(無題)

鹿児島旅行第4日目。
名残惜しくも最終日です。

6:52、起床。
日の出を拝みに外に出てみます。


水平線の辺りだけ晴れているな…
水平線の辺りだけ曇るというのは良くあるけど。


雲の切れ間に姿を表した太陽。


すぐに雲に隠れていく太陽。
不思議な日の出だ。
この後は宿へ戻って朝食。
昨夜の伊勢エビの残りで作った味噌汁が絶品でした。
朝食後は集落を少し散歩。
そして荷物を纏めて島を出ます。


10:30発甑島商船高速船甑島に乗船。


11:43、川内港に到着。
こっちは快晴なんだな…
島と本土では大分天気が違います。
11:50発甑バス川内駅行きに乗り換え。


「原子力推進」の立て看板。
闇が深い。

川内駅に戻ってきました。
ここからはほぼ無計画。
川内駅から空港連絡バスに乗るにしても
3時間ほど待たねばなりません。
こんなにも天気の良い日、
しかも鹿児島まで来ているというのにそれは勿体無い!


そんな訳で、ちょっとだけ鉄道の旅をしてみる事に。
父親は鹿児島中央駅へレンタカーを借りに行き
母親と2人で列車に乗り込みます。
12:28発肥薩おれんじ鉄道普通八代行きに乗車。


肥薩おれんじ鉄道は九州新幹線開業に際して
平行在来線としてJR九州から経営分離された
鹿児島本線の八代-川内間の運行を担う第3セクター。
鹿児島本線では唯一の平行在来線とあって
中々鄙びた風景の中を走ります。
嘗て鹿児島に行く旅人は皆遍くこの風景を通って
鹿児島に辿り着いていたんだな…
それが今はトンネルばかりの九州新幹線。
時代の流れは物悲しいものです。


海岸に出て来ました。


12:44、薩摩高城駅に到着。


東シナ海を望む素晴らしい立地の駅です。
周囲に民家等は殆ど無く、
所謂秘境駅の一つとして知られています。


ただ、すぐ脇を国道3号線が通っていて交通量は多いので
そこまで秘境感はありませんが。
尚、駅舎の類は見当たりません。
時刻表さえ無いのは致命的では…


あれ?何だか駅の西側が公園みたいになっている?
薩摩高城駅にそんなものがあるとは聞いた事が…


と思ったら、一昨年から整備しているのだそう。
元は草茫々だったところを
1年半掛かりで整備した旨を待合室に展示しています。
それだけ力を入れた割には余り宣伝していないような…
肥薩おれんじ鉄道の観光列車、
おれんじ食堂は停車するそうですが。
秘境駅ブームが来ているとも言われる今だし、
ちゃんと宣伝すればもっと集客出来そうな気がするけど…
…でも、それでこの静かな雰囲気が無くなるとしたら
それはそれでどうなのだろうという気がしなくも無いけど。
という勝手な意見。


整備された公園(?)を歩いて海へ向かいます。


海岸に出ました。
綺麗な海です。
冬には似つかわしく無いほどの青さ。


放ちの鐘なる謎の鐘もありました。
また良くある恋人の鐘的なものか…
と思ったら、菅原道真関連でした。
荒平天神も菅原道真を祀っていたし、
鹿児島県は菅原道真を推しているのかな?


下り列車がやって来たので久々に撮り鉄。
嘗ての特急街道も今は昔。
今となっては単行の気動車が行き来するだけです。
貨物列車は走っていますが。


まだ乗る列車までに時間があるので
波打ち際を歩いてみます。
良い砂浜だ…
嘗ては湯田口海水浴場という海水浴場があり、
夏の薩摩高城駅は海水浴客で混雑したとか。
夏だったら服なんかかなぐり捨てて泳いだろうに。
幾ら鹿児島県と言えど年の瀬ではそんな事は出来ません。


少し歩くと砂浜は終わり
ごつごつした岩が転がるようになりました。
川の河口の部分だけ上流から運ばれてきた砂が堆積しているのかな?


ここで折り返し。
予想外に良い駅だった。


13:39発肥薩おれんじ鉄道普通新八代行きに乗車。


車窓からも輝く東シナ海が望めます。
薩摩高城駅から先は車窓が綺麗だという車内放送もあります。
良いですねー。
もう少し人の気配に乏しければ
五能線並みだったかも知れない。


13:48、薩摩大川駅に到着。
当然の如く薩摩高城駅では昼食にありつけなかったので、
ここで遅い昼食を摂ります。


道の駅阿久根。
駅から歩いて10分足らずという
公共交通機関利用者にも優しい道の駅です。
あら汁など海の幸を頂きました。
鹿児島県は食べ物が美味しい!
北海道と言い、青森県と言い、高知県と言い、
日本は端に行くほど食べ物が美味しいですね。
と、中部出身者が言ってみる。

食後に鹿児島中央駅でレンタカーを借りて来た父親と合流し、
意外と時間が迫っているという事で急いで空港へと向かいます。


車の中から見えた人形岩。
左にある猫背の人みたいな形の岩です。
海辺で亡くなった母親が
人形岩の父と子に会いに行くという伝説があるとか。


暫定2車線の南九州西回り自動車道。
南九州自動車道はまだ全通していません。
九州新幹線もつい最近全通したばかりだし、
九州は今もまだ開発中という感じですね。


動物注意の標識。
高速道路にタヌキが出るのか…
しかも、これは南九州自動車道では無く
九州の大動脈、九州自動車道です。


そんなこんなで鹿児島空港に到着。
何とか間に合った…


飛行機の音がしたのでふと上を見上げてみると…
セスナ機!?
幾ら地方空港とは言え国際空港なのだが…


離島を数多く抱える鹿児島県の中央空港だけあって
商業機も小さなプロペラ機が多いです。
愛知や東京では余り見掛けない小型機が
引っ切り無しに飛んでいく様を見るのは楽しい。
あれは噂の天草エアラインかな?


これから乗るのもプロペラ機です。
1人当たりの荷物収納スペースは30cm四方くらいしかありません。


ボーディングブリッジは勿論バスも無いので、
滑走路を歩いて飛行機へと向かいます。


17:05発ANA358便に搭乗。
DHC-8-400という機体だそうです。


低っ!
お腹を擦っているんじゃないか心配になる低さ。
久々のプロペラ機です。


桜島を背に離陸。
さらば、鹿児島…!


霧島連山も綺麗に見えました。


18:25、中部国際空港に到着。
こうして今回の旅行は終了しました。

1年3ヶ月振りの鹿児島にして
鉄道味のかなり薄い旅行。
行きたかった佐多岬や下甑島に行く事が出来て満足です。
本土最端の鉄道も通わぬ地というのはやはり凄まじいですね。
自然も綺麗だったけど、それにも増して食べ物が美味しい!
完全に島旅の虜になっています。
鹿児島県は沢山離島があるから、
まだまだ旅行のし甲斐があるな…

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