九四旅行第2日目。
6:30、起床。
露天風呂から朝日が見えるかと行ってみましたが、
雲(霧?)に覆われていて良く分かりませんでした。
朝食を済ませ、9時前に出発。
別府市街を抜け、大分県道11号線
通称やまなみハイウェイで南西へと向かいます。
磐梯を思い起こさせるワインディングカーブだな…
火山ガスの所為なのか、
森林が不思議な境界を描いています。
由布岳登山口で停車。
ちょっと散策してみます。
右が由布岳で、左はいもりヶ城。
何故標高の低い方が禿げ山になっているのだろう…
いもりヶ城の頂上は眺望が良さそうだな。
踏み跡みたいなものが見えるけど、登れるのかな?
近付いてみましたが、割と深い谷があって無理でした。
いもりヶ城には登山道が無いのかな?
残念ですが、引き返します。
登山道から見たやまなみハイウェイ。
別角度から見たいもりヶ城。
絶対眺めは良いだろうになあ…
いもりヶ城を過ぎると由布院の街が見えてきました。
が、由布院は素通りして更に南西へと進みます。
九重“夢”大吊橋に寄ってみました。
日本一の長さと高さを誇る歩行者用吊り橋です。
嘗て来た事があるような、無いような…
橋からは九酔渓が見渡せます。
踏み板は下が透けて見えるようになっています。
橋はかなりしっかりした造りなので
それほど怖くはありません。
では、再びやまなみハイウェイを進みます。
長者原。
やまなみハイウェイのハイライト区間です。
広大な景色だ…
大雪による遭難者を救助したというガイド犬平治の銅像。
大分県でも遭難する程の大雪って降るんだな…
山は怖いですね。
牧の戸峠を越えます。
ここが県境かと思いきや、
もう少し先にある日田往還との交差点が県境らしいです。
変な所を県境にするんだな…
九州は地殻変動由来の山脈よりも
火山由来の山塊が多くて境界にし難いのかな?
ここからは熊本県に入ります。
一旦やまなみハイウェイを離れ、日田往還で西へ。
小国町までやって来ました。
あれ?そう言えば小国って何処かで聞いた事があるような…
何だったっけ…
そうだ、国鉄宮原線だ!
九州一の赤字路線としてその名を馳せた(?)路線です。
宮原は「みやのはる」と読みます。
始点と終点の旧国名や駅名を取った訳では無く、
終点肥後小国駅の所在地の大字から来ているんだそうです。
何故駅名は町名になっているのに
路線名を大字名にしたのだろう…
「小国線」では何か不都合があったのかな?
ちなみに、肥後小国駅跡地には道の駅が建っています。
(正確には元の肥後小国駅よりも少し恵良駅寄りっぽい。)
鉄道駅では無くなってしまったけど、
今でも形を変えて旅人の集い場になっているんだな…
宮原線の歴史が書かれた木版。
施設内を色々探してみたら、
廃線跡ウォーキングマップなるものがあったので
宮原線の跡を足で辿ってみる事にしました。
幸野川橋梁。
戦時中の物資不足で鉄筋が使えず、代わりに竹を使った事から
地元では「竹筋橋」と呼ばれています。
ここから歩いてみます。
案内に寄ると、廃線跡まで登れる道があるらしいけど、
左右には民家に続く私道しか見当たらないな…
もしかして、これを登れって事?
どう見ても民家の軒先だけど、
この道を町が公式に案内しているって良いのかな…?
盛り土の上に上がりました。
鉄筋コンクリートならぬ竹筋コンクリートらしいけど、
乗っても大丈夫なのだろうか…
幸野川橋梁の上から見た集落。
竹筋ですが、乗ってもビクともしませんね。
…人が乗ったくらいでぐらついていると
列車なんか走ったら大惨事になるか。
廃線跡を歩きます。
キロポストが残っている他はレールも枕木もありません。
「MTB OGUNI」という看板が打ち棄てられていたので
マウンテンバイク用に整備されたのかも知れません。
しかし、マウンテンバイクにしては轍が太過ぎるし、
しかも間隔を空けて2本並んでいるのは…
やはり、自動車が走っているんだな。
廃線跡がバス専用道に転換されて
BRTのようになった例(五新線)はあるけど、
宮原線でそんな話は聞いた事が無いな…
どうも林業関係の車が使用しているようです。
暫く進むとトンネルが現れました。
北里隧道です。
長さ298.24mで真っ暗です。
しまった…ヘッドライトを持ってきていなかった…
と思いきや、何と照明がありました。
結構ちゃんと整備してあるんだな。
照明を点けても中々怖いですが。
地下水が滴っていて寒いです。
抜けた!
北里柴三郎記念館の近くに出て来ました。
ここは地名も北里だけど、何か関係があるのかな?
北里駅跡。
ここで廃線跡は途切れます。
廃線巡りはここで終了。
今夜の宿へと向かいます。
今夜は黒川温泉です。
コンパクトに纏まった雰囲気の良い温泉街ですね。
洞窟の中にある穴風呂とかを楽しみました。
コメント
>竹筋コンクリート
え、なにそれは(ドン引き)
戦時中だから、ま、多少はね?
ちなみに、同じ九州の松浦鉄道には現役の(=毎日列車が走っている)竹筋コンクリート橋があるらしい。
あと、名古屋の大正橋も嘗ては竹筋コンクリートだったそうな。
竹は成長が早いし、将来エコな建材として竹筋コンクリートが注目される可能性が微レ存…?
はえ~すっごい……
家の建材にもつかえたりするのかな?これから竹がもてはやされるようになったら、野球のバットも竹製に……