今日から暫くバイト無し。
となれば…
5:00、起床。
朝5時台の爽やかな空気は好きです。
仙川5:59発京王線各停新宿行きに乗車。
明大前駅で6:20発京王井の頭線各停渋谷行きに乗り換え、
渋谷駅で6:35発山手線内回りに乗り換え、
品川駅で6:49発京急本線エアポート快特
羽田空港国内線ターミナル行きに乗り換え、
7:05、羽田空港国内線ターミナル駅に到着。
そんな訳で、今夏休み8回目の飛行機です。
マイレージクラブに入っておけば良かったかな?
8:15発ANA661便に搭乗。
今回は普通の国内線です。
東京なんておさらばだー!
今月から規制が緩和されたので、
離着陸時の写真も撮れるようになりました。
10:08、長崎空港に到着。
今回の旅行先は九州。
僕は寒風吹き荒ぶ北国の方が好きな事もあり、
九州は訪れた事の無い県が多いです。
長崎県に来るのも人生初。
長崎となると、空港が出島のように感じられるな…
10:30発長崎県営バス出島道路経由長崎駅前行きに乗車。
まずは長崎市内を目指します。
襞のような地形を橋梁とトンネルで抜けていきます。
11:22、県庁前バス停に到着。
長崎市には路面電車が走っています。
バルカンのような優雅さはありませんが、
雑踏の中を掻き分けて走る路面電車も良いものです。
お腹が空いたので、まずは腹拵え。
長崎と言えば有名なのはカステラとちゃんぽんですが、
これらは余りにも有名になり過ぎて
全国何処でも普通に食べられるので、
今回はもう少しマイナーなものを、
という事で、トルコライスです。
トンカツ、カレーソース、バターライス、
ナポリタンスパゲティ、シーザーサラダ、
それぞれがお互いに相手の領分に
躊躇う事無く土足で踏み入り、
トルコライスという一つ屋根の下
不思議な調和を生み出している…
みたいな感じでしょうか(意味不明)
トルコはイスラム教なのにトンカツとはこれ如何に。
決して最近湧いてきたB級グルメではありません。
60年もの歴史を有する由緒ある長崎グルメです。
とは言うものの、B級グルメ感が全く拭えない。
ここまでB級グルメ然とした料理が他にあるでしょうか。
何だ「進撃のトルコライス」って…
ちなみに、このお店は九州最古と言われる喫茶店です。
異文化と混じり、変容していく事を恐れない…
江戸時代、日本で唯一海外への
門戸が開かれていた長崎らしいですね。
昼食を終えたら長崎の街を歩いてみます。
眼鏡橋。
日本最古の石造アーチ橋で、
1634年に唐僧黙子禅師の指導で架けられたとか。
長崎の海外貿易と言うとオランダの印象が強いですが、
実際には中国との関わりの方が遥かに深いです。
まあ、隣国ですからね。
そして、それに関連して長崎と言うと出島ですが、
現在はこんな感じになっています。
完全に埋没していて、島だった面影は皆無です。
長崎でもこれだけ埋め立てが行われたんだな…
さて、長崎は江戸時代だけではありません。
近現代の日本史に於いても幾度か顔を出します。
原爆投下の地として、
そして、日本有数の炭鉱の街として。
そう、かの有名な端島、
通称軍艦島はこの長崎にあるのです。
そんな訳で、軍艦島に上陸出来るツアーに参加しました。
結構小さい船なのでかなり揺れます。
船に弱い人なら絶対に酔いますね。
台風が近付いている所為なのかな?
13:52、出航。
三菱の造船所。
長崎は造船の街としても名を馳せています。
今は日本最大の豪華客船を建造中だとか。
船に揺られる事約15分。
端島が見えてきました。
端島上陸!
雨か…
狭い端島では傘をさす事が許されていません。
こんな事もあろうかと雨合羽を持ってきておいたのさ!
…皆が透明の雨合羽を購入している中
一人だけ蛍光色の雨合羽は滅茶苦茶目立つな。
明治3年から海底炭鉱の開発が始まり、
明治23年に三菱の経営となってから開発が加速し、
最盛期には東京の9倍という人口密度となり、
日本初の鉄筋コンクリート製高層集合住宅など
当時の最新鋭の技術を以て超高密度な街が形成されました。
しかし、時代は石炭から石油へと移り、
昭和49年1月15日に端島砿は閉山。
同年4月20日には完全なる無人島と化したのです。
今年は閉山から丁度50年。
建物も崩壊が進んでいます。
右奥の建物(端島小中学校)は
一昨日に屋根が崩落したのだとか。
また、嘗ては「緑無き島」でしたが、
今では至る所に草が生えています。
端島は今正に自然に還りつつあるのです。
右の建物が竪坑への入口。
ここから、地下600mまで下りていったそうです。
また、上に見える灯台は閉山後に造られたもの。
端島砿稼動中は夜通し煌々と灯りがついていたので
島全体が灯台みたいなものだったとか。
外海にある端島は台風が来ると諸に大波を被り、
高さ40mを超える波が襲う事もザラだとか。
その為、無人島になる以前から
建物は崩壊と再建を繰り返していたそうです。
この見学用の遊歩道も5年間で4回修復したとか。
ガイドの方は元島民で、
端島が国のエネルギー政策によって切り捨てられた事や
廃墟マニアによって島が荒らされている事に対して
怒りを露わにしていました。
後者に怒るのは当然の事としても、
端島は石炭という有限量の資源の産出に特化した島だから
エネルギー政策がどうであれ
いつか消え行く事は不可避だと思うけど…
しかし、故郷が崩れ行くのは辛い事でしょう。
ちなみに、軍艦島として有名なのは
島の東から見たこの姿です。
左中ほどに見える見張り小屋のようなものは端島神社。
建物名は事務的に○号と数字が割り振られていた端島で
ずばり1号の名が与えられていた建物です。
1号が神社というのは古き良き日本を感じさせます。
端島観光を終えて港に帰ってきました。
うーん、勉強になった。
石橋電停から長崎電気軌道5系統蛍茶屋行きに乗車。
桟橋の最寄り駅は大浦海岸通電停ですが、
折角なので始発電停から乗ります。
阿呆な事をするもんだと思われるかも知れませんが…
築町電停で1系統浦上車庫前行きに乗り換え、
16:43、長崎駅前電停に到着。
予想よりも早く着いたな…
もしかすると、予定よりも前の列車に乗れる?
ぬっ!17:00発の列車に乗れば
予定よりも1時間12分も早く宿泊地に着く!?
これは急いで切符を買って何としてでも乗らねば!
17:00発長崎本線普通鳥栖行きに乗車。
長崎本線125.3kmを最初から最後まで走り通す列車です。
所要時間2時間48分、停車駅33駅。
これ以降大きな行程変更が無ければ
ぶっちぎりで最長となる長時間乗車です。
だからこそ、何としても座りたかったのですが、
予想を遥かに上回る乗車率で
座るどころではありませんでした。
こんなに混むのか…
そんなに利用者の多い路線には見えないけどな…
鉄道は見掛けに依らないものです。
喜々津駅(4駅目)から座れましたが。
特急を使いたい衝動に駆られましたが、
旅行に行き過ぎて金欠なのでそんな贅沢は出来ません。
国鉄型!?
まだ長崎本線にも残っていたのか…
列車は有明海を眺めながら走ります。
天気が良ければ雲仙普賢岳が見えるらしいのですが…
肥前大浦駅からは佐賀県。
佐賀県もまた初めてです。
ただ、観光する場所が全く思い浮かばなかったので
今回は宿泊するだけですが…
19:48、鳥栖駅に到着。
さて、夕食はどうしようか…
折角だし、何か鳥栖名物を食べたいな。
と思って観光協会のホームページを調べてみたものの、
何と鳥栖の飲食店は日曜休みが異常に多い。
いや、日曜日こそやって下さいよ!
どうにか見付けた月曜休みのお店も行ってみたら、
「本日は都合により閉店させて頂きます。」
何でじゃー!
もうこうなったらヤケだ!
何が何でも鳥栖名物を食べてやる!
という訳で、宿から4kmも離れたお店までやってきました。
やっと出会えたとりこどん。
九州新幹線開業を期に生まれた新名物だそうです。
一口に「とりこどん」と言っても、
地鶏の鶏肉と卵を使っていれば何でも「とりこどん」らしく、
丼だけでなく、うどん、パスタ、果てはピザまであるとか。
今回は最もオーソドックスな丼。
あぁ~美味しか~
めげずに歩いた甲斐があったなぁ…
苦労は報われる。
この後は宿へ向かい、就寝しました。
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