マレー半島旅行第7日目。
今日はアジアンリゾートペナン島を満喫します
というつもりだったのですが…
7:00、起床。
宿にザックを預けさせてもらい、
101番のバスに乗って西へと向かいます。
George Town(ジョージタウン)市街を抜けると
海食崖沿いの道をうねうねと走ります。
Penang島(ペナン島)は結構大きいです。
終点のTeluk Bahan(テロッ・バハン)に到着。
このウツボカズラの像は何なのだろう…
ペナン島一綺麗だというビーチを目指して
ペナン国立公園に入ります。
ビーチのイメージとは程遠いジャングル。
ビーチに通じる道はここしかありません。
おっ、着いたか?
と思いきや、これは違うビーチでした。
目指すビーチへの道は修理中の様子。
同じく歩いてきていた西欧人の人達は
回れ右して戻っていきます。
本当に行けないのかな?
念の為、修理をしていたおじさんに訊いてみたら
迂回路を教えてくれました。
うーん、更にジャングル。
時折、大きなイグアナさえ見掛けます。
リゾートを堪能するつもりが
いつの間にか森中行軍になっている…
次の角を曲がればビーチなのでは!?
ビーチだ!
…え?これも違うビーチ?
更に更にジャングル。
と、幾度と無く期待を裏切られつつ歩く事1時間半。
着きました!
Monkey Beach(モンキー・ビーチ)です!
よっしゃー!泳ぐぞー!
Penang島は対岸がマレーシア有数の工業都市
Butterworth(バターワース)である事もあり、
海が凄く綺麗という感じではありませんが、
リゾート感は十分にあります。
初インド洋!
春休みなのに日焼けしちゃうぜ!
Monkey Beachというだけあってサルも泳いでいます。
日本ではサルは温泉に浸かっていますが、
Penang島ではサルは海に浸かるようです。
日陰に荷物を置いたら猿に荒らされかけました。
威嚇して追い払いましたが。
海を存分に楽しんだところで
帰りをどうするかという問題に。
あの道をまた歩くのはダルいし…
という訳で、船で帰る事にしました。
交渉の結果、3人でRM40でした。
船はものの5分で公園入口に到着。
あの1時間半は何だったのだろう…
さて、ここから再びバスに乗って
Tropical Fruit Farm(トロピカル・フルーツ・ファーム)なる
南国果実の農園を目指す事に。
乗るべき501番のバスは本数が少ないらしいけど、
どのくらいなのか…
1日6本?
13:10発の次は15:50発!?
そして、現在時刻は13:38。
マジか…
2時間もやる事無いしな…
だったら歩けば良いだろ!(筋肉解決)
某旅行本に載っていた地図を見る限り
3,4kmくらいの距離に見えたので歩く事に。
上り坂だから結構辛いな…
ダム湖。
暑い…
喉が渇いたなぁ…
飛び込みたい…
予想最高気温34℃の炎天下、
ひたすら山道を登ります。
ビーチよりも寧ろ今の方が日焼けしている…
おかしい、もうあっても良い頃なのに…
もう飲み水も無くなってしまった…
このままPenang島の山奥で果ててしまうのか…?
あった…
あったー!
結局、延々8kmも山登りしました。
死ぬかと思った…
こんなに登ってきたんだな…
あの地図は一体何だったんだ…
嗚呼、トロピカルフルーツ…
甘味というよりは水分として美味しい…
この旅行では水の有り難みを
幾度と無く痛感させられています。
ところで、生きて辿り着けたは良いけど、
どうやって戻れば良いのか。
受付のおばちゃんにバスの時刻を訊いてみると
15:00に出た次は18:00まで無いとか。
そして、現在時刻は16:02。
また2時間後…?
ペナン島から出る時間も鑑みると、
タクシーを使うしか無いか…
と、タクシーを呼んでくれと頼んだのですが、
「ここにはタクシーが待機してないから、
タクシーなんか呼んだら物凄く高く付くよ!」
と断られてしまいました。
絶体絶命のピンチ!
どうすれば…
あの山道を下るだけの気力も体力も無いし…
2時間待つしかないのか…?
途方に暮れていたら、見兼ねたおばちゃんが
「うちの従業員の車で送ってあげようか?」
と提案してきて、
「誰かこの人達を麓まで送ってやってくれない?」
みたいな事をマレー語で募ってくれ、
「幾らなら払える?」
と訊いてきました。
これは…
余りに高いお金は払えないけど、
相手の機嫌を損ねたら元も子も無いし、
ここまで得たマレーシアの物価感覚を鑑みると…
40リンギット!
交渉成立キター!
正に地獄に仏、渡りに船!
渡る世間に鬼は無し!
という訳で、Teluk Bahanのバスターミナルまで
自動車で送ってくれました。
有り難や…
東南アジアの人は優しいです。
バスターミナルから101番バスに乗り、
宿に預けていた荷物を引き取り、
George Townに戻ってお土産を買い、
Penang島最後の食事に出掛けます。
昼食抜きみたいなものだから、
最高に美味しいものを食べたい!
旅行本に載っていたところに行ってみたのですが、
小綺麗なだけで言う程食指が動かない。
それよりも、来る途中の裏路地にあった
地元の人が集う屋台の方が
遥かに美味しそうな匂いが漂っていたな…
という訳で、食欲の赴くままに訪れてみました。
英語訳はChicken Soupだった料理。
これは…美味しい!
フライドオニオンとカレーの調和、
そこにブツ切り骨付き鶏肉。
パンも美味しいです。
しかも、とっても安い。
警察署の裏にあるSup Hameedというお店です。
George Townに来たら是非。
あと、道端で売っていた椰子饅を買ってみたら
これまた美味でした。
東南アジアは下手に調べるよりも
街を歩いて匂いを頼りに店を探した方が
ずっと安くて美味しいものが食べられますね。
そんな訳で、名残惜しいですが
Penang島を離れます。
でも、来たのは昨日なのか…
もう3日くらい経っている気がする…
夜のButterworth駅
(バターワース駅)に戻ってきました。
マレー鉄道の旅に戻ります。
…中々列車が来ないな。
マレーシア国鉄もそんなに遅れるのかな?
と思いきや、時刻表をみると
タイのHat Yai Junction駅
(ハート・ヤイ・ジャンクション駅)始発でした。
あっ…(察し)
22時過ぎにやって来ました。
21:50発21列車”Senandung Langkawi”
Sentral Kuala Lumpur
(セントラル・クアラルンプール)行きに乗車。
“senandung”とはマレー語で「鼻歌」だそうです。
機関車+電源車+客車13両の豪華15両編成です。
車内はこんな感じ。
これは完璧に寝台としてのみ使う車両のようです。
22:26、定刻より36分遅れで発車しました。
それでは、お休みなさい。
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