中国旅行第5日目。
今日は中国のグランドキャニオンを目指します。
8:08、起床。
久し振りのシャワー+ベッドで快眠しました。
のんびり着替えをしてから
遅い朝食を求めて外に出ます。
朝の張掖の交差点。
人とバイクと車が入り乱れています。
何故この規模の交差点に信号機を付けないのか。
小麦粉を練って焼いた餅。
仄かに塩味の利いたパンみたいな感じです。
値段は何と6角(約12円)。
衛生状態はお察し。
朝市的な市場?
臭いが…
中国の他の地域や東南アジアでの経験上
ここで食べるのはヤバそうなのと、
そもそも食材しか売っていなかったので
鶏の屠殺だけ見て出ました。
店の軒先で売っていた汁物。
辛めの汁にご飯…
と見せ掛けた微塵切りの麺が入っています。
中々美味しい。
乾燥ヒトデなど怪しいもの満載の露店。
お酒に漬けるのだそうです。
どういう効能があるのだろう…
公園。
お年寄りが社交ダンスに興じています。
瀋陽だとこういうのは遅くても8時前な感じでしたが、
ここはかなり西に来ていて
瀋陽とは事実上1時間半程時差があるからか、
もう10時なのにまだやっていますね。
商店街らしき場所にやって来ました。
ここでビニール袋に入った麺という
中々大胆なものを食べました。
味は普通に美味しかったです。
中国での食べ歩きは衛生観念との闘いです。
朝食兼昼食を済ませたらバスの時刻を確認すべく
張掖汽車站(張掖バスターミナル)へ。
15:30発のバスが一番適当かな…
それまで2時間弱どう時間を潰そうか。
という訳で、謎の美的センスの喫茶店で暇潰しする事に。
お茶やお粥を頼み、トランプに興じます。
ティラミスは割と残念な感じでした。
だから閑古鳥が鳴いているのかな…
店の人達は写真撮影に必死でした。
15時前って喫茶店の書き入れ時では…
のんびりしていたら時間が来たのでバスターミナルへ。
15分前に着けば大丈夫の筈…
…って、丁度出てきたこのバスが
正に目当てのバスじゃないか!?
別に満席になった訳でも無いのに
定刻より15分も早く出発するとは…
丹霞行きのバスに乗車。
張掖はそんなに大きな街では無いので
10分かそこらで出てしまいます。
自動車学校と免許センターもあったりしました。
ここから人民ドライバーが輩出されるのか…
大井川の如く河川敷の広い川を渡る。
上流だからか中国とは思えない程澄んでいます。
畑の中で下車するおばちゃん。
観光地への直通バスなのにフリー乗降なのか…
お目当ての場所が近付いてきました。
張掖丹霞国家地質公園西入口に到着。
中国のグランドキャニオンと呼ばれる丹霞地貌です。
入場券を買い、園内をバスで移動します。
東京大学の学生証を見せたら
学割料金で入場券を買えました。
東大は中国でも通用せり。
バスを降りて歩きます。
第一観景台。
おぉ…
何と言えば良いのか…
本家グランドキャニオンとは違い
平野を穿った深い峡谷ではありませんが、
凹凸が何とも艶めかしいというか、
中国らしさを感じられる壮大な景色です。
そして特筆すべきがこの色。
神が大地を彫刻するだけでは飽き足らず、
彩色まで施してしまったかのようです。
もっとキャニオン(峡谷)っぽい地形もあります。
ちなみに、真ん中に見えているのはお手洗いです。
何故こんな場所に造ったのか…
この丹霞地貌、実は広く知られるようになったのは最近で
今必死になって整備しているところだったりします。
将来的には遊歩道がもっと延長されるようです。
シャトルバスに乗って次のビューポイントへ。
夕暉帰帆。
意味は「夕暮れ刻に帰る帆船」。
夕陽に染まったうねる大海原。
ここからは丘陵の稜線を歩きます。
整備されていない稜線にも踏み跡があるな…
見たところ、人の足跡では無いようだけど…
どうやら、ラクダに乗っていく事も出来るようですね。
人の踏み跡もありますが。
うーん、流石は中国といったところか。
七色の羽衣が風に靡いているような…
自然というのは不思議なものだなぁ。
再びシャトルバスに乗ります。
物凄い混みようです。
お蔭で(?)運転席横の特等席を確保。
前面展望を思う存分見られます。
結構雑な道路工事をしているな。
麻子面館…
“Asako noodle”?
えっ、日本人が建てた建物!?
これがその麻子面館。
どう考えても日本人が建てたとは思えないけど…
というか、別の標識には”Mazi Noodle Restaurant”とありました。
標識の英訳ってもしかして日本人が書いてるのか…?
第四観景台に到着。
ここは夕暮れ時が最も綺麗だと言われる場所です。
これを見る為に中国に来たと言っても過言ではありません。
今は正に夕暮れ時。
って、何だこの混雑は!
中国を凝縮したかのような物凄い混雑です。
進むも退くも命懸け。
しかし、こんなところで諦める訳にはいかない!
東京メトロ千代田線ユーザーを舐めるな!
何とか人混みを潜り抜けて最前列に到達。
写真を撮っていたら後ろから何か言われ、
肩を叩かれたので”What?”と応えたら
“阿…Sorry.”と返されてそのまま何も言われなくなりました。
後で皆に聞いたら、
「前の奴等早く退けこの野郎!」
みたいな罵詈雑言を浴びせられていたとか。
言葉が分からないと一切罪悪感が湧かないですね。
丹霞地貌の夕暮れ。
綺麗だ…
…混んでいなければもっと良いのだけど。
柵を乗り越えて写真を撮っている人も居ます。
機材からしてアマチュアでは無いな…
すぐに警備員に見付かっていましたが。
罰金は1,000元だそうです。
テレビクルーらしき人も居ました。
あれは許可を取っているのかな?
いやー、良い景色だった。
日も落ちたので帰ります。
シャトルバスで入口まで戻り、タクシーで街へ。
張掖市街に戻ってきました。
あれ?昨夜はこんなに暗かったっけ…
と思ったら、やっぱり停電していました。
昨夜と同じ店で夕食を食べたら、
タクシーを拾って駅に向かいます。
またしても無理矢理5人押し込められる事に。
でも、今度は荷物があるけどどうするの?
と思ったら、トランクに詰め込まれ、
案の定蓋が全く閉まらなかったら、
蓋が完全に開いたまま走り出しました。
これが人民タクシー…
荷物が落ちる事も無く張掖駅に到着。
いつもの通りガバガバ荷物検査を抜けて構内へ…
と思ったら、何故か引き止められ、
謎の台帳を出されて何やら尋問開始。
えっ、何を言われてるの?
俺中国語分かんないよ!と英語で言っても
頑なに中国語で捲し立てられ、
埒が明かなかったので皆を呼んで通訳してもらったら、
どうやらザックの中にあったハサミが問題らしく
ハサミを没収されました。
列車でハサミを没収するの!?
今までの列車では一切何も言われなかったのに!
何でも、北京で軍事パレードがある関係で
今日から規制が厳しくなったのだとか。
本当に迷惑な話だな…
規制するならするでちゃんと外国人にも周知して欲しい。
0:46発K9667次敦煌行きに乗車。
更に西へと向かいます。
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