(無題)

二十歳になりました。
和歌山行きは断念してしまったけど、
折角の休みだし何処かに行きたい…
そうだ 京都、行こう。
という訳で、これまた嘗て行こうと計画したものの
計画倒れになって行けなかった場所を目指してみました。

8:40、出発。
今回は親の希望で自動車を使います。
半田中央ICから知多半島道路に乗り、
大府西ICで降りて大府ICから伊勢湾岸自動車道に乗り、
四日市方面へ。
今日はやけに混んでいるな…
彼岸だから?
四日市JCTで東名阪自動車道へ。
これまた混んでいるな…
断続的に6kmくらいの渋滞に捕まりました。
3車線から2車線になるところで渋滞して、
2車線になってしまった後は渋滞していないという皮肉。
下手に3車線の部分を作るよりは
全部2車線にしてしまった方が渋滞しないのでは?
亀山JCTで新名神高速道路に。
新名神高速道路はかなり新しい高速道路。
迫り来る山々の大きさに対抗するかのような
巨大な橋梁やトンネルが連なります。
よくぞまあこんな山奥にこれだけ通したものだ…
写真を撮りたくなりましたが、運転中なので撮れず。
草津田上ICで下道へ。
今日は下道まで何だか混んでいるな…
国道1号線で大津駅へ。

12時半過ぎになってやっと大津駅に到着。
これなら初めから在来線で来た方が早かったな…
本来はここで僕だけ鉄道に乗り、
親は車に乗って京都で合流するという予定でしたが、
今日は道がやけに混んでいるので親も鉄道に乗る事に。
大津駅前の駐車場に車を駐車し、
昼食を済ませたら駅に向かって歩きます。


大津と訊いて鉄ならピンと来る人も居るでしょうか。
そう、ここを通る京阪京津線は
至って普通の列車が併用軌道を走るのです。
4両編成の列車が自動車を押し退けて
車道のど真ん中を走る姿は圧巻です。


浜大津駅に到着。
「浜」というのは「琵琶湖の浜」という意味です。


「中二病でも恋がしたい!」の
ラッピング列車が交差点を突っ切っています。
「中二病でも恋がしたい!」の舞台は
正にここ滋賀県湖南地方で、
アニメでは冒頭に京阪電鉄が出て来ます。
…コマンドーMADしか見た事ありませんが。


京阪電鉄石山坂本線普通坂本行きに乗車。
「機関車トーマス」のラッピング列車です。
「機関車トーマス」の舞台は流石に滋賀県では無いですね。
でも、もしかすると湖繋がりで湖水地方だったり?
(マン島のようです。)
この列車はトーマスの声の車内放送があります。
じゃあ、中二病列車の方は…


交差点を走ります。
京津線ほどではありませんが、
石山坂本線にも併用軌道部分があります。
そう、丁度東急世田谷線と同じくらいですね。
あちらは路面電車と言われているのに
何故こちらはそうなっていないのか…


家々の合間から琵琶湖が覗いています。
トーマスくんは自信満々に
「琵琶湖が見えるよ!」
と言っていたけど、
これは見えると言い切って良いレベルなのだろうか…


終点の坂本駅に到着。


京阪電鉄の鉄道むすめ、
石山ともかのパネルがあります。
鉄道むすめのイベントをやっているようですね。


特徴的な駅舎です。
そんな形の屋根で雨は溜まらないのだろうか…


寺に次ぐ寺。
流石は1人あたりの寺院数日本一の滋賀県。
ちなみに、寺院数そのものは
愛知県が日本一だったりします。


坂本駅から山に向かって歩きます。
この道、桜が咲いたらさぞ綺麗だろうな…


比叡山鉄道ケーブル坂本駅に到着。
今回の目的地は比叡山です。
高校3年の時にKR(弦楽部)と旅行する際に
候補の一つとしてここも挙げたのですが、
結局は嵯峨野観光鉄道の方に行ったので
こちらには来ていませんでした。


比叡山鉄道ケーブル延暦寺行きに乗車。


この比叡山鉄道は日本一長いケーブルカーです。
全長は2.0km。
丁度東京メトロ北綾瀬支線と同じくらいです。


長いからなのか、途中駅があります。
これはケーブルカーとしては異例の事です。
日本ではここだけ。
ケーブル坂本側にあるのがこのほうらい丘駅です。
ちなみに、希望が無いと通過してしまうので
降りたい時は乗る前に申し出ましょう。


上述のほうらい丘駅は
このお地蔵さんを参る為に設けられたようです。
駅を作る程のものなのかな…?
秘境駅としてカウントされる事もあります。


中間地点で下り列車と行き違い。
車両によってフランジ(車輪に付いていて
脱線しないようにレールを挟む羽根)が
左右どちらかのみに付いており、
そちら側のレールのみにそって動くので、
ポイントを切り替えなくても
勝手にお互い擦れ違ってくれます。
上手い事を考えるものだな…


頂上目指してぐんぐん登っていきます。


2つ目の途中駅、もたて山駅。
ケーブルカーはその構造上、
上下列車がケーブルによって繋がっている為、
一方の列車が止まってしまうと
もう一方の列車も必然的に停車してしまので
ほうらい丘駅に列車が止まると
もう片方の列車はこちらの駅に止まります。
こちらには紀貫之の墓があるそうです。


ケーブル延暦寺駅に到着。
信長が焼き討ちした延暦寺です。
ちなみに、復興させたのは秀吉です。


駅前に鳥の餌がありました。
掌に載せていると素早く取り去っていきます。
面白いです。


根本中堂。
ここが延暦寺の中心部。
五色の暖簾が掲げられていたり、
サンスクリット語が記されていたり、
まるで日本では無いかのような印象を受けます。
日本は仏教国だと言われる事もありますが、
根本的なところでは仏教よりも
神道の方に帰依しているような気がします。
…僕個人がそうだというだけかも知れませんが。
本堂では皆が正座して、覗き窓のようなところから
御本尊や、1,200年間灯り続けているという
「不滅の法灯」を拝んでいます。
444年前(1571年)に焼き討ちされているけど、
炎としては燃えたままだったから良いって事?
と思って後で調べてみたら、
その時は分灯していた立石寺から
逆輸入ならぬ逆分灯してもらったようです。


文殊楼。
「三人寄れば文殊の知恵」で有名な
文殊菩薩が祀られており、
合格祈願の絵馬が所狭しと掛けられています。
絵馬に在学校やら住所やら事細かに書いてあるけど、
こんなに個人情報を詳らかに書いて良いのかな…?
と思ってしまうのは末法の世の哀しき性か。


国連平和の鐘。
何だこれ…
一般の参拝者は鳴らしてはいけないそうです。
平和を制限するってどうなんですかね?
50円のお布施をすれば誰でも鳴らせる
良い開運の鐘という鐘もあります。
引っ切り無しに鳴らされており、
ケーブル延暦寺駅からも良く聞こえます。


大講堂。
ここで説法を聞いたりして学問に励むそうです。
もっと色々見てみたかったのですが、
渋滞で到着が遅れたのもあって
時間が押してしたので、
ここで切り上げる事にしました。
16:48発比叡山シャトルバス比叡山頂行きに乗車。


かなりの山道を走ります。
途中で滋賀県から京都府に。


比叡山頂に到着。
大津の街が一望出来ます。


反対側のこれは京都洛北でしょうか?
今度は京都に下っていきます。


叡山ロープウェイに乗車(?)。
このロープウェイと接続するケーブルカーは
比叡山のお膝元まで列車を走らせている
叡山電鉄の管轄では無く、
何故か嵐山の京福電鉄の管轄になっています。


窓が一部空いていて洛北の街が良く見えます。
高い建物が全然無いな…


叡山ケーブルに乗り換え。
比叡山鉄道は長さ日本一でしたが、
こちらは高低差日本一のケーブルカーです。
宗教の力は強い。


ケーブル八瀬駅に到着。
歩いて乗換駅へと向かいます。


桜の花が咲き始めていました。
春だな…


叡山電鉄八瀬比叡山口駅。
ここから叡山電鉄に乗ります。


叡山本線普通出町柳行きに乗車。


出町柳駅に到着。


叡山電鉄は「幸腹グラフィティ」の舞台だそうです。
…これもコマンドーMADしか(ry
出町柳駅の記念切符は売り切れていました。


出町柳駅から歩きます。


かの有名な鴨川デルタ。
関西はアニメの舞台が多いですね。
ちなみに、デルタとは本来は三角州の事を言うので
ここはデルタではありません。


飛び石伝いに渡ってみます。


水没している…
適当な飛び石だな…


何とか渡れました。
橋を渡っても来られますが。


同志社大学等を見遣りつつ京都御所沿いを歩きます。
同志社大学ってキリスト教系なのに
こんな場所にあるんだな…
この近辺で夕食を食べようかと思っていましたが、
これと言って見当たらなかったので
今出川駅から京都市交通局烏丸線普通竹田行きに乗車。
京都駅で下車。
京都駅の駅ビルで夕食。
これまた混んでいるな…
何故今日はこんなに何処も彼処も混んでいるのか。
10組くらい待って夕食を済ませ、
東海道本線普通米原行きで大津駅へと帰ります。

21:16、大津駅に到着。
大津駅は滋賀県の駅ですが、
京都のパークアンドライド運動
(郊外の駅まで自家用車で訪れ、
そこから鉄道に乗り換えて都心を目指す運動)
の対象になっており、
京都駅の駅ビルで食事をすると
駐車料のサービス券が貰える…
のですが、お店の人が間違えて
京都駅駐車場のサービス券を渡していて
大津駅駐車場では使えない事が発覚。
貰った時にしっかり確認すべきだったな…
東京ならはい残念でしたで終了ですがここは滋賀。
駐車場受付のおじさんがお店に電話して
改めて駐車券を手配してくれました。
関西の人は優しいですね。
東京が冷た過ぎるだけかも知れませんが。

その後は大津ICから高速道路に乗り、
往路と同じルートを通って帰宅。
自宅着は23時半頃でした。
渋滞の有無でこんなに所要時間が変わるんだな…
自動車旅行はここが難しいですね。

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