ユーシン渓谷

先週は会津の紅葉を見に行った訳ですが、
関東の紅葉も見たいな…
と思っていたら丁度FK(元成岩中)から声が掛かり、
「一緒に紅葉狩りに行かないか?」
と言う訳で、出掛ける事にしました。

5:00、起床。
手早く朝食と支度を済ませ、
6:08発京王線各停本八幡行きに乗車。
明大前駅で6:28発京王井の頭線各停渋谷行きに乗り換え、
下北沢で6:38発小田急小田原線急行小田原行きに乗り換え。
この車内でFKと合流しました。


新松田駅から松田駅へ歩き、JR御殿場線に乗り換え。
この懐かしい橙色のJRロゴ。
そう、この御殿場線はJR東海最東端の路線です。
紅葉シーズンとあって大勢の行楽客で賑わっています。
ICカードは使えず、切符を買わねばならないので
大行列が出来ています。
JR東海は名古屋を中心に物事を進めるので
御殿場線の御殿場駅より東京側はICカード未導入です。


8:04発JR御殿場線普通三島行きに乗り換え。
懐かしい車両だ…
ちなみに、ホームからは富士山が見えました。


8:18、谷峨駅に到着。
無人駅の為、車掌が運賃を回収します。
他にも大勢の人が降りていた為に時間が掛かり、
5分間くらい停車していました。
絶対ICカードを導入すべきだと思うんだけどな…


8:36発富士急湘南バス西丹沢自然教室行きに乗り換え。
増便されていました。
驚くほど人が多いです。
やはり、丹沢は東京からのアクセスが良いからか…


玄倉バス停に到着。
今回の目的は西丹沢のユーシン渓谷。
つい最近までは唯一の林道が通行止めになっており、
神奈川県の秘境と呼ばれています。
と言うと、如何にも僕が提案したような場所ですが、
これはFKが提案してきた場所です。
西沢渓谷で秘境好きになったのかな?
良い事ですね。


丹沢湖を横目に登ります。


勢い良く水が湧き出している階段。
選りに選って何故こんなところから…
しかも、水が非常に澄んでいるものだから不思議です。


紅葉した西丹沢。
まだまだ緑色の葉が残っている一方、
既に落葉した木も多く見られます。
南の方は一気に紅葉しないからな…


ここからは一般車通行止め。
駐車場にはかなり沢山の車が停められていました。


奥鬼怒でもそうでしたが、
一般車通行止めとなると急に道は凸凹になります。
歩きだと大した問題ではありませんが。
しかし、この林道は青崩隧道が落盤の危険があるとかで、
長い事歩行者も含めて通行止めでした。


それが解消されたのはこの新青崩隧道が開通してから。
平成23年に開通した真新しいトンネル。
柳沢峠でもその傾向が見られましたが、
基本的に山道にある新しいトンネルというのは
旧道が崖崩れで普通になって仕方無く作られたものが殆どです。
それ自体は珍しい事では無いのですが、
下調べしたFK曰く、このトンネルは中々凄いとの事で…


驚くほど真っ暗。
全長327.0mと長い上、上り勾配があり、
しかも途中で曲がっている為に光が奥まで届かないのです。
普通なら幾ら暗いと言っても
2,3分もすれば目が暗闇に慣れるものですが、
ここはいつまで経っても何も見えません。
瞼を開けているのか閉じているのかも良く分からず、
先程まで見ていた紅葉の残像ばかりが視界に広がります。
路面はしっかり舗装されていますが、
途中で幅員が減少するので油断すると壁にぶつかります。
壁面もしっかりコンクリートが巻かれていて
地下水が滴り落ちてくることも無…
…ん?水の音がするな…


何だこの檻!?
一体この中に何が…?
(後で調べてみたら、旧青崩隧道らしいです。)


出口が見えてきました。


ここは麓より紅葉が綺麗ですね。


滝も彼方此方に見受けられます。
豪快なものはありませんが。


更に進むと玄倉ダムが現れました。
元々、玄倉林道はこのダム建設の為に作られたような道です。


怪しく紺碧に輝く玄倉川。
五色沼以上、青池以下と言ったところでしょうか。
神奈川にもこんな色の水があったんだな…


2時間40分ほどでユーシンロッジに到着。
通常ユーシン渓谷と言われる場所はここまでです。
お腹が空いたので少し早目の昼食を取ります。
いやー、陽光の中でのお弁当は実に美味しい!
さて、これからどうしようか。
FKの案ではユーシン渓谷を巡って終了だったのですが、
それだと林道ばかりで達成感が薄い…
それに、まだ富士山が見えていない!
山登ろうぜ!こんな事もあろうかと地図は持ってきておいた!


という訳で、一番近そうな大石山を目指す事に。
地図は持ってきていた…のですが、
大石山は余りメジャーな山では無いのか
所要時間の目安が全く書かれておらず、
制限時間を設けて行けるところまで行く事に。
こんな無計画な登山は本当はいけないのですが、
標高差500mくらいだし、ま、多少はね?


が、マイナーな山であるが故に登山道が分かり難い。
営林局の作業用の道なのか、登山道なのか、枝道なのか…
取り敢えず、一番高みへと昇っていきそうな道を歩きます。


鎖が現れたという事はこれで合っているみたいですね。
思ったより急な登りです。


暫く登ると稜線に出ました。
やはり稜線は良いですね!
余り長くありませんでしたが。


稜線が終わると、山の中腹を九十九折で登ります。
道は何処だ…
かなり急な斜面な上に道が細く、
崩れ易い砂利の下地、滑り易い積もった落ち葉で
中々スリルがあります。
FKが落ち葉を見て焼き芋とか言っていたから
焼き芋が食べたくなってきた…


突如大岩が現れました。
擦れ違った登山者の方によると、
これが大石山の名前の由来になった大石なんだそうです。
登れるかな?


おお!絶景!


富士山も見えます。
ここまで来て良かったなあ…


記念撮影。


ちなみに、かなり高いので立つのは結構怖いです。
風が吹いていないのでまだ良かったのですが。


大石で大満足してしまったので、
時間の都合上、山頂は止めて引き返す事にしました。
下りは上りよりも危ないのが登山です。


ユーシン渓谷まで戻ってきました。


行きには居なかった黒柴。
可愛いなー…
柴犬は良いですね。


玄倉林道を歩きます。


西沢湖の夕暮れ。
新青崩隧道で真っ暗闇を楽しんでいたりしたら
バスの時刻ギリギリになってしまいました。


って、もう来てるじゃないか!
まだ2分前なのに!


16:06発富士急湘南バス新松田駅行きに乗車。
何とか乗れた…


谷峨駅で16:42発JR御殿場線普通国府津行きに乗り換え。
登山客で驚くほど混んでいました。
東京の通勤ラッシュ並です。
剰え、ワンマン列車でドアが1つしか開かないので
1両目の後ろのドア付近は凄い事になっています。
地元民からしてみたら大迷惑だろうな…
やはり東京は悪。はっきり分かんだね。

17:01、松田駅に到着。
FKが焼き芋焼き芋言っていたから
焼き芋が食べたくなってしまった!
という訳で、駅前で焼き芋を探します。
と言っても、そんな簡単に見付からないか…
…ん?この香りは…
あったー!
何と言う幸運!
正確には焼き芋では無く焼き芋パンでしたが、
それでも最高に美味しかったです。

この後は新松田駅17:20発小田急小田原線急行新宿行きに乗り、
下宿へと帰りました。
今週も良い週末だった…
久し振りの山登りは楽しかった。
何だかんだで山は良いものです。

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