(無題)

バルカン旅行第6日目。
名残惜しいですが、最終日です。

2時頃に国境越えで起こされました。
どうせスタンプも押さず顔パスなんだし、
寝顔でも見ておいてくれよ…
と思いきや、今回は何故かバスから降ろされ、
普通に出入国審査を受けてスタンプも押されました。
クロアチアとセルビアは仲が悪いのかな?
それとも、深夜の出入国には厳しいのかな?


3:48、Београд(ベオグラード)に到着。
あれ?4:10着のバスの切符を買った筈なんだけど…
予定よりも早く着いたのかな?


懐かしの街Београд。
戻ってきたんだな…
街は完全に眠っているかと思いきや、
結構交通量が多く、トラムも走っています。
3時台という深夜とも早朝ともつかない時間帯なので、
Београдのトラムは24時間運行しているみたいですね。
しかし、24時間営業のお店は
テイクアウト型のファストフード店しか無く、
何処かに入って時間を潰すのはかなり難しそうです。


という訳で、鉄道で時間を潰します。
Београд гравна駅(ベオグラード本駅)の始発は4時台なので、
適当なところまで往復して日の出を待ちます。
Нови Сад(Novi Sad、ノヴィ・サド)行きの切符を購入。
運賃は228дин。


4:40発3402列車Нови Сад行きに乗車。
4時台発の列車ですが、そこそこの乗車率です。


鈍行列車なので一つ一つの駅に律儀に停車していきます。
うーん、列車の揺れは眠気を誘う…
列車内で寝るのは危機管理的に宜しくないけど、
セルビアの治安を信じて寝…zzz


起きたらこんな景色。
果てし無い丘陵地帯です。


線路は続くよ何処までも…


川を渡る列車。
ちなみに、この川はかの有名なドナウ川です。
ドイツからセルビアまで流れてきています。


6:41、Нови Сад駅に到着。
定刻より1分の早着です。
まさかこんなに正確なダイヤだとは…


Нови СадはБеоградに次ぐセルビア第二の都市。
“Нови”(新しい)の名が示すように、
近年になって開発された新しい都市です。


Нови Сад駅外観。
Нови Садの玄関口に相応しい近代的な駅舎です。


駅前のОслобођење(Oslobođenje)通り
(オスロボジェニェ通り)を歩いてみます。
元社会主義らしい整然とした街並みです。


歩道には車道と同じ高さの自転車用レーンが作られており、
歩道に入る時の衝撃を抑えています。
良いなー、これ日本にも欲しいなー。


帰りの列車の時刻があるのでここで折り返し。
Петроварадинска тврђава
(Petrovaradinska tvrđava、ペトロヴァラディン要塞)
までは行けませんでした。


7:23発3403列車Београд行きに乗車。


Београдへと戻ります。


9:06、Београд гравна駅に到着。
定刻より1分の早着です。
良く、日本の鉄道は運行ダイヤが正確!と言いますが、
今回の旅行で経験した限り
バルカン諸国の鉄道も相当に正確ですね。


今のところБеоградでは駅以外何も見ていないので
最後の最後でБеоград観光をしたいと思います。


Главна железничка станица
(Glavna železnička stanica)停留所
(中央鉄道駅停留所)から2番のトラムに乗車。


Пристаниште(Pristanište)停留所
(プリスタニシュテ停留所)で5分間停車。
乗務員交代…
かと思いきや、5分経ったらまた同じ人が戻ってきました。
ダイヤグラムの交換かな?


かなり急勾配の城壁を登ります。


Калемегдан(Kalemegdan)停留所
(カレメグダン停留所)で下車。
SarajevoやZagrebのトラムは停留所前にあるキオスクで
切符を購入してから乗車したのですが、
ここБеоградではキオスクが見付からなかったので
運転手に運賃を払おうと思ったのですが、
お金を渡したものの返されてしまい、
笑顔で何か言われてそのまま下車させられました。
どういう事なのだろう…
言葉が通じなくて面倒だったのかな?


Калемегдан(カレメグダン公園)。
数多の戦争や紛争を経験したБеоградに於いて、
古い歴史を感じさせる数少ない場所です。
元々は街を守る要塞として作られましたが、
現在では市民の憩いの場になっています。


テニスコートなんかもあります。
散歩している人から
「ニシコリ!ニシコリ!」
と声を掛けられたりしました。
ちなみに、錦織選手が戦ったジョコビッチは
ここБеоград出身だったりします。
決勝戦の相手のチリッチは
ボスニア・ヘルツェゴビナ出身のクロアチア人です。
バルカンはテニスが強いんですね。


土産物屋も軒を連ねています。
“Косово је Србија”(コソヴォはセルビアだ!)
と書かれたキーホルダー。
うーん、闇を感じる…
バルカンは昔から争いの多い地域ではあります。


Калемегданから見下ろした
Дунав(Dunav、ドナウ川)とСава(Sava、サヴァ川)。
バルカン旅行もこれで終わりか…
…まずい、飛行機の時間が迫っている!


駅前から空港行きのA1バスに乗車。
トラムを逃して乗り損ないかけましたが、
駅まで早歩きして何とか乗れました。


バスの車内から見えた扇形庫。
今も現役なのでしょうか?


本通りが渋滞しているからか
地元の人しか知らなさそうな脇道を走ります。
バスの経路ってそんなに柔軟なものなのか…
そのお蔭で何とか間に合いそうですが。


13:00発EY72便に搭乗。


さらば、バルカンよ…!
機内はとても暇なので、
隣に座ったセルビア人のお姉さんと英会話したりしていました。
次バルカンに来たら、ハンガリーとギリシャがお薦めとの事です。

アブダビ国際空港で21:30発EY888便に乗り換え。
日本に…帰ってしまうんだな…

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