市中心は毎時4~6本程が走り
終夜運転に近い事をやっていますが、
終点のDr. Cabred駅(ドクトル・カブレード駅)へは
1日12本しか行かないようです。
ちょっと気になりますが、
Buenos Aires市を除く大Buenos Aires圏は
アルゼンチンの中で治安が最悪な地域なので
大事を取って止めておきます。
時間も無いし。


反対側、下りホームは帰宅客で賑わっています。
丁度帰宅ラッシュの時間ですね。


下り列車がやって来ました。
イギリス資本によって鉄道が整備された為に
鉄道だけは左側通行になっています。
地下鉄も同様です。


時を同じくして上り列車もやって来ました。
18:36発FCA San Martín線Retiro
(レティーロ)行きに乗車。


サンドイッチ売りのおじさんが居ました。
ラッシュ時の近郊列車に売り子が居るのか…


Palermoの通りを横目に走り出します。


タクシーからも見えていましたが、
進行方向左側にはスラム街が広がっています。
駅周辺を除く鉄道沿線というのは
スラム街の広がり易い場所でもあります。


しかし、進行方向右側には高層ビル群が。
線路を境に世界が変わっています。


終点が見えて来ました。


アルゼンチンの列車は自転車で乗り込めるようです。
オランダなんかもそうらしいですね。
JRでの導入が待たれる。


18:46、Retiro駅(レティーロ駅)に到着。
いやー、たった10分だったけど楽しかった。


Retiro駅構内。
欧風の頭端式終着駅です。


Retiro駅外観。
何だかショボいって?


隣にこんな立派な駅舎もあります。
San Martín線では無くBelgrano Norte線
(ベルグラーノ・ノルテ線)の駅舎ですが。


満足したので夕食に向かいます。
Retiro駅からSubte C線Constitución
(コンスティテュシオーン)行きに乗車。


Avenida de Mayo駅(アベニーダ・デ・マヨ駅、
5月通り駅)で下車。
店まで歩きます。


1858年創設のBuenos Aires最古の喫茶店、
Café Tortoni(カフェ・トルトーニ)で夕食。
鶏肉のチーズ掛けみたいな料理がとても美味しいです。


歴史ある喫茶店だけあって
数々の著名人が来店しています。
あのMartha Argerich
(マルタ・アルゲリッチ)も訪れたとか。
Astor Piazzolla(アストル・ピアソラ)も来たのかな?


食事を終えて街に出ると
何やら警察車両が集まって
物々しい雰囲気になっていました。
何かあったのかな…


ピンク色にライトアップされたLa Casa de Gobierno。
代々ピンク色に塗らねれてきたので
Casa Rosada(ピンクの館)の別名があります。
ISとSTはラブホと呼んでいました。

人通りがめっきり減ったので急いでホテルへ。
ゴミ袋が路地の至る所に散乱し、
何とも治安の悪そうな雰囲気に。
これがBuenos Airesの裏の顔か…
無事何事も無くホテルに到着し、
これにて第一部Uyuniパートが終了しました。

コメント

  1. sou16 より:

    アルゼンチンは遠い上にアルゼンチン自体も相当大きいので疲れます…
    折角アルゼンチンに行ったんだからピアソラとかヒナステラでも弾いてみようかな。