(無題)

マレー半島旅行第6日目。
今日はマレーシアに入ります。


6:54、起床。
いやー、10時間近くも寝てしまった…
起きたら車窓は森の中。
心成しか緑が濃くなっている気がします。


夕食はコンビニ弁当を持ち込みましたが、
折角なので朝食は食堂車にしてみました。
席まで持って来てくれて、
席の下にしまってある机を出して置いてくれます。


8:16、Hat Yai Junction駅
(ハートヤイ・ジャンクション駅)に到着。
ここで後ろの方の車両と前の荷物車を切り離します。
Hat Yaiはタイ南部の中心都市。
タイ人の乗客はここで殆ど降りてしまいました。
その後、両替商的な人が回ってきて
タイバーツを10B=RM1のレートで
マレーシアリンギットに両替してくれました。


10:39、Padang Besar駅(パダン・ベサール駅)に到着。
国境の駅です。
タイ式の地平ホームでは無く
マレーシア式の高床ホームになっています。
ここでタイからの出国審査と
マレーシアへの入国審査を済ませます。
という事で、マレーシアに入りました!
(以降、クアラルンプール時間GMT+8.0h)


機関車もマレーシア国鉄のものに付け替えられ、
終着駅目指して走ります。


速度が目に見えて上がり、振動も減り、
線路は全線複線電化という豪華仕様。
流石はマレーシア…
列車本数はタイより遥かに少ないのですが。


南国な車窓を見遣りつつ寛いでいたら、
「終点までまだ時間があるから
コーヒーとトーストでもどうだい?
90B(RM9)だよ。」
とおじさんが訊いてきたので、優雅にティータイム。
やはり、寝台列車の旅は良いなぁ…


14:15、Butterworth駅(バターワース駅)に到着。
ぴったり22時間半の乗車が終わりました。
1時間20分遅れ?20分遅れ?
時刻表がどっちの国の時間で書いてあるのか…
どちらにしろ、思った程は遅れませんでした。


まるでカサブランカのような白無垢の駅舎です。
うーん、南国。
途中の停車駅や通過駅もこんな感じだったので
マレーシア国鉄の駅舎はこれが標準のようです。
タイ国鉄との格の違いを見せ付けていますね。
でも、列車本数は(ry


ここからフェリーに乗り換えます。


目指すは対岸の島。


Penang島(ペナン島)に到着しました。
世界遺産の街、George Town(ジョージタウン)です。
イギリス統治時代があり、華僑の進出があり、
日本統治時代があり、イスラム教の影響があり、
文化も宗教もごちゃ混ぜになっている街です。
まずは今晩の宿へ。
あ、暑い…
気温はPoi Pet(ポイペト)とかの方が上でしたが、
赤道に近付いた分日差しが強烈です。
宿に着いて浴びるシャワーが気持ち良い!


さっぱりしたら街へと繰り出します。
中国っぽくもあり、英国っぽくもあり…
不思議な街並みです。


STの要望でやって来たデパート。
これはKrunthep(バンコク)の方が上ですね。


ペナン島のドナルド人形。
何のポーズだろう…
特にピンと来るものも無いので
街を色々見てみる事に。


Fort Cornwallis(コーンウォリス要塞)。
東インド会社の貿易拠点として
重要だったペナン島を防衛する目的で建造された
イギリス式の要塞です。


Penang Municipal Town Hall(ペナン市庁舎)。
美しいビクトリア様式建築です。
これも白無垢ですね。
嘗ては東インド会社の拠点でした。


Mahkamah Sesyen(高等裁判所)。
イタリア建築家の流れを汲んだ
ネオ・パラディアン建築という様式のようです。


St. George’s Church(セント・ジョージ教会)。
キリスト教の教会です。


観音寺。
仏教のお寺です。


Maha Mariamman Temple(マハ・マリアマン寺院)。
ヒンドゥー教の寺院です。


Kapitan Keling Mosque(カピタン・クリン・モスク)。
イスラームのモスクです。
George Townには世界四大宗教が集結しています。
神社は…残念ながら無さそうですね。


そして、Penang島と言えば屋台!
中国やらタイやら日本やらフィリピンやら
東・東南アジアの料理が集結しています。


海南鶏飯。
Khao Man Kai(カオ・マン・カイ)の中国版です。
鶏肉に醤油味が付いていて懐かしい味です。
これまた美味しい。
東南アジアは鶏が鉄板ですね。


宿に戻ってGeorge Townの夜景を眺めつつ歓談。
いやー、良い雰囲気だ。
高校の同期なので高校時代の昔話に花が咲きます。
…まあ、余り思い出したくない事もありますよね。
その後は揺れないベッドでぐっすり寝ました。

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