(無題)

小笠原旅行第5日目。
今日は小笠原もう一つの有人島、母島へ向かいます。

6:00、起床。
手早く朝食と荷造りを済ませ、宿の車で港へ。
乗船券を購入し、船に乗り込みます。


7:30発ははじま丸母島沖港行きに乗船。
おがさわら丸に比べると凄く小さいです。
海が荒れたら悲惨なくらい揺れるんだろうな…
宿の女将さんも、この時期は母島には行かないそうです。


父島を後にします。


目指すは父島から南へ50kmの母島です。
今日は一昨日昨日のように波が高くなくて
ははじま丸でも揺れは少ないです。
良かった…


一眠りしたら母島がもう目前に迫っていました。
竹芝から父島に比べたら
父島から母島は一瞬も同然です。


…本当に人が住んでるよな?
こんなに近付いたのに人工物が殆ど見えない。


あっ、あれが母島唯一の集落か!


9:40、母島沖港に到着。
父島より更に牧歌的な場所です。
迎えの車に乗って宿へ。
荷物を置かせてもらい、
車で送迎をしてもらえないか交渉してみたところ、
自動車を貸して頂ける事になったので
機動力マシマシで母島を巡ります。
まずは南へ。


上り下りの激しい道を走る事10分、
都道最南端に到着。
北緯26°37′。
東京都は広い。


ここからは遊歩道を歩きます。
母島は父島とはまた違った雰囲気。
より南国感が強いです。
また、火山島なのに土がふかふかです。
目指すは母島南端ですが、
蓬莱根海岸なる海岸があるようなので
ちょっと寄り道することに。


蓬莱根海岸…かと思いきや
これは蓬莱根海岸ではないようです。
本物の蓬莱根海岸はここから
磯伝いに歩いていかねばなりません。


岩がゴツゴツしている上に
波がそこそこ打ち付けてくるので危ないです。
城ケ島を思い出すな…
あれよりもワイルドですが。


蓬莱根海岸が見える場所までは
どうにか辿り着きましたが、
ここから先は潮が引いていないと
徒歩で進むのは無理なようです。
残念。
引き返して先に進みます。


スリバチ展望台。
嘗て島の子供達は
ビロウの葉っぱを尻に敷いて
ここを滑って遊んだとか。
チャレンジャーだな…
滑った後どうやって戻ったのだろう?


ワイビーチなる砂浜にも来てみました。
「ワイ」とは方言で「自分」の事
では無く、アルファベットの”Y”です。
色々漂着しています。
珊瑚も多いです。


そのすぐ隣の南崎。
母島南端のビーチです。
潮の流れが速いので遊泳には注意が必要。
ここで昼食にしました。


昼食を済ませたら最後の登りです。
メグロなどを見つつ梯子を昇ると…


着きました!
母島最南端の小富士です!


平島や姉島、妹島、姪島等が見えます。


小富士から母島中央を望む。


メグロが居ないかと周囲の林を探していたら、
外来種のグリーンアノールがいました。
小笠原の昆虫を食い荒らす奴です。
小笠原もまた外来生物の脅威に晒されています。


暫し記念撮影タイム。
気が済んだら戻ります。


自動車を借りられたので
どうせなら北の方にも行ってみます。
集落を過ぎて更に北へ。


ハスベイ。
切り立った崖になっているので
波打ち際に降りる事は出来ません。


ベイと言うから英語なのかと思いましたが、
標識には”Hasubei”と書いてあります。
英語が訛ったものなのかな?


途中にトロピカルフルーツの
農園があったので寄ってみました。
個人的にはペナン島の辛い思い出が…
車を停めたら中から人が出て来て、
「つきさん(民宿の名前)にお泊まりですか?
私もあそこにはお世話になったんですよー。
良かったら見ていって下さい。」
と中を案内して下さいました。


パッションフルーツの受粉作業。
一つ一つ手作業で行っているそうです。


熟すとこんな感じでネットの中に落ちます。


ミニトマトのハウスも見せてくれました。
しかも、食べさせてまでくれました。
うーん、何と美味しい!
凄く濃厚な味わいです。


「裏手にある貯水槽の上に乗ると景色が良いよ」
と言われたので、
お言葉に甘えて上ってみました。


こんなところで作れば
果物も美味しくなるよなぁ…
この後、お土産にミニトマトまでくれました。
小笠原の人は何て優しいんだ…!


再び北を目指します。
山道をうねうねと走ります。


ビッグベイ(猪熊湾)。
これも降りる事は出来ません。
母島で波打ち際まで降りれる海岸は少ないです。


北端の北港に到着。


戦前は北村という集落がありましたが、
昭和19年の強制疎開によって無人化し、
そのまま自然に還ってしまいました。


北村小学校跡。
入口には石垣が残っていますが…


中はこの通り。
小学校があった痕跡など見出せません。


東港。
ここは今も整備されているようですが、
人気はありません。
港とは思えないくらい水が澄んでいます。
暗い山道は走りたく無いので
そろそろ集落へ帰る事に。


新夕日ヶ丘。
今日も夕陽が綺麗です。


そのすぐ傍にあった侵入防止柵に
グリーンアノールが張り付いていました。


なので、粘着式の罠に追いやって捕獲。
思ったより粘着力が弱いけど、
これでちゃんと捕まえられるのかな?


集落まで戻ってきました。
夕暮れ時のほのぼのとした時間が流れます。


母島は食べ物屋が少ないので宿で夕食。
サワラの刺身やら豚カツやら豪華仕様。
久し振りに肉を食べたな…
小笠原最後の晩餐は美味しかったです。

その後は貰ったミニトマトを食べたり、
この旅行の打ち上げをしよう等と話したりして、
0時前に床に就きました。
寝る時刻が段々遅くなっているな…

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