(無題)

北国旅行第5日目。
今日は日本海沿岸を巡ります。

5:45、起床。
手早く支度を済ませて駅へ…
と思ったら、MDが準備に割と手間取り、
かなりギリギリになりました。
ダッシュで旭川駅に向かい、
何とか6:28発JR函館本線普通手稲行きに乗車。
眠いので寝ます。

6:52、深川駅に到着。
やはり北海道の列車接続は異常に悪いので
ここで1時間以上待たされます。
眠いので寝ます。
zzz…


8:05発JR留萌本線普通留萌行きに乗り換え。
本日最大(唯一)の目的である留萌本線です。
本線と名の付く路線としては最悪の輸送密度を誇り、
営業係数に至っては今の日本のあらゆる路線の中で最悪。
脱線事故で万年赤字体質の改善を要求されたJR北海道が
いの一番に廃止を決定したのがこの留萌本線なのです。


石狩平野の田園地帯を走ります。


北秩父別駅通過。
普通列車が駅を通過する、それが北海道。


石狩沼田駅。
昨日、札沼線と聞いて、
札沼の「札」は札幌として、「沼」は何処?
と思った方はきっと居た筈。
「沼」はここです。
嘗て札沼線はこの石狩沼田駅まで延びていたのですが、
乗客が皆無という有り様だったので
新十津川-石狩沼田間は昭和47年に早くも廃止され、
多くの鉄道地図帳でも無かった事にされています。
実は、札沼線最初の開業区間は
石狩沼田-中徳富(現・新十津川)
だったりするのですが。


真布駅も当然の如く通過。
というか、ホームが凄く短いな。
幾ら単行とは言え、列車はこれで収まるのだろうか…


明日萌(えびしま)駅。
…幾ら北海道でもそこまでの難読駅名では無く、
正しくは恵比島(えびしま)で、
明日萌(あしもい)というのは
連続テレビ小説で登場した架空の駅です。


架空の駅なのに本当の駅名よりも遥かに目立っているな…
実を言うと、上の写真の立派な駅舎も撮影セットで、
本体はその左に写っているお手洗いみたいな建物。
元々の駅舎はこんな感じです↓

(参考写真:留萌本線大和田駅)


恵比島駅を過ぎると峠越えに挑みます。


人生初の留萌支庁に入りました!
これで北海道の支庁は残すところ後1つです。


峠下駅。
所謂秘境駅の一つ。
列車交換の為にあるような駅です。


留萌川に付かず離れず列車は走ります。
雨の所為か水が濁っているな…


9:00、留萌駅に到着。
留萌本線の名前の由来となった場所です。


留萌市は数の子の生産量が日本一。
そんな訳で、数の子をモチーフにしたゆるキャラが居ます。


留萌駅外観。
2階には地元のローカルラジオ局、
FMもえるが入っています。


駅前通り。
次の列車まで3時間以上あるので街歩きします。


観光案内所の立派な金庫に
ゆるキャラのKAZUMOちゃんが監禁されていました。
入れるお金が無いからと言って…


同じく観光案内所に売っていた萌えっ子缶バッジ。
留萌は「萌」の字が入っているという事で
地元のバス会社沿岸バスが作ったようです。
沿岸バスはその名の通り、
留萌支庁の日本海沿岸を結ぶバス会社。
鉄には旧・羽幌線の代替バスと言った方が
分かり易いでしょうか。


通りにも萌えっ子が描かれています。
寂れた通りに突如現れる萌え絵がシュール。


留萌市海のふるさと館にやって来ました。
入館料無料という気前の良い博物館。
どうやって経営を成り立たせているのだろう…
と思ったけど、それは半田市立科学館も同じか。
経費が嵩むという事で廃止も検討されましたが、
住民の要望により存続しています。


海のふるさと館と言う割には水槽展示はこれだけ。
カレイとヒトデしかいません。


どちらかと言うと郷土博物館のようですね。
これは留萌市出身の作曲家、佐藤勝の愛用ピアノ。
折角だし、ピアノの会の演奏会で佐藤勝作曲の曲でも弾こうかな?


留萌湾航海シミュレータなるものもありました。
90年代を思い起こさせるチープさ。
何処と無く半田市立科学館を想起させます。
アイヌについて等の展示もあり、
無料にしては中々充実した博物館でした。


海のふるさと館のすぐ傍にある黄金岬。
留萌市は日本一の夕陽の町も自称しており、
ここからの夕陽の眺めは殊に美しいそうですが、
この天気では望むべくも無く…
というか、そもそも列車の時刻的に無理です。
MDが
「余裕あるからセイコーマート行こう!」
と言って寄り道していたら、
またしても発車時刻ギリギリになって走る破目になりました。


12:14発JR留萌本線普通増毛行きに乗車。


深川-留萌間は山越えの路線でしたが、
留萌から先は日本海沿岸を走るようになります。


留萌本線は海岸より一段上がったところを走るので
駅は日本海を望む景色の良いものが多いです。
礼受駅にて。


阿分駅。
何か気の抜ける駅名。


終着の港町が近付いてきました。


12:44、増毛駅に到着。
「ぞうもう」では無く「ましけ」と読みます。
半家駅と違って縁起の良い(?)駅として有名だったり。


増毛駅内部。
売店があり、増毛産甘エビ汁を
何と1杯100円で売っていました。
早速4人で頼んだら丁度汁が切れてしまい、
「ちょっと少なくなったから半額で良いよ。」
と、1杯50円にしてくれました。
しかも、普通に美味しい。
これで1杯100円は安い!


増毛駅外観。
留萌駅よりも味のある駅舎です。


昼食のお店を探しがてら街を歩きます。
増毛は古くより続く歴史ある港町。
その為、通りには立派な蔵や家が建て並んでいます。


さて、北海道の港町と言えば海鮮丼!
奮発して頼んじゃいました。
美味しい!
甘エビが文字通り本当に甘い!
北海道最高。


お店には何故か漫画家高津カリノの色紙が
大量に飾られていました。
ここ増毛町の出身なのかな?


食後に訪れたのは酒蔵國稀。
日本最北の酒蔵だそうです。
ただの酒蔵かと思いきや、
留萌本線のグッズも売っていたりします。


こんなネタ駅名標もあります。
ワロタ。
留萌本線を推していますね。
ちなみに、駅名マグネットは留萌本線だけで無く
JR北海道の全駅分を売っていました。


勿論、酒蔵なので日本酒の試飲も出来ます。
僕とMDは調子に乗って10杯以上飲んでいました。
まろやかで飲みやすかったです。


海鮮とお酒の後はスイーツ。


増毛町産のプラムと牛乳を使ったソフトクリーム。
北海道は乳製品も美味しい!
やはり北海道は至高。


日本海を望む。
この町からも鉄道が消えてしまうんだな…
…感慨に耽っていたらまた時間が迫ってた!


15:41発JR留萌本線普通深川行きに乗車。
さらば、増毛よ…


ところで、この朱文別駅、
何だかやけにホームが短いような気がしませんか?


それもその筈。
何とこの朱文別駅、ホームの長さが半両分しかないのです。
1両編成なのにドアカットを行う始末。
(後ろのドアは開かない。)
同じ留萌本線の箸別駅や阿分駅も同様です。
ちょっとでも停止位置がズレれば乗降不可能になる為、
運転手さんはいつにも益して丁寧に列車を停めています。
土地はあるんだからもう少しくらい伸ばせば良いのに…


17:17、深川駅に到着。


乗り換える列車まで1時間弱あるので
深川の街もちょっと歩いてみます。


深川神社。
結構立派な本殿のある神社です。
立て看板によると馬に乗って入ってはいけないそうです。
北海道では馬に乗って移動している人が居るのか…


18:10発JR函館本線普通旭川行きに乗車。
やはりギリギリの乗車でした。

18:38、旭川駅に到着。
今夜は旭川で夕食です。


旭川と言えば旭川ラーメン。
醤油味の素朴な美味しさです。
9月中旬にして肌寒い旭川で身体に沁みます。


この後はラーメン屋を梯子してから宿に戻り、
温泉に浸かって疲れを取ってから寝ました。

コメント