四国旅行第3日目。
6:30、起床。
昨日一昨日の歩きで脚が痛い…
乗る列車の発車までは大分時間がありますが、
早々にホテルをチェックアウトして高知市街へ。
何だか謝っているような路面電車。
後免をわざわざ平仮名表記する辺り、狙っているな…
さて、今日は日曜日。
別に狙った訳ではなかったのですが、
高知市では毎週日曜日に日曜市が開かれるという事で、
折角なのでやってきました。
これも室戸のおばちゃん情報です。
何もかも安い!
文旦1袋350円、イチゴ1パック200円!
東京だとイチゴ1粒198円だからな…
これまたおばちゃんがお薦めしていたいも天。
サツマイモをふわふわの衣で包んで揚げたもの。
これがまた美味しい!
やっぱり、高知は良いなー。
名残惜しいですが、高知市とはもうお別れ。
高知駅8:20発特急あしずり3号中村行きに乗車。
須崎駅から先はトンネルの切れ間に太平洋が望めます。
シーサイド(ry
窪川駅。
ここから土佐くろしお鉄道中村線に入ります。
…新幹線!?
四国ホビートレインという観光列車のようです。
北海道新幹線が開通すると
JR貨物以外で唯一新幹線の無いJRになるからって
気が触れてしまったのか、JR四国…
今月からの運行開始を前にした展示会だとか。
狙った訳ではなく、偶然擦れ違いました。
若井駅の先にはループ線があります。
この辺り、色々とややこしい事になっていて、
窪川-中村の中村線が第3セクター化された為、
宇和島方面へJR予土線で抜けようとすると
窪川-若井の1区間だけは土佐くろしお鉄道を通る事になり、
青春18きっぷユーザーは追加で運賃を払わせられます。
注意しましょう。
バースデイきっぷは土佐くろしお鉄道も乗り放題です。
中村線は海沿いを走る風光明媚な路線です。
10:04、中村駅に到着。
駅前に掲示されていたご当地萌え(?)キャラ。
何故こんなにヤンデレっぽいんだ…
10:14発高知西南交通足摺岬行きに乗り換え。
トイレ付きの立派なバスです。
乗客は僕を含めて3人。
多い(錯乱)
四万十川沿いをのんびり走ります。
四万十川の景色を見せてくれているのかな?
と思ったら、ただの法定速度(50km/h)でした。
暫くすると四万十川から離れて内陸へ。
国道321号線を走ります。
流石にこの国道321号線に沿うような計画線は無かった筈…
大文字山。
…山?
毎年旧暦7月16日に大文字焼きが行われるそうです。
室戸岬に通じる国道55号線とは違い、
足摺岬に通じる国道321号線はかなりの山道です。
勿論、遍路道でもあります。
第37番霊場からこの先にある第38番霊場までは
四国八十八箇所の中で最長、
断トツ1位の94kmもの距離があります。
海岸沿いにやってきました。
大岐の浜。
ここは明らかに減速していました。
この先の和田分岐バス停で中村駅以外初の乗客。
出発から43分経っていました。
この先、土佐清水市の市街地に入ったので
割と利用者は多かったです。
やはり、甲浦駅-室戸岬が異常なだけだったのか…
うねうねカーブの道路標識。
ワロタ。
良くぞまあこんな道にバスを走らせるなというくらい
滅茶苦茶細い路地を走ります。
この中の浜集落はかのジョン万次郎の生地だそうです。
隘路の中、ほんの少しだけ開けた場所で行き違い。
単線の鉄道みたいですね。
集落を抜けると海沿いに出て来ました。
前にも増して凄い道です。
右側は切り立った崖になっています。
良くぞまあこんなところに道を通したものだ。
道は室戸岬よりも凄いな…
国道ではなく高知県道27号線だからな…
バスが苦手なら確実に酔いますね。
対向車と擦れ違うのも一苦労です。
亜熱帯の森を抜けると―
12:01、足摺岬バス停に到着。
四国最南端の地、足摺岬です。
足摺岬灯台。
東京の柴又から来たという人が居たので
記念写真を撮ってもらいました。
同じバスで来た人です。
その人も昨日室戸岬に行ったんだとか。
似た事を考える人は居るものだな…
ただ、その人は奈半利から往復したそうですが。
足摺岬の崖上を歩く。
こういう道は大好きです。
白山神社。
この鳥居が一体何処にあるのかというと…
ここ。
浜辺にそそり立つ巨岩の真ん中です。
白山神社の祠はこの巨岩の上にあるのですが、
手摺りや鎖が無く危険だという事で…
登ってみる事にしました。
大峯に比べれば(ry
あのネコブ山の入口を彷彿とさせます。
頂上から下を覗いてみた。
うおっ、高い…
写真では高さが伝わり難いと思うので遠景を。
高さは20m近くあるでしょうか。
ちなみに、この巨岩(白山洞門)は
中央に大きな穴が空いており、
日によっては丁度ここに夕日が落ちるそうです。
いやー、絶景だ…
第38番霊場にも行ってみようかな?
乗るバスの時間は…
…5分後!?
13:12発高知西南交通中村駅行きに乗車。
もう少しで乗り遅れるところだった…
1時間がこんなに短いものだとは…
通ってきた崖の中腹を望む。
ここに道があるのです。
流石の高知県も道が険し過ぎると思ったのか、
道路の改良工事が進んでいます。
トンネルが通される予定だとか。
部外者にとっては少し寂しいですが、
まあ致し方無いですね。
14:57、中村駅に到着。
晴れてきました。
15:36発土佐くろしお鉄道宿毛線宿毛行きに乗り換え。
土佐くろしお鉄道は中村駅から更に先へも伸びています。
四万十川を渡る。
宿毛線は足摺半島の中央を貫く為、
中村線とは違って完全に内陸の路線です。
流石の鉄道建設公団も足摺岬を回ろうとはしなかったか…
そもそもそんなに乗客の多くない土讃線
の先にあって、赤字続きで第3セクター化された中村線
の先にある宿毛線はやはり想像通りのローカル線です。
しかし、利用者は普通に多いです。
全線合わせて30人くらいは乗り降りしていました。
この田んぼのど真ん中にある高架駅、
有岡駅でも2人が下車していました。
鉄道建設公団らしい路線と言いますか、
平田-東宿毛間は長い長いトンネルで結ばれています。
東宿毛駅。
早稲田大の前身、東京専門学校の設立に尽力した
小野梓の生地だという事で「早稲田・梓駅」の愛称が。
早大生なら一度は行っておかねばならない聖地ですね。
16:08、宿毛駅に到着。
宿毛駅外観。
ちょっと辺りを歩いてみましょう。
足摺岬へと通じる国道321号線。
宿毛まで来ています。
宿毛の漁村を歩く。
良い雰囲気です。
この橋で大島という島に渡ります。
対岸にある宿毛港。
大分県の佐伯港へのフェリーが出ていたりします。
お金があればここから九州旅行といきたいところですが…
大島の小径を歩く。
この小径を歩いて島の周囲を回りたかったのですが、
道が途切れているようだったので
敢え無く島の中央を貫く新道に切り替えました。
目的地はもうすぐ…!
…
綺麗だ…
咸陽島と夕陽…
冬場はだるま夕陽が見られる場所としても有名です。
ふぅ…
…戻るか。
まだ日没までは少し時間がありますが、
道に殆ど街灯が無かったので早めに引き返します。
宿毛駅に戻ってきました。
土産物屋も窓口も閉まってしまい、閑散としています。
大島からここまで割と遠かったな…
しかし、大島には路線バスさえ無いので仕方ありません。
脚が何の為についているかと言えば、
他ならぬ歩く為ですからね。
人間が二足歩行になった事による、手の使用以外の利点は
歩いて長距離を移動出来るようになった事なのです。
19:15発特急あしずり10号高知行きに乗車。
グリーン車を使ってやるぜ!
…たったの17分間ですが。
19:32、中村駅に到着。
今日はここ中村に泊まります。
と、宿に行く前に腹拵えを。
土佐ジロー卵の親子丼とごま鯖の竜田揚げ。
どう見ても親子丼だけで十分ですが、
どうしても清水のサバを食べておきたかったので…
青魚には目が無いのです。
噛む毎に旨味がじゅわっと染み出します。
高知って良いなぁ…
この後は夜の中村を歩いて宿に向かいました。
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