今日は特に予定無し。
そして、東大島での起床。
いつかやってみたいと思っていたあれを
遂にやる時がやってきたか…?
という訳で、自転車で本土関東最東端の地、
犬吠埼を目指してみました。
7:30、出発。
大学生になってからのサイクリングの中で
最も早い時刻での出発です。
最東端は遠いのです。
自動車専用の江戸川大橋で足止めされた教訓を活かし、
1つ下流側にある行徳橋から千葉県入り。
ここから千葉県での長い長い旅が始まります。
谷津駅まで京成本線に沿い、そこから国道296号線へ。
国道296号、通称成田街道。
今回最もお世話になる道…なのですが、
何だこの道路状況は!
やけにガタガタな路面、
滅茶苦茶狭い片側1車線、
その癖頻繁に行き来する大型トラック…
こんなに走り難い道は初めてです。
愛知県の片側1車線道路ならこの2倍くらい幅があるのに…
しかし、これ以外に適当な道は無いので
大型トラックを掠めつつ東を目指します。
佐倉市に入ると極僅かずつながら道幅も広くなってきて
生命の危機を感じるような事は少なくなりました。
東に進むにつれ家が減って道幅は広がり、
本来の千葉らしさが垣間見られるように。
ちょっと寄り道、印旛沼。
老中田沼意次が干拓を試みて失敗し、
それが原因で失脚して松平定信に政権が移った場です。
白河の清き流れに魚棲まず 元の濁りの田沼恋しき
この辺りは印旛沼の干拓で出来たのかな?
印旛沼は周りを一周する自転車道があったりして
中々自転車向きの場所ですが、
今回は無視して先を急ぎます。
酒々井町や富里市に入ると
いよいよ以て千葉の本領発揮と言ったところ。
道もとても走り易いです。
船橋市、習志野市、八千代市が邪魔だって
はっきり分かんだね。
が、その分飲食店の数はめっきり減り、
昼食は牛丼屋で済ませる事になりました。
昼食を終えて再び走り出すと、
霧雨が降り出してしまいました。
ロードバイクは何よりも雨に弱いというのに…
しかし、ここまで来て引き返す訳にはいきません。
というか、富里市は鉄道空白地帯なので
引き返そうにも引き返せません。
前進あるのみ!
途中でこんな車を見掛けました。
ストリートビューってこんな車で撮っていたのか…
雨が降っているからか、
カメラにはカバーが掛けられています。
芝山町に入ってきました。
成田国際空港の隣町です。
道の駅ならぬ「空の駅」なんてものがありました。
成田空港利用者の99.99%以上は
ここを通らないと思うけど…
成田空港も少しだけ見えます。
頻繁に飛行機が轟音と共に頭上を掠め飛んでいって
物凄く五月蝿いです。
成田空港を過ぎると後はただひたすらに田んぼ。
雨に濡れた堆肥の臭いが漂います。
半田が思い起こされるな…
ここに空港を作ろうとした気が良く分かります。
何ならもう2,3個作れそうだな。
…まあ、反対運動が起こるのだろうけど。
その割にゴルフ場は山の様にあるけど、
ゴルフ場建設に対して反対はしなかったかな?
走る事およそ60kmで国道296号線が終了。
いつの間にか雨も止んでいました。
ここからは国道126号線で東へ向かえば銚子へ一直線、
なのですが、それでは総武本線に沿う形になってしまい
わざわざ自転車で来た意味が薄れてしまいます。
千葉県の東海岸と言えばあれですよ。
あれを見ない事には始まりません。
そんな訳で、千葉県道48号線で総武本線から逸れて南東へ。
驚くほど交通量が少なくなったな…
海岸に向かっていくと、田んぼと家とが交互に現れます。
地理の授業でお馴染み、岡集落・新田集落・納屋集落です。
しかし、海岸までが予想外に長い。
昔の人はこんな距離を毎日歩いて行き来していたのか…
10kmほど走って漸く到着。
九十九里浜です。
66km(≒17里)しかありませんが。
特にこれと言った地点がある訳でも無いので、
公共交通機関ではとても訪れ難い場所です。
1日3往復のコミュニティバスに頼るしかありません。
まして九十九里浜の長さを実感するには
自転車の他に無いでしょう。
千葉県道30号線、通称九十九里ビーチラインを走ります。
九十九里浜って英語だと”ninetynine miles beach”になるのかな?
とか何とか考えつつ走っていたのですが、
これがまた思った以上に長い。
北海道かと思うくらいどこまでも続く一直線の道路。
しかも、納屋集落の家が立ち並んでいて海は見えない。
起伏は一切無いので体力的には走り易いですが、
精神的には辛いです。
北海道一周とか聞こえは良いけど、
実際にやったら苦行なんだろうな…
次の信号で一休みしようと思ったりしようものなら
20分近く延々と走り続ける破目になります。
千葉県道408号線飯岡九十九里自転車道線なる標識もありましたが、
実際に見てみたら砂だらけで
とても走れたものではありませんでした。
そもそも、自転車に潮風はまずいんだよなあ…
1時間ほど走って九十九里浜が終了。
ここから国道126号線に戻り、ちょっと峠を越えます。
僕は浜沿いの平坦な道より
起伏の激しい道路の方が好きかもな…
江戸川区、市川市、船橋市、習志野市、
八千代市、佐倉市、酒々井町、成田市、
富里市、柴山町、多古町、匝瑳市、旭市…
そして辿り着いた14番目の自治体。
遂に千葉県銚子市まで来ました!
ここまで来ればゴールは目の前!
…というほど近くもありません。
まだ14kmくらい残っています。
ここでまたしても霧雨が。
今回は止む気配がありません。
立ち止まっていれば全く気にならないくらいの雨ですが、
自転車に乗っているとかなりバシバシと雨が叩き付けます。
ブレーキも効きが悪くなり、結構な緊張感があります。
銚子ドーバーライン…
晴れていたらさぞかし気持ち良かろうになあ…
今は白砂山の時に通ずる気分です。
残り5km…
ここまでの道程に比べれば5kmなど誤差も同然!
行くぞおおぉぉぉ!
そして、出発から9時間17分、走る事7時間29分。
つ、着いたー!
本土関東最東端の地、犬吠埼です!
遠かった…
さて、雨が降りしきる犬吠埼にいつまでも留まるのは
自転車にも精神にも宜しくないので
駅を目指す事にします。
銚子と言えば銚子電気鉄道です。
濡れ煎餅で有名ですね。
終点外川駅。
近くに何か食べ物屋でも無いか探してみたのですが、
見事に何もありませんでした。
観光の拠点は隣の犬吠駅のようです。
18:08発普通銚子行きに乗車。
途中、関東最東端の駅、海鹿島駅がありました。
まあ、最果て感は皆無ですが。
銚子駅で乗り換え。
普通列車を乗り継いでも今日中には帰れる…
けど、もうこれはケチる場所じゃないな。
という訳で、特急を使う事に。
18:41発特急しおさい16号新宿行きに乗り換え。
定期券更新の人が行列を成していた所為で時間がかかり、
もう少しで乗り遅れるところでした。
危ない危ない…
車内では特急の利点を存分に活かして爆睡。
濡れた状態で冷房の下寝たら風邪を引くかな…
何て心配も眠気には全く勝てません。
千葉駅で20:04発総武本線快速逗子行きに乗り換え、
船橋駅で20:25発総武本線各停三鷹行きに乗り換え、
20:32、本八幡駅に到着。
仕方が無いので駅の立ち食い蕎麦屋で夕食を済ませ、
20:54発都営新宿線各停笹塚行きに乗り換え。
これまたギリギリでした。
運が良い…のでしょうか。
21:07、東大島駅に到着。
仙川まで帰る気力は最早残っていません。
…が、最後の気力を振り絞って
自炊で青いものを補いました。
今日の栄養バランスは余りに壊滅的なので…
そんな訳で、自転車145.2km、列車118.9kmの旅が終わりました。
疲れた…
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