今日はバイト無し。
まずはキャンセル待ちに望みを懸けて自動車学校へ。
まずは2時限目から4時限目まで待ってみて、
駄目なら潔く諦めよう…
と思っていたら、2時限目にすんなり乗車出来ました。
わざわざ昨日来て名簿の1番目に記名した甲斐がありました。
そんなこんなで第2段階の見極め。
これで不良の評価を付けられたらお笑いですが、
何とか教習修了の許可を得ました。
その足で卒業検定に申し込み。
後は卒業検定に受かるのみ!
さて、自動車学校が予想外にすんなり終わったので
時間がかなり余ってしまいました。
一昨々日みたいに調布で大人しく…
しているのは勿体無いよな。
雲一つ無い快晴だというのに。
そう言えば、東京で行ってみたい所があるんだよな…
良し!サイクリングするぞ!
10:50、出発。
まずは例の如く甲州街道を西へと進みます。
国立インター入口交差点で現在の甲州街道を外れ、
過去の甲州街道である都道256号線を進み、
都道29号線新奥多摩街道へ。
遥か向こうに山々が見えてきました。
まずは武蔵五日市駅に到着。
JR五日市駅の終点です。
列車で来られるのはここまでとなります。
最早この先に鉄路はありません。
最も重要な公共交通機関の一つ、鉄道。
そのネットワークは日本全国網の目の如く張り巡らされ、
鉄道空白地帯は指折りの田舎であるとされます。
さて、世界一の巨大都市東京都(島嶼部を除く)に
鉄道が通っていない自治体があるのを御存知でしょうか?
公共交通機関はバスのみという、東京とは思えぬ田舎。
今回の目的地はそんな町村です。
武蔵五日市駅を離れて北へ。
暫く進むと着きました、日の出町です。
JR五日市線とJR青梅線に挟まれた位置にありますが、
そのどちらも町内には乗り入れておらず、
鉄道空白地帯となっています。
左にピンク色の建物が見えていますが、
これは如何わしい施設ではなく、老人ホームらしいです。
老人ホームにあるまじき配色だな…
さて、何処で折り返そうかな?
普段は鉄道駅をゴールにして折り返すけど、
今回は鉄道が無いしな…
あ、でも日の出町は…
じゃあ、あそこをゴールにするか。
確か次の交差点だな。
と、ゴールを決めたものの、
行けども行けども全く交差点が現れない。
おかしいな…そんなに遠くはない筈なんだが…
と思って現在地を確認してみたら、
既に3km前に通り過ぎていました。
orz
今更戻るのも何だか勿体無い気がするな…
毒を喰らわば皿まで。
いっそ今走っている都道184号線の終点まで行く事にします。
いやー、良い雰囲気の道だ…
しかし、上り坂なので自転車は辛いです。
炎天下で歯を食いしばりながら走ります。
ん?何だあれは…
機関車!?
日の出町を走る機関車バスというものらしいです。
やっぱり鉄道への憧れがあるのでしょうか?
機関車バスの終点、つるつる温泉バス停です。
温泉入りたい!
でも、ここで入ったところで帰路でまた汗だくになるか…
という訳で、折り返し。
あれ?でも都道184号線はつるつる温泉を通らなかった筈…
ここで問題です。
この分かれ道の片方は都道、もう一方は私道です。
さて、どちらが都道でしょうか?
正解は勿論…
左です。
こんなの分かる訳無いだろ!
という訳で、改めて都道184号線を遡上。
これが都道なのか…
どう見ても林道にしか見えない…
勾配も凄いです。
ギアを一番軽くして喘ぎ喘ぎ登ります。
つ、着いた…
一般車両にとっての都道184号線の終点、不動尊です。
ここから更に林道が接続していますが、
自転車で行けるのはここまでなので折り返します。
苦労して上ってきた分、下りは最高に気持ち良い!
交通量が少ないので思い切り走れます。
ちなみに、行きで見逃していたのはこれ。
何だこれは、って?
実は嘗ては鉄道空白地帯では無かった日の出町。
町内にはセメント輸送を主とした鉄道路線、
国鉄五日市線岩井支線が通っていた時代があったのです。
しかし、国鉄末期にご多分に漏れず廃止。
日の出町は鉄道空白地帯となってしまったのです。
これはその岩井支線の終点、武蔵岩井駅跡
だと思うのですが…
43年前に廃止された駅の痕跡を見付けるのは辛いな…
今は自転車置き場になっていますが、
それにしてはやけに頑丈で古い木造の建物なので
恐らくはこれが武蔵岩井駅の跡だと思います。
取り敢えず、武蔵五日市駅まで戻ってきました。
当初の予定よりもかなり先まで行ったので
このまま輪行して帰宅する事も考えましたが、
折角ここまで来て目的地を減らすのは勿体無い!
という考えで、今度は西へ進む事に。
小中野交差点を過ぎると、
まるで申し合わせでもあるかの様に
いきなり市街地が途切れます。
騙し絵みたいな新矢柄橋。
まるで俗世との境界のような。
ここから先はこんな道になります。
そして着きました、檜原村です!
東京都本州部唯一の村。
今鉄道が通っていない事は勿論、
未だ嘗て通っていた事も、
通される計画が立てられた事さえも無く、
最寄りの武蔵五日市駅まで約7kmという
正真正銘の鉄道空白地帯です。
さて、今度は何処をゴールにしようか…
バス路線の終点も考えましたが、
更に23km先だという標識があって諦めました。
という訳で、ゴールは檜原村役場。
何だか新鮮な気持ちだ…
ん?「カフェせせらぎ営業中」?
この辺りに喫茶店があるのかな?
役場の周りには見当たらないけど…
まさか…役場の中?
本当に役場の中にありました。
凄く良い雰囲気の喫茶店です。
思わず自家製コーヒーゼリーを注文。
嗚呼、最高の気分だ…
ここまで走ってきた甲斐があったなあ…
檜原村は本当に良いところです。
が、今日のところはこれで帰ります。
次は免許を取ってから自動車で来ようかな?
東京の夕暮れ。
再度武蔵五日市駅まで戻ってきました。
ここから輪行で帰ります。
輪行出来ると帰りの心配をせずに
サイクリング出来るので良いです。
17:42発JR五日市線各停立川行きに乗車。
ローカル線にあるまじきE233系の急加速でビビった。
単線ですが。
立川駅で18:22発JR南武線各停川崎行きに乗り換え、
分倍河原駅で18:37発京王線特急新宿行きに乗り換え、
調布駅で18:47発京王線急行本八幡行きに乗り換え、
つつじが丘駅で18:52発京王線各停新宿行きに乗り換え、
18:53、仙川駅に帰着しました。
これまでは鉄道旅行が主だった関係で
鉄道空白地帯を訪れた事は余りありませんでしたが、
鉄道が通っている場所より一段上の田舎で
田舎好きには堪らない場所でした。
訪れるのはかなり面倒臭いですが…
感動は、不便の数だけ、ここにある
武蔵村山市は多摩モノレール延伸計画があるし、多少はね?
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