北国旅行第2日目。
今日は本州最北の地、下北半島を巡ります。
6:00、起床。
眠い目を擦りつつ駅へと向かいます。
青森駅東口。
平仮名の駅名が何とも温かい。
これを見て、
県庁所在地の駅なのにショボ過ぎwww
とか思っていませんか?
西口はもっとショボいんです。
張りぼて感が凄い。
東口も言う程立派ではありませんが…
7:10発青い森鉄道八戸行きに乗車。
高校生が大勢乗っていました。
そう言えば、理物のSSの実家がこの沿線だったっけ。
7:57、野辺地駅に到着。
ここは日本初の鉄道防風林が作られた場所です。
野辺地駅で8:02発JR大湊線大湊行きに乗り換え。
日本初の防風林が作られた場所だけあって風が強いのか、
頻繁に「風」という標識が現れます。
そして風力発電所。
どういう訳か分かりませんが、
風力発電所は良く原子力発電所とセットになっています。
ここ六ヶ所村は高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターや
核燃料の再処理工場がある日本有数の原子力村です。
流石に列車内からは見えませんが。
陸奥湾ギリギリを走ります。
車体が錆びそう。
その所為なのかどうなのか分かりませんが、
側面の窓ガラスはやけに汚かったです。
防風林の中に埋もれた駅。
意外と乗客が居たり。
下北駅。
本州最北端の駅です。
殆どの人がここで降りていました。
が、線路はまだまだ続きます。
終点が近付いてきました。
9:04、大湊駅に到着。
現在の日本に於いて本州最北端の終着駅です。
最近建て替えたのか小綺麗な感じ。
待合室にはヒバの良い香りが漂っています。
部屋の隅にヒバのチップが置いてあり、
「ヒバっぷる」としてお持ち帰り下さいとあります。
旅行はここからまだまだ長いので辞めておきましたが。
駅前はこんな感じ。
想像以上に何も無い。
小雨で風も吹いていて寒いので駅舎で待ちます。
10:18発JR大湊線快速しもきた八戸行きに乗車。
10:21、下北駅に到着。
現在の日本に於いて本州最北端の駅です。
最果て感はそこまでありませんが。
行程の都合上ここで昼食を取らねばならないのですが、
目星を付けていたお店は木曜休業、
その隣のお店は11時開店(次のバスは11:10発)と
吃驚する程運が無い。
夕食を豪華にしようと心に誓って数年振りの牛丼屋へ。
11:10発下北交通佐井車庫行きに乗車。
下北駅からの乗客は僕等を含めて5人でしたが、
むつバスターミナルで10人以上乗ってきました。
駅では無く商業施設併設のバスターミナルが
交通の中心になっているのは
土佐清水市や鹿屋市でも観察された光景ですが、
むつ市はそう遠くない位置に下北駅があるのに何故…
バスの駅大畑。
嘗ては下北駅からここ大畑駅まで
下北交通大畑線が延びていましたが、
残念ながら平成13年に廃止されてしまいました。
駅構内には今も線路が残されています。
バスはここで5分間停車するので、
ちょっと車外に出て見る事が可能です。
で、バスの車内で衝撃の電話が。
予約していた仏ヶ浦遊覧船が強風の為に欠航するとの事。
ええ!?
下北に来た最大の理由の一つだというのに…!
しかし、仏ヶ浦が無くなると時間が余りまくるな…
どうするか…
そのまま行っても手持ち無沙汰になるだけなので
下風呂バス停で下車しました。
荒れる海。
確かに、これは欠航になるな…
下風呂は名前からも分かる通り、
鎌倉時代より知られる温泉郷として有名です。
バス停にも硫黄の匂いが漂っています。
しかし、鉄にとってはこちらの方が有名かと。
幻となった国鉄大間線です。
下北駅と下北半島の先端大間を結び、
一時は青函トンネルでは無く
こちらから函館にトンネルを掘って
本州と北海道を結ぼうという話もあった路線。
しかし、戦時中の物資不足で工事が凍結され、
北海道連絡線の役目も津軽線に明け渡し、
結局全通する事はありませんでした。
ちなみに、先行開業区間が上述の下北交通大畑線です。
下風呂に遺されたアーチ橋は遊歩道として整備され、
その中程には駅風の足湯があります。
港を望みつつ足湯に浸ります。
温かい…
今日は9月だというのに寒いくらいだからな…
UTと世間話に花を咲かせます。
足湯だけでは満足出来ないので
公衆浴場にも入ってみる事に。
大湯と新湯とありましたが、
新湯の方を選んでみました。
大湯よりは新しいですが江戸時代とかそういうレベルです。
それでは早速…
…熱っ!
何だこの温度は!
余りに熱くて悪戦苦闘していたら
地元の方が少しうめてくれましたが、
それでも5分も入っていると茹で上がりそうでした。
身体の芯から完全に温まった!
お湯から上がって珈琲牛乳を飲みつつ
次のバスまで待合室で待とうとしていたら、
一緒に風呂に入っていたおじさんが、
「大間行くんだろ?
もう少し待ってたら車持って来るから送ってってやんよ。」
えっ!
本当に乗せて下さいました。
大間の知り合いに物を届けるついでとの事でしたが、
まさかこんな親切な方が居るとは…
大間崎では写真撮影の時間も取って下さいました。
大間崎、本州最北端の地です。
風が凄い!
波と雨と入り混じって吹き付けてきます。
この荒れ模様は何とも最北端らしいけど、
カメラが壊れる!
3分程で撤退しました。
バスで来てたらここで1時間半とか待っていたのか…
大間ではやっぱりマグロが食べたい!と言ったら、
マグロの専門店にも寄って下さいました。
大間産本マグロの中落ちを購入。
おじさんの紹介という事で割引付き。
更にこの後は旅館まで送って下さいました。
何から何まで本当に有難い!
感謝してもし切れません。
人生、何処でどういう出会いがあるか分からないものです。
さて、それでは旅館に入ろう…
…あれ、鍵が掛かっているな。
予定よりかなり早く着いたからかな?
取り敢えず電話してみよう。
…えっ、親族のお通夜!?
取り込んでいるから別の宿に泊まってくれ!?
何と…
紹介してもらった宿に空室があったから良かったものの、
危うく暴風雨の下北で野宿になるところでした。
今のところ、今回の旅行はJR大湊線乗車以外は
何一つとして予定通りになっていないな…
(本当は9/8に北千住からスタートして
男鹿半島、仏ヶ浦を観光する予定だった。)
それもまた人生。
思い掛け無い出会いがあったりして
それはそれで楽しいものです。
しかし、明日乗る予定のフェリーが
波浪と強風で欠航しそうというのはやめて欲しい。
このフェリーに欠航されると
予定が狂うどころでは無いのですが、
果たしてどうなる事やら…
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