(無題)

今日もパッとしない天気。
晴耕雨読と言うし、今日も勉強するか…
しかし、そうなると土日を内で過ごした事になるのか…
それは気分的に嫌だな…
かと言って、サイクリング出来る天気では無いし…
…そうだ、こんな天気でも出来る
ある事にちょっと興味があったんだ。
いつまで自由な時間があるか分からないし、
やりたい事はやれる内にやっておこう!
という訳で、曇天の下出掛ける事にしました。

7:10発京王線各停新宿行きに乗車。
明大前駅で7:30発京王井の頭線各停渋谷行きに乗り換え、
7:42、渋谷駅に到着。


7:58発湘南新宿ライン普通大船行きに乗車。
15両編成は長過ぎて列車の最後尾が見えない。
この列車、「横須賀線」と案内されていますが、
実は横須賀線(大船~久里浜)には一切乗り入れません。
関東は列車の直通や乗り入れがとにかく多く、
本来の線名と運行上の線名が違う事が多くて困ります。
通常「横須賀線」と案内される品川-鶴見の区間は
正確には東海道本線の支線(品鶴線)という扱い。
熱海方面へ向かう東海道本線の列車と
久里浜方面へ向かう横須賀線の列車を
分離する(SM分離)為に作られた新線です。

土地が欠乏している東京に新線を作るとあって
この品鶴線はほぼ全線が何らかの路線にくっ付いています。
西大井駅から東海道新幹線の高架の下を走り、
その内に併走するようになって飛ばします。
普通列車とは思えないような速度だな…
新幹線と割と良い勝負をしていてワロタ。
武蔵小杉駅から先は貨物線の影を色濃く残した区間。
新川崎駅などは貨物駅かと思うほどのヤードがあります。

8:26、横浜駅に到着。

8:29発根岸線各停大船行きに乗車。
10両編成。
ここからは根岸線です。
一応言っておきますが、
「京浜東北線」は存在しません。


桜木町駅。
嘗ての横浜駅で、日本で初めて鉄道が走った地です。
そんな歴史は一切感じさせませんが。
石川町駅を過ぎ、トンネルを幾つか抜けると
横浜の臨海工業地帯に。
石油タンク車やコンビナートが見えます。
コンビナートは高速道路に遮られてそこまで見えませんが。
新杉田駅を過ぎると途端にトンネルが増え、
この路線の新しさを感じさせます。
新杉田-洋光台間でATSが作動して焦りましたが、
何事も無かったかのように受け流していました。

9:00、大船駅に到着。
近くに車両基地がある為、ターミナル駅となっています。

9:06発東海道本線普通国府津行きに乗り換え。
長い長い15両編成。
東京から離れたら晴れてきたな…
江ノ島へ向かいたい気持ちを抑えつつ乗り続けます。

9:18、茅ケ崎駅に到着。

9:27発相模線各停橋本行きに乗り換え。
4両編成が凄く短く感じる…
ドアは押しボタン式です。
しかも単線。
この設備から沿線が想像出来るというものですが、
田園地帯の中をのんびり走るのが相模線でした。
遊びに来るような場所ではありませんが、
住み心地は良さそうなところですね。
番田駅辺りから住宅地になってしまいますが。


首都圏では極めて珍しい国鉄旅客線の廃線、
相模線寒川支線。
寒川駅から西寒川駅まで1.5kmだけ伸びていました。


Shake station.
外国人が珍しがりそうな駅名ですね。
日本語では社家駅です。
鮭ではありません。

10:26、橋本駅に到着。
ここから京王相模線線で帰れますが、まだ帰りません。

10:33発横浜線各停八王子行きに乗り換え。
8両編成です。
東京だとこれくらいが標準ですね。
愛知だと最長クラスですが。
1駅(相原駅)だけ町田市を通り、八王子へ。
この程度の峠越えで上下線を分けるのか…
横浜線も元々は単線だったみたいですね。

10:44、八王子駅に到着。
ここから京王線で帰れますが(ry

11:08発八高線各停川越行きに乗り換え。
相模線と同じ単線押しボタン式4両編成。
この八高線こそが今回最大の目的です。
何だか、相模線よりも揺れが激しい気がする…


東福生-箱根ヶ崎間ではこんなところを走っていきます。
さて、どんなところでしょうか?


正解は米軍横田基地の中です。
世界でも珍しい、米軍基地の中を走る旅客鉄道、
それこそが八高線なのです。
流石に駅はありませんが。
基地内の道路には「この国は左側通行だぞ!
全く面倒で仕方が無いぜ。HAHAHA」
と言わんばかりに矢印が描かれています。

11:44、高麗川駅に到着。
八王子駅から出る八高線の列車は
この高麗川駅から全て川越線に直通するので、
「八高線の『高』は高麗川の『高』でしょ?」
と思っている人が相当居るのではないかと思われますが、
八高線の「高」は高崎の「高」です。
全線を走り抜ける定期列車は1本もありませんが。
それには避けがたい理由があります。


11:48発八高線各停高崎行きに乗り換え。
そう、何とこの高麗川-高崎の区間、非電化なのです。
単線非電化2両編成のワンマン列車。
こんな路線がまだ関東のJRにも残っているのです。


ちなみに、今年は八高線全通80周年。
1編成だけラッピング列車が走っています。
狙った訳では無く、乗る列車が偶々ラッピング列車でした。


気動車のエンジンの振動…あぁ~堪らねぇぜ。
駅間距離も長いです。
明覚-小川町間なんかは8.0kmもあります。


木々がちらほらと色付き始めています。
関東の平野部の紅葉はまだまだこれからですね。


猫が集う児玉駅。


13:03、倉賀野駅に到着。
駅名標にぐんまちゃんステッカーが貼られています。
先週常滑で開かれたゆるキャラグランプリで
見事1位を獲得していた実力派のゆるキャラです。
(ちなみに、愛知県勢最上位は
半田市のだし丸くんの18位。)
何か飲み物でも買おうかと思ったら、
停電しているとかで買えませんでした。
群馬県は電力供給事情が悪い…?


13:19発湘南新宿ライン特別快速小田原行きに乗り換え。
途中、JA士幌町の倉庫があって驚きました。
士幌町って、北海道のあの…!?

14:59、新宿駅に到着。

15:04発山手線内回りに乗り換え。


15:08、原宿に到着。
ここで漸く下車します。
渋谷から延々乗り継ぐ事7時間10分、300.3km。
さて、運賃は幾らでしょうか?


答は123円です。
キセル(無賃乗車)ではありません。
ちゃんと規則に則った運賃です。
どういう事なのか?

実は、JRには「大都市近郊区間」なるものがあります。
これは、この区間内のみを重複無く乗車する場合に限り
実際に乗車した経路に関係無く、
運賃が最も安くなる経路の運賃を適用するというもの。
(その代わり、途中下車は一切出来ない。)
東京から新宿へ向かう際に
中央本線を使っても、山手線を使っても、
どちらでも運賃が変わらないのはその為です。
という事は、この区間内を思いっ切り回り道しても、
支払う運賃は普通に行くのと変わらない…
これこそが通称「大回り乗車」です。
だから、今回の運賃も渋谷-原宿の最低運賃133円に…
…何故10円割引されているのだろう。
乗り継ぎボーナス?
まあ良いや。
「茅ケ崎や倉賀野の何処が近郊なんだ!好い加減にしろ!」
ですって?


東京圏の大きさを嘗めてはいけない(戒め)
茅ケ崎や倉賀野なんて序の口。
水上、いわき、果ては松本さえ東京近郊区間なのです。
今回更に吾妻線まで加わりました。
東京…何と恐ろしい…
まあ、実を言うとICカードを導入して
経路を区別するのが面倒になったからなんですけどね。
ちなみに、この大都市近郊区間は東京だけでなく
大阪、福岡、仙台、新潟にもあります。
名古屋にはありません。
やっぱり雑魚じゃないか(嘲笑)


一応、アリバイの為に今回の経路を示すとこんな感じ。
ちゃんと区間内に重複無く収まっているでしょう?
収まっているというか、半分も使っていません。
広過ぎだろ…


折角なので明治神宮に参詣。
吃驚するくらい外国人ばかりでした。
あと、結婚式の行列にも遭遇しました。
明治神宮も国際的になったものだな…


ついでにYRお薦めの喫茶店にも寄ってみました。
柔らかしっとりで8時間飲まず食わずの身体に沁みます。

いやー、雨模様なのに楽しい1日だった。
僕は完全なる乗り鉄では無いので
やはり途中下車した方がより楽しいのは事実ですが、
移り行く車窓と乗客の雰囲気だけでも楽しいものです。
え?勉強はどうしたのか、って?
ちゃんと列車内でやっておいたのさ!
下宿でやるよりも頭が回って良く解けました。
ただ、列車の振動でとても字が書き辛いので
正直なところ全くお薦めしません。
…やってみようと思うような方は居ないでしょうが。

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