台湾旅行第3日目。
ホテルの人の昨日の話によると、
6:50に朝食を部屋まで持ってきてくれ、
7:00にホテルの前までタクシーが来る、
との事だったのですが、
7:00まで待っても音沙汰無し。
事務室には誰も居ない。
どういう事だ…
電話をしてみると、
タクシーは大通りに来ているから
そこまでは歩いて行ってくれ、との事。
話が違うじゃん…
という訳で、大通りまで300mほど歩く。
これは夜に歩ける道ではないですね。
大通りには約束通りタクシーが来ていました。
無事、臺中駅に到着。
タクシー代は225元。
バス代(20元)の11.25倍ですが、
バスの1/4くらいの時間で着いたし、
まあ妥当な価格設定と言えるでしょうか。
日本なら下手するとバスでもこのくらい取られるからな…
臺中駅にあった本の自動販売機。
駅前には本を売る出店もありました。
日本よりも良く本を読むのかも知れませんね。
朝の臺中駅月台(ホーム)。
月曜の通勤・通学時間帯にしては、
昨日の夕方来た時とそう変わらないな…
賑わっている事に違いはありませんが。
結局、ホテルでは朝食が出なかったので、
臺中駅ホームの売店で買う事に。
これは読めました、油飯です。
小エビや甘辛いシイタケ等が混ぜ込まれたご飯が
厚手のラップで包まれています。
油飯という名前ではありますが、
脂っこさは一切感じさせません。
基本的に台湾料理の油は脂っこくないです。
知らず知らずの内にカロリーが…
これで少しは太れるかな?
8:17発2707次區間快車埕行きに乗車。
台湾のディーゼル車はカラフルです。
外気温20℃で冷房がついてるってどういう事なの…
台湾では冷房は18℃設定が基本のようです。
それは冷房じゃなくて暖房の設定温度やで。
成追線が分かれます。
海線が合流します。
向こうも下り列車が走っていますね。
中央緩行線と中央快速線の如く並走。
このちょっと先で合流するので
すぐに追い抜きましたが。
結構ギリギリなダイヤを組んでいるんだな…
踏切。
台湾の踏切は基本的に幅が広いです。
あと、踏切本体は日本と同じく黄黒なのに
遮断竿は赤白になっています。
偶に黄黒の遮断竿もありますが。
二水駅から幹線を離れ、
支線である集集線に入ります。
同じ車両に居た乗客は4人。
ローカル線らしくなりました。
4両編成ですが。
向かいに座っていた男性は鉄ちゃんのようでした。
台湾は日本に勝るとも劣らず鉄が多いです。
ひん曲がった鉄塔。
1999年9月21日に起こった大地震、
921大地震の震災遺構です。
集集駅。
ここで大勢子供達が乗ってきました。
車内は一気に賑やかに。
遠足かな?
10:05、水里駅に到着。
終点ではありませんが、下車します。
水里駅外観。
少し高い位置にあって
駅前の通りを見下ろしています。
ここでバスに乗り換えるのですが、
バス会社が滅茶苦茶多い。
4,5個はあります。
台湾はバス路線が発達しています。
コンビニで道を尋ねて漸く
目当てのバス会社が見付かりました。
豐榮客運6289路埔里行きに乗車。
わざわざ集集線を使う物好きは居ないのか、
列車とバスの発車時間が同時で
列車→バス、バス→列車のどちらの乗り換えも
1時間近く待たされるという。
もう少し配慮してくれても…
ぐんぐん高度を増していきます。
曲がりくねった山道ながら、片側2車線。
そして、このバスが速いのなんの。
どのくらい速いかと言うと、
反対車線まではみ出して
アウトインアウトのコース取りをするくらい速い。
いや、レースじゃないんだから…
12:24、日月潭に到着。
ほぼ時間ぴったりです。
あのスピードで走る事前提なのか…
ちなみに、運賃は64元。
地球の歩き方の情報より少し値上がりしていました。
さて、台湾中部の景勝地、日月潭にやって参りました。
中国杭州で言うところの西湖的な感じ?
台湾の中ではかなり有名な観光地であり、
観光船に乗らないか、
レンタルサイクルを借りないか等、
客引きも激しいので
遊歩道を歩いて中心部を離れる事に。
うーん、凄い靄だな…
全然寒くないし、雨も降っていないけど。
水柳。
台湾に植生するマングローブのような木です。
道は亜熱帯の森の中へと続いていきます。
これは…ダム穴?
湖の水位が一定水準以上になると
まるでブラックホールのように水が流れ込む穴です。
実を言うと日月潭はダム湖の側面がありますからね。
北海道で言うところの朱鞠内湖的な感じ?
堤防。
結婚式のような事をやっています。
家族連れのカップル(兄妹?)が
写真を撮ってくれと頼んできたので、
撮る代わりに僕も写真を撮ってもらいました。
妖しくも美しく染まる日月潭。
永結橋。
恋人の聖地のようです。
3km強で向山旅客中心に到着。
お腹が空いていたのでここで昼食。
牛肉麺と茶凍。
茶凍というのはお茶のゼリーのようです。
紅茶ゼリーともまた違う味わい。
さっぱりして美味しいです。
14:32、豐榮客運6289路水里行きに乗車。
14:53、水里バス停に到着。
水里に戻ってきました。
帰りの運賃は60元。
丁度1元硬貨を切らしていたから助かった…
駅前のセブンイレブンに居た野良犬。
擬態?
台湾の野良犬はゴールデンレトリバーや
ドーベルマンなど大型犬ばかりです。
ちょっと怖い。
気性は大人しいですが。
コンビニで買ってみたコーヒー緑茶。
味は甘いコーヒー牛乳に近いものの、
最後の後味が微かに緑茶風味と言った感じ。
正直、甘味とコーヒーの風味が強過ぎて
緑茶の味は殆ど感じられません。
甘いコーヒーと考えれば割と美味しいです。
水里駅で列車待ち。
霧がかかり、小鳥がさえずる駅のホーム…
長閑だ…
15:23発2717次區間快車埕行きに乗車。
集集線の終点に向かいます。
電車では前面展望を見られませんでしたが、
ディーゼル車では片方だけ見られるようです。
今まで気付いていませんでしたが…
特等席まで用意されています。
鉄に対する配慮を怠らない台鐵は国鉄の鑑。
日本のローカル線とはまた違う秘境具合です。
トンネルを抜けると…
15:28、車埕駅に到着。
目前に雄大な山々が連なる素晴らしい立地の駅。
月曜日だし、殆ど誰も居ないだろう
と思っていたら、まさかの大賑わい。
しかも、皆が駅や車両の写真を撮っています。
台湾ってこんなに鉄文化が広がっていたのか!?
しかも、女性や家族連れが多いです。
鉄道が観光地の一つとして定着しているのでしょうか。
嘗ては木材輸送で賑わった車埕駅には
幾つもの引込線があり、構内は広いです。
駅構内と外とを隔てるものは何も無く、
日本の駅ではまず感じられない開放感があります。
15:45発2718次區間車彰化行きに乗車。
今度は背面展望にかぶり付きます
…と言いたいところなのですが、
先におばちゃん3人組が居たので
譲り譲られ背面展望を楽しみました。
集集線には踏切の無しで線路を渡る道が幾つもあります。
生活道路としてなら日本のローカル線にもあるのですが、
商業施設の入口まで踏切無しです。
台鐵的には良いのだろうか…
良く見たら、列車の通過待ちをしている人達が
この列車の写真を撮っていますね。
やはり台湾って鉄道が人気なんだな…
踏切も日本とは違い、
上がるのが滅茶苦茶早い。
列車が通り過ぎるか過ぎないかくらいで上がります。
台湾の人って割とせっかち?
全然遮断出来ていない踏切。
道路幅の半分もカバー出来ていません。
大丈夫なのか、これ。
左手には使われていなさそうな引込線があります。
16:01、田中駅に到着。
田中駅外観。
日本なら面白駅名になりそうですが、
台湾に田中なんて名字はありません。
台湾で面白駅名になるとしたら…
張駅でしょうか。
ちなみに、台湾での発音は
「ティアンチュン」みたいな感じです。
田中のゆるキャラ?
お米をモチーフにしているようです。
田中は台湾の米どころなんですね。
高校生が沢山居ました。
台湾にも列車通学はあるようです。
海外の鉄道は貨物輸送が殆どだったり、
旅客輸送でも長距離を主にしている事が多かったり、
定時運行性に欠けたりするので、
地下鉄等を除くと列車通学というのは
余り見られないように思います。
台鐵は遅延時間を1分単位で実況するなど
日本並みに時間に関して厳しいので
通学使用にも耐え得るのでしょう。
16:57発135次自強號屏東行きに乗り換え。
日程の都合上、この列車で一気にすっ飛ばします。
嘉義駅。
内湾線のおばちゃんもお薦めしていた
阿里山森林鐵路の分岐駅です。
5年前の台風の被害により
長らく運休となっていましたが、
つい1ヶ月ほど前に運行再開したそうです。
行きたかった…!
しかし、今回は日程がカツカツなので
涙を呑んで我慢。
またの機会に…!
自強号の車窓から見える台湾の夜景。
偶に高速道路の灯りが見えます。
基本的に台湾の夜は暗いです。
自強号の車内灯も暗め。
東京が明る過ぎるだけなのかも知れませんが…
19:49、高雄駅に到着。
高雄駅外観。
ありがちと言えばありがちな駅舎。
高雄は台湾南部の中心的存在である都市です。
北の台北、南の高雄と言ったところでしょうか。
個人的には何処と無く高知市が思い起こされて
台北よりも何だかホッとします。
屋台が立ち並び、活気に溢れる六合国際夜市。
ここで夕食をとる事にします。
台湾といえども海外の屋台。
なるべく安全そうなものを選んだ方が無難です。
と言いつつ、いきなり牡蠣料理を食べる阿呆。
牡蠣を卵黄などと一緒に皮で包んで揚げたもの。
加熱調理されているから平気平気。
高雄は漁業も盛んとあって美味しいです。
名前と安さに惹かれて頼んだ肉燥飯。
何と豚の角煮の背脂だけを載せたご飯でした。
しかし、全く脂っこくない。
次郎系ラーメンが好きな人は如何でしょうか。
デザートの木瓜牛奶。
木瓜って何だろう…
き、うり…キュウリ?(パパイヤでした。)
優しい味わいです。
こってりした料理の後のお腹にも優しい。
少し遅くなってしまいましたが、
この後は徒歩でホテルへ向かい、
特に何事も無く就寝しました。
さて、最大の難関は明日だな…
今日学んだ事。
台湾では予想以上に鉄の文化が浸透している。
あと、駅にあるエスカレータは何故か遅い。
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